ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン   作:パラドファン

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遂にオリジナル編シンオウジュニアカップ編がスタートです!


第三十九話 やって来た!シンオウ地方!!

ククイ博士から突然課外授業の延長を言われたサトシ達はカントー地方からシンオウ地方へとやって来ていた。(ちなみにオーキド校長はポケモンスクールの都合で先にアローラに帰りました。)

 

「遂にシンオウ地方に着いたー!」

 

『ピッカピカチュウ!』

 

「サトシ、はしゃぎすぎよ。」

 

サトシとピカチュウは到着して久しぶりに訪れるシンオウ地方に上機嫌だ。

 

「だってさぁ! ジュニアカップが開かれるんだぜ! どんな強い相手とポケモンバトルが出来るのかと思うとわくわくするぜ!」

 

サトシはジュニアカップの事で頭がいっぱいとばかりに興奮しなが言う。

 

「俺もどんな強い奴がいるか楽しみだ!」

 

サトシ同様にポケモンバトルが好きなカキも続く

 

「私はバトルは得意じゃないけど頑張るわ!」

 

普段はバトルをしないセレナも初のジュニアカップ参加に燃えて意気込んでいる。

 

「それにどんな強敵がいるか楽しみだね」

 

コウヤもジュニアカップに集まるライバルに期待を踊らせている。

 

「コウヤもジュニアカップに参加するの?」

 

マオはふと、コウヤはシンオウ地方の次期チャンピオンでありジュニアカップに参加できるのかと疑問に感じて問う。

 

「うん、シロナさんに頼んで一般参加のトレーナーと同じように参加させてもらえるように頼んだからね。」

 

「本当は参加できないんだけどね。」と付け加えて、コウヤはジュニアカップを楽しみにしているようで笑顔で言う。

 

「次期チャンピオンなのに自由すぎる……」

 

「でも、コウヤらしいですね」

 

「そう言えば、会場にはどうやって向かうの?」

 

ふと、マーマネがコウヤに問う。

 

「シロナさんからは空港につく頃には迎えに来るとは聞いていたけどまだなのかな?」

 

コウヤは辺りを見回し迎えが来てないか見るすると

 

「お~い! サトシ! コウヤ~!」

 

コウヤとサトシを呼ぶ声が聞こえ、聞こえた方角をを向くとそこには

 

「「ヒカリ!」」

 

「久しぶり、サトシ!」

 

サトシとコウヤ達を出迎えに来てくれたのはかつてサトシがシンオウ地方を一緒に旅していた仲間のヒカリだった。

 

「サトシとコウヤの知り合い?」

 

セレナがコウヤを見ながら尋ねる。

 

「ああ、紹介するよ。僕の幼馴染みのヒカリだよ。」

 

「私はヒカリ!よろしくね。ってそれよりコウヤ!!」

 

「な、なにっ……?」

 

ヒカリに睨み叫ぶ突然の事にコウヤは思わず萎縮してしまう。

 

「また突然旅に行って! 何か言ってよね!」

 

「ご、ごめん……」

 

「ごめんじゃない!!」

 

再会して早々ヒカリに怒られてしまうコウヤ……だがその二人の様子はとても仲が良いことが少し見ただけで伝わってくる様なものだ。

 

「ヒカリちゃん、コウヤ君を問い詰めるのはそこまでにしてあげなさい」

 

「シロナさん……わかりました次からはちゃんと!言ってよね!」

 

「はい……」

 

ヒカリを宥めるのは長い金髪に、黒を基調としたコート来た女性……シンオウ地方のチャンピオンであり考古学者シロナだ。

 

「シンオウチャンピオンのシロナさんだ!」

 

「綺麗な人……」

 

マーマネは突然現れたシロナに驚きリーリエは同じ女性としてシロナに見とれる。

 

「初めてまして私はシロナ、シンオウ地方のチャンピオンで考古学者をしているわ。」

 

「こちらこそ、初めてましてククイです。」

 

シンオウ地方チャンピオンであるシロナへ緊張しククイ博士は普段よりもかしこまって挨拶をする。

 

「そんなに方苦しくしなくても大丈夫です。飛行機は私が用意しています。」

 

シロナの指す方向には外に1台の小型の飛行機いわゆるプライベートジェットが用意されている。

 

「一緒に行こう! コウヤ!!」

 

「えっ……?」

 

コウヤの手を繋ぐヒカリのその表情は笑顔で頬は少し紅くなっておりマオ危機を察知する。

 

「いや、引っ張らなくて良いって!」

 

「まさか………コウヤの事を……」

 

ヒカリはコウヤの手を繋いで進んで行ってしまうその光景に唖然とするマオだが慌ててコウヤを追う。

 

「恋のライバル登場、しかも幼馴染みとは……これは手強い……」

 

マオの恋のライバル登場にスイレンは驚いて入るがこれ以上にない展開この先どのような事が起こるのだろうとワクワクもしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウヤ達を乗せた飛行機はジュニアカップの開催されるスズラン島へと到着した。

 

「スズラン島……ここが今回のジュニアカップの開催される場所か」

 

「それにアローラと比べて寒いな……」

 

初めてスズラン島……シンオウ地方に訪れたアローラ出身のマオ達(主にカキとククイ博士)は気候の違いによる寒さに驚いていた。

 

「ククイ博士とカキは服着たら?」

 

マーマネが少し呆れ気味に言いククイ博士とカキは寒さからかくしゃみをした。

 

「取り敢えずジュニアカップ会場のホテルに向かった方がよさそうだね」

 

コウヤが苦笑しながら言いジュニアカップ会場の宿泊先のホテルへ向かうために用意されている車に向かう。

 

 

 

 

 

ジュニアカップの開催される会場の近く宿泊先のホテルへ到着しエントランスでククイ博士それぞれの部屋の鍵を受け取っている。

 

「大きいホテルだね……」 

 

「スクールの何十倍あるんだろう……」

 

マーマネとカキはホテルの大きさに驚いていた茫然と辺りを見回しながら言った。

 

「今回のジュニアカップの規模を考えたらこれくらいは、ないとね。何しろ3日間掛けて行うんだからね。」

 

今回のジュニアカップは最終日に決勝が行われ二日目に決勝戦のルールが発表される事になっている。

 

「部屋の鍵を受け取ってきたぞ」

 

ククイ博士がエントランスで部屋の鍵を受け取り終えて合流する。

 

「部屋は二人一組になっているからそれぞれ部屋割りは自分達で決めていいからな」

 

ククイ博士の言葉を聞きコウヤがニヤっと笑みを浮かべながらスイレンを見てスイレンはどういう意味か理解しスイレンはセレナに話しかける。

 

「セレナ…サトシと一緒の部屋にしたら二人っきりになれるよ」

 

「えぇっ!?///」

 

スイレンの発言に驚き慌て一気に顔を紅くしセレナ、そしてスイレンはその驚きぶりに笑みを浮かべている。

 

そんなかマオが動く

 

「あの……私と一緒の部屋にしない…?///」

 

「僕と……?」

 

照れながらのマオの誘いに少しながらも戸惑うコウヤ

 

「別に構わないけど……」

 

「本当!? ならよろしくね!」

 

マオが積極的にコウヤにアタックしておりその様子を見たスイレンとセレナは

 

「マオちゃん…積極的だ……」

 

「マオ……なら私も頑張らないと!」

 

マオの積極的な行動にスイレンは驚きセレナは負けられないと気合いが入りサトシの元へ向かっていった。

 

 

そして部屋割りはコウヤとマオ、サトシとセレナ、スイレンとリーリエ、カキとマーマネとそれぞれの部屋割りが決まり皆決まった部屋に向かうなか……

 

「コウヤ君とサトシ君には話したことがあるから一緒に来てもらえないかしら」

 

突然シロナに話したいことがあると呼び止められるサトシとコウヤの二人

 

「「俺(僕)達と話したいことですか?」」

 

サトシとコウヤはいったいなんのことだろうかと互いに顔を見合わせ疑問を浮かべる。

 

「そう、君達のキズナ現象のことを教えてほしいの」

 

真剣な表情で言いサトシとコウヤは身は引き締まる。特にコウヤはラランテスとキズナ現象が発現したばかりで謎が多くまだ理解できていないことが多く教えることが出来ない。

 

「キズナ現象のことですか……僕はまだサトシとゲッコウガのようになれないし教えれることなんて……」

 

コウヤはキズナ現象を使いこなせていないそしてサトシとゲッコウガに一度勝利したことがないその事がコウヤに自信を失わせしている。

 

「キズナ現象ですねそれなら……」

 

「いや、サトシの説明は擬音ばっかりで誰も理解できないよ……」

 

サトシが説明しようとするが結果は目に見えているのでコウヤが呆れながら止める

 

「教えて欲しいって言っても私とバトルしてほしいのよ。」

 

「バトルですか……」

 

「バトル!? 是非お願いします!」

 

バトルと聞いてコウヤはキズナ現象を使いこなせない劣等感から少し落ち込むがサトシは対照的にシンオウ地方チャンピオンのシロナとバトル出来ることに興奮している。

 

「ありがとうサトシ君、でもコウヤ君にバトルをお願いしたいの」

 

「僕ですか……」

 

コウヤはサトシとゲッコウガのようにまだキズナ現象の真の力を使えないことシロナはわかっているその筈なのにコウヤにバトルを申し込む理由がコウヤにはわからない。

 

「僕とバトルするよりもサトシとゲッコウガとバトルする方が……」

 

「コウヤ君とラランテスのキズナ現象が見たいのよ」

 

コウヤは断ろうとするがシロナはコウヤとラランテスとのバトルを望んでいる。コウヤはそれには何か考えがあると感じる。

 

「分かりました。僕とラランテスの力をシロナさんにぶつけます。」

 

 

 

場所を移り止まるホテルの外に整備されたバトルフィールド……大会が行われるためトレーナーの調整が出来るように立派バトルフィールドが用意されておりシロナとコウヤがバトルフィールドで向かい合っている。

 

 

「ガブリアス! 出てきなさい!」

 

「ラランテス! 君の出番だ!」

 

シロナが出したポケモンは一番のパートナーであるガブリアス……シロナとバトルでコウヤが何度も戦った相手だ。

 

「始めるわよ! コウヤくん!」

 

「はい! よろしくお願いします!」

 

「ガブリアス! ドラゴンクロー!」

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

ガブリアスの蒼い光を纏った爪とラランテスの翠色に輝くかまが正面から撃ち合いに凄まじい衝撃が走り拮抗するがラランテスが力負けしてしまい吹き飛ばされ後退する。

 

『ララッ……』

 

「ラランテス! 大丈夫!?」

 

ラランテスとガブリアスでは今までのバトルの経験という差があり、ラランテスとガブリアスの実力差が生まれている。

 

(流石シロナさんとガブリアスだ……やっぱり強い)

 

「ラランテス! はっぱカッター!」

 

『ラーラッ!』

 

「ガブリアス! かえんほうしゃ!」

 

『ガブァ!』

 

ラランテスの放つはっぱカッターはガブリアスのかえんほうしゃの炎により焼き消されてしまいラランテスはかえんほうしゃの直撃を受けてしまう。

 

「ラランテス!?」

 

『ラッ……ララッ!』

 

効果抜群のかえんほうしゃを受けたダメージでふらつきながらもまだ戦えるといっているようだ。

 

「私達の力はこんなものじゃないわ!」

 

そう言いシロナさんが取り出しものは遺伝子旋模様が球状をした石……キーストーンだ。

 

「あれは……キーストーン!?」

 

「まさか……シロナさんも!?」

 

サトシとコウヤはシロナがキーストーンを持っていることに驚愕を隠せない。

 

「ガブリアス! メガシンカ!」

 

シロナの持つキーストーンとガブリアスのメガストーンが共鳴し強く光だし光が繋がり光がガブリアスを包む。そして光から解き放たれたガブリアスの姿は変化する。

 

『ガッブァァァ!!』

 

ガブリアスの姿は両腕が大きな刃となり、手足にあったとげが胴体にまで増えており、より攻撃的な外見となっている。 

 

「さぁ、ここからが本当バトルよ。 君達の力を見せてもらうわ?」

 

 

 

《メガシンカしたシロナのメガガブリアス相手にコウヤとラランテスはどのように戦うのか……続く》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シロナとコウヤのバトルはバトルは次回に持ち越しです。
そしてマオのライバル登場です。

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