次回コラボを投稿しようと思います。すみませんがしばらく更新ペース下げます。別連載を進めたいので
後六、七話でオリジナル編に入ります。
「ククイ博士、そろそろ時間なんで今日は早退します!」
「僕も早退させてもらいます。」
ポケモンスクールでの授業中に突如立ち上がって言い荷物を纏めて帰る準備をするマオとコウヤ
「今日はアイナ食堂がテレビで紹介されるんだったな」
「えっ、本当!?」
ククイ博士が言った一言に驚きサトシはそのまま本当のことかとマオの方を向く
「うん。『町で噂のレストラン特集』で取材が来るの」
「そう言えば、コウヤは何で早退するの?」
セレナはふと疑問を感じる。マオはアイナ食堂にテレビの取材が来るから早退する。そして何故コウヤも、しかもマオと同じタイミングで早退するのであろう。
「僕は忙しくなるからマオに手伝いを頼まれただけだよ。」
「えぇぇっ、そうなの!?」
「でも、何でコウヤを?」
サトシは驚きの声を上げる。マーマネはコウヤが、何故アイナ食堂の手伝いをする事に疑問を持つ。
「前にマーマネの時一緒に料理作ったでしょ、お父さんがコウヤの料理を見ていて」
コウヤの料理の腕をよく知るサトシとセレナは“うんうん”と納得する。家での料理は半分はコウヤが担当しているからだ。
「二人とも頑張れよ。」
「「はい!」」
ククイ博士の激励に大きく返事をしてコウヤとマオは教室を出て行った。
「俺もテレビに出たい!」
サトシもテレビに出たいらしくククイ博士に向けて大きな声で言う。
「それは、今日の授業が終わったらな」
「なら! 早く終わるように頑張るぞ!」
サトシは普段以上のやる気を見せ机と向き合い始める。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時間が過ぎアイナ食堂の厨房ではテレビでの取材に備え準備が進んでいた。
「素敵なエプロン~」
「テレビに映るんだからおめかししないとね。」
マオは、取材の為の特注のエプロンを着けてとても上機嫌でいた。
「ニンフィアとラランテスもよろしくね。」
『フィアッ!』
『ララーン!』
コウヤはニンフィアとラランテスと打合せをしているようだった。ニンフィアはパートナー交換の際に手伝いを経験しているため大丈夫だろうが一様と万全の態勢で挑む為の準備中だ。
「コウヤ、今日はよろしくね。」
「うん。頑張ろう」
マオとコウヤの二人はテレビの取材に気合い十分だ。
そしてテレビの取材が始まり、ホールではマオのお父さんが取材に来たレポーターのアナさんの相手をしている。そして取材が来ているからいつも以上のお客さんが来ており厨房は大忙しだ。
「ニンフィアはこの料理を運んで、ラランテスはこっちを」
『フィア』
『ララーン』
コウヤは落ち着いて対処し着実と料理を作っていきニンフィアとラランテスが料理を運んで行くが注文は止まらず厨房は慌ただしい状況だ。
「マオ!コウヤ君! シチュー追加!」
「はーい!」
「了解です!」
更にマオのお父さんからのシチューの追加。そして更に注文が次々に届きマオとコウヤは必死だ。
「コウヤ、次のメニューは!?」
「えっと…シチュー、グラタンとピラフで、その次が…」
厨房はマオとコウヤの二人だけコウヤがオーダーを確認しマオに伝え料理に取り掛かるがマオのお父さんが厨房に来る様子はない。
「お父さん…早くこっちに来てくれないかな…」
「とにかく今は僕達だけでやらなくちゃ」
マオは、お父さんが全く厨房に来ないので困っておりコウヤは、マオを励まそうと声を掛ける。
「コウヤありがとう。手伝ってくれて」
「気にしなくていいよ。」
コウヤは、声を掛け終えると料理を進めマオも進めようとするがパリーン!と皿の割れる音が響き渡る。
「アママイコ大丈夫!?怪我はない?」
アママイコが手を滑らして落と割れてしまったようだ。
「ニンフィアは、ほうきとちりとりを持ってきて片付けをお願い」
『フィア!』
ニンフィアはコウヤの指示でほうきとちりとりを取りに向かう。そしてコウヤは持ち場に戻ろうとすると何から何か焦げ臭い匂いに気付く。
「…?あっ、マオ!」
「えっ、あぁッ!」
マオが作っていた料理が目を離した隙に焦げてしまい慌てるコウヤとマオ
「あ~やっちゃた…」
「大丈夫もう一回作り直そう。」
失敗し落ち込むマオを励ますコウヤそこへ
「マオ!」
「あ、お父さん手伝っ…」
「追加でグラタン頼む!急ぎで!」
丁度いいタイミングでマオのお父さんが声を掛けてきてマオは厨房を手伝って貰おうと頼むが注文を伝え遮られてしまう。更に注文だけを伝えて手伝う様子がなくマオはお父さんの様子に限界が達したのかエプロンを外す。
「あれ!? マオどこ行くの!?」
コウヤの呼び掛けにも無視して厨房を出る。
「もう知らない!!」
マオはエプロンをお父さんに渡しアイナ食堂から出て行ってしまった。
「マオ…急に…ニンフィアはここに残って」
コウヤは急に出ていったマオの心配をして慌てて追いかけようとする。
「コウヤ君、マオが…」
「マオは僕が追いかけます。」
マオのお父さんとすれ違いマオを追いかけることを伝えコウヤもアイナ食堂を出てマオを追いかける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マオは一人森の中を走っていた。
(何で私ばっかり…)
アイナ食堂に取材が来ると決まったとき嬉しくて仕方なかったのだが取材が来るとお父さんはマオと手伝いも来たコウヤに任せっきりでなにもしないでテレビに映っている。マオはその事に腹をたててアイナ食堂を飛び出したのだ。
「マオ!!」
森の中をただ走っているだけのマオだったが背後から聞き覚えのある声が聞こえ振り向くそこにはコウヤの姿があった。
「いきなり、出ていったから心配したよ…」
コウヤはマオが突然出ていったのを心配しここまで来たのだろう。今のマオはお父さんのことで怒っておりそしてコウヤが来たことにたいし何故お父さんは追ってこなかったのだと、思い機嫌が更に悪くなる。
「何で追いかけてきたの?」
機嫌が悪く少々刺のある感じでコウヤに尋ねるマオ
「いや…ただ心配しただけで、何かあるなら相談に乗るけど」
「私の事はいいからほおっといてよ!!」
マオを怒りで叫びコウヤを振り払おうと再び走りだしコウヤはマオを追う。
「えっ?」
マオは蔦に足を引っかけ前方にに倒れ始める。前方は下り斜面でかなりの高さがあるように見える。そして落ちる瞬間…
「マオ!!」
コウヤが飛び出し咄嗟にマオの手を掴むが一緒に斜面へと転げ落ちてしまい二人とも気絶していまう。
そして其処へ近寄る一つ影があった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「俺の頑張りで授業が早く終わったし出るぞ!テレビ!」
時刻は過ぎてサトシ達はアイナ食堂へと向かっていた。サトシはテレビに出ると張り切っている。
「サトシ楽しみなのね。」
「ああ、だってテレビだぜ!」
そんなサトシを見て笑顔を浮かべて言うセレナ。サトシセレナの方に振り向き応えて前を向くと
「え…?」
アイナ食堂から、マオのお父さんがカメラマンやリポーターの人達に手を振っていくのが見えるどうやら取材はもう終わってしまったようだ。
「終わってしまったみたいですね。」
「そんなぁ…」
テレビの取材が終わってしまった事に落ち込みサトシ地面を見つめるサトシ
「サトシ元気だして、また機会はあるわよ。」
そして、落ち込むサトシを慰めるセレナ、その様子にスイレンが少しニヤっとしたことに気付いた者はいなかった。
「皆いらっしゃい、ちょうど良かったよ。マオとコウヤ君を見なかったかい?」
「えっ、一緒じゃないんですか?」
「マオを怒こらせちゃって家から出ていったんだ。それでコウヤ君はマオ追いかけて行ったんだが…」
「「「「「「え~っ!!?」」」」」」
『家出ロト!?』
マオのお父さんは困り果てたように言いその隣にはコウヤのニンフィアもおり寂しそうな表情を浮かべている。
「それで今から探しに向かおうとしてたんだ。」
「なら俺たちも一緒に探します!」
「マオちゃん森かも…食材とかよく探すし」
「コウヤも一緒にいるといいけど…」
皆はコウヤとマオを探すために森へと向かい進み始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…で押し付けるのよ!」
声が聞こえ目を覚ますコウヤ声が聞こえた方を見るとカウンターのような場所でマオがポケモンと何か話しているようだ。
「ここは…?」
「コウヤ、目覚めたの!?」
マオはコウヤの元に駆け寄る。
「うん」
辺りを見回すコウヤ、建物は自然の物を利用した造りで此処にいるのは自分とマオそして一体のポケモンだ。
「あなたが助けてくれたんですね。ありがとうございます。」
『ヤレ、ユー』
助けてくれたことにお礼を伝えると、こっちに来いと言っているようにカウンターの席を指している。
コウヤは席に着きその隣にはマオが座っている。
「ごめんね。私の性でコウヤまでに迷惑かけて…」
「大丈夫だよ。それよりさっき何か話していたみたいだけど何を話してたの?」
マオは申し訳無いと俯き謝り、コウヤは話題を変えようよする。
「ああ…ちょっとお父さんのことをヤレユータンに…」
ちょっとだけ恥ずかしそうに応えるマオ
『ユーヤレ』
ヤレユータンはコウヤに聞いてやれ言っているようだ
「何かあるなら聞くよ。」
「ありがとう。私のお父さん家の掃除や洗濯とか家事全部私に任せきりでお店のこと以外はしないし」
『ヤレユータ?』
「言ったけどさ…別に家事をやることは嫌いじゃないし……でも一言だけ言って欲しいんだありがとうって…」
マオは普段からお父さんに対して不満があるわけではないただ一言だけ言って欲しいその様子にコウヤは何も言えない。
「コウヤはどう思う?」
「僕?」
「うん」
「僕は…そういうの全部含めて良いなぁと思うな…」
「えぇ~、何で!?」
マオはコウヤの答えが意外と驚き聞き返すすると…
「……僕には…そんな事がないから」
間を置いて少し悲しげな声で答えるその表情に何時もの明るさは無かった。
「それって……」
マオはどういう意味かと聞こうとすると外でポケモンの叫び声が聞こえ外コウヤに向かい聞きそびれてしまいマオも外に向かうと
「よっしゃー! アイドルゲットォー!」
「お前ら何を!?」
「お前ら何を!?と言われたら」
「聞かせてあげよう我らが名を!」
「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」
「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」
「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」
「「ロケット団参上!」」
「なのニャ!」
『ソーナンス!』
毎度恒例な長くてめんどくさそうな台詞を言ってロケット団アママイコをネットに入れて捕まえていたのだ。
「アママイコ!?」
「ロケット団アママイコを放せ!」
「返して欲しがったらバトルで奪ってみたらどうだ!」
コウヤはアママイコを放なすようにように言うがコジロウが悪い笑みを浮かべて言う。マオのポケモンはアママイコだけ、コウヤは今アイナ食堂にモンスターボールを置いてきているためバトルが出来ない。
「ポケモンがいないなら、無理ねぇ。」
アママイコが捕まったネットを持つムサシが勝ち誇ったかのよう高々に言うすると…
『ララッ!』
「「「え?」」」
ロケット団の背後からラランテスが飛び出しアママイコのネットを切りアママイコ助けて出したのだ。
「ラランテス!」
『ララーン』
ラランテスはコウヤが出ていった後にアママイコの姿が無いことに気づき探していたのだそしてロケット団に捕まっているのを見つけ助けたのだ。
「そんなぁ!せっかくゲットしたと思ったのに!」
「それにあいつまで進化しているのニャ!」
「こうなったら、あいつごとゲットするぞ!」
コジロウはモンスターボールを構えそしてムサシもゴージャスボールを構える。
「いけ! ヒドイデ!」
「ミミッキュ! あんたもよ!」
『ドイデ~』
『カッカァ……』
ヒドイデとミミッキュがコウヤとラランテスの前に立ち二対一だ。
「ちょっと! 二対一は卑怯でしょ!」
「ありがとう~!卑怯は私達にとっては誉め言葉よ!」
マオが卑怯だと言うが聞く耳を持たないロケット団すると
『ヤレユー』
ヤレユータンが一緒に戦うとラランテスの隣に立ちロケット団と相対する。
「一緒に戦ってくれるの?」
『ユーヤレ』
コウヤと問い掛けに頷くヤレユータン
「増えたからってどうでもいいわ! ミミッキュ!シャドークロー!」
「ラランテス、リーフブレード!」
ラランテスのリーフブレードとミミッキュのシャドークローが衝突する。威力はラランテスの方が高い、ミミッキュは吹き飛ばす。
「今だ! ヒドイデ!」
技が終了した隙を見てヒドイデがラランテスへと飛び掛かってくる。
『ヤレ』
ヤレユータンは右手に持つ扇状の葉を掲げる。するとラランテスのかまに翠色の光が宿りヒドイデを切り吹き飛ばす。
「何なのニャ、今の技は!?」
「え~っと、今のはさいはいって言って技を使った対象のポケモンの技をもう一度使わせる技らしいぞ。」
「何よそれ!? 卑怯じゃない!」
ミミッキュとヒドイデを圧倒するラランテスとヤレユータンのタッグにロケット団は先程の態度とうって変わって卑怯と言いつける。
『キーーー!!』
そして突然コウヤ達の前にいつもロケット団を連れていくキテルグマが現れコウヤ達の前に立つ。するとヤレユータンがキテルグマの前に立ち両者凄まじい気迫だ。
『グウウウウウウ!!』
『ユタァァァァ!!』
両者同時に振りかぶりバトルが始まるのかと思ったら、キテルグマは葉っぱで出来た袋を差し出し、ヤレユータンはジュースの入ったきのみのグラスを差し出す。
「「「「「「えっ!?」」」」」」
コウヤ達はまさかの展開に言葉を失う、一方ヤレユータンとキテルグマはそのまま交換し互いに満足しあっている。
「「「何この感じ~!?」」」
キテルグマは一口ジュースを飲むとロケット団を掴み森の中へと消えていった。
立て続けに起きた出来事に呆然とするコウヤとマオすると…
「「「「「「うわぁぁぁあっ!?」」」」」」
叫び声と共に二人が降りてきた坂を同じように転がり落ちてきたようでしかも複数で、その落ちた凄まじい衝撃に驚き目を閉じるコウヤとマオしばらくして目を開けると…
「サトシ…皆!?」
「コウヤ、マオ!」
「二人とも、捜したのよ」
「マオちゃん、無事で良かった…」
「心配かけてごめん」
サトシ達が倒れておりコウヤとマオに気付くとすぐさま立ち上がり近寄る。
『フィアッ!』
「うわっ!?」
そしてニンフィアがコウヤに飛び付く、よほどコウヤの事を心配していたのだろう。
「まさか、先生の所にいるとは…先生ありがとうございました。」
「えっ、先生?」
「昔、アイナ食堂を開いたばかりの頃に、先生と出会ったんだ。その時に悩みを聞いてもらって……その時飲んだパイルジュースがすごく美味しくて、それでアイナ食堂のメニューに加えさせてもらったんだ。」
「そうだったんだ…」
『ユーヤレ』
「マオ…」
「何?」
ヤレユータンはマオのお父さんに何かに伝えらたようで真剣な表情でマオを見る。
「いつも手伝いや掃除、洗濯やってくれてありがとう。」
言って貰いたかった一言を言われて感情がこみ上げマオは涙を流しお父さんに抱き付く。
「私こそ、ごめんなさい!」
無事二人は仲直りでき皆温かい目で見るが何故かその時コウヤがその様子に一人静かに涙を流していたのを誰も気付かなかった…
来た道を戻る途中…
「あの…コウヤ」
「何、マオ?」
コウヤに話し掛けマオは立ち止まる。
「私…あの坂で転んだのに怪我がなくて…コウヤが私を守ってくれたんだよね?」
坂を転げ落ち意識が戻って体を見るが何処にも怪我はなくまだ眠っているコウヤを見てコウヤが坂で転げ落ちているときに守ってくれたとそう感じたのだ。
「ありがとう…守ってくれて」
マオは少し頬を赤くしコウヤにお礼を言いコウヤの顔に自らの顔を近づける。
「えっ、マオ…」
コウヤは突然の出来事に動揺して考えが追い付かない。
「本当にありがとね!」
マオは顔を赤くしながらも笑顔で言い先に行ってしまっている皆の元へ走りだしコウヤはしばらく動けなかった。
今回割りと早く出来たんですが最後で時間かかりました。