最近、マオ役の上田麗奈さんの歌うリテラチュアをよく聞いています。
ジュニアカップ1日目の1回戦はコウヤとカキのバトルから始まり、コウヤの勝利に終わった。その後の2回戦もコウヤ達は勝ち進み、いよいよ2日目の3回戦が始まろうとしていた。
「よう、コウヤ」
「ジュン」
「お前との久しぶりのバトル負けねぇからな!」
コウヤは、シンオウにいることより他の地方で旅をすることが多いため
「悪いけど、勝つのは僕だ」
「それでこそ俺のライバルだ!」
初めてバトルしたとき以来ジュンからは勝手にライバル認定され、出会うたびにバトルを迫られ、幾度もバトルをしていくなかで二人の仲は深まった。
「じゃあ後でな!」
「勝手にライバル認定されてもなぁ……」
突然に現れ、言いたいことだけ言って去っていくジュンに呆れるコウヤだった。
◆◆◆
3回戦第1試合が終わり、いよいよ第2試合であるコウヤ対ジュンのバトルが始まろうとしていた。
「これより3回戦第2試合、コウヤ選手対ジュン選手のバトルを始めます。両者ポケモンを!」
審判の声にモンスターボールを構えるコウヤとジュン。
「ラランテス! 君の出番だ!」
「いくぞ! エンペルト!」
コウヤのポケモンはくさタイプのラランテス、対してジュンのポケモンはみず・はがねタイプのエンペルトで、タイプ相性はややラランテスが有利な対面だ。
「バトル始め!」
「エンペルト! メタルクロー!」
「ラランテス! シザークロス!」
エンペルトの鋼色の爪と、ラランテスの交差させた鎌による鍔競り合いが生じる。
『ララァッ!』
『ペトゥ!』
技の鍔競り合いは互角で終わり、後方へ跳ぶラランテスとエンペルト。
「ハイドロポンプ!」
「リーフブレードで切り裂け!」
激しい勢いで噴射された水をかまで切り裂き、無効化するがエンペルトはその隙にラランテスに接近する。
「今だ! ドリルくちばし!」
効果抜群のひこうタイプの技をモロに受けてしまい、吹き飛ばされたことで隙が生じる。
『ララッ!?』
「畳み掛けろ! ハイドロカノン!」
「リーフブレードでガードだ!」
エンペルトは巨大な水弾を放ち、対しラランテスはかまを前に突きだし、水弾を受け止める。直後、爆発が生じる。
『ラッラ……』
ラランテスに効果は今一つと言えど、ハイドロカノンはみずタイプ最強の技。そのダメージは多く膝を着く。
「どうだ! 俺とエンペルトはこんなもんじゃねぇぞ!」
『ペトゥォォ!』
コウヤとラランテス相手に押し始め、意気揚々と叫ぶジュンとエンペルト。
「ここで負けるわけには、いかない……!」
コウヤとラランテス、2人は逆境に立たされた時にこそ力を発揮する。そしてこのバトルに負けられないというその思いが、シンクロし変化を呼ぶ。
「ラランテス!」
『ラッァァ!』
「勝つよ! 絶対に!」
コウヤとラランテス、2人の思いが重なりあい動きがシンクロし変化を呼ぶ。ラランテスの周囲に風吹き始め、木葉が渦を巻くようにして集う。
2人だけのかつてない進化を遂げる可能性の力を持つ、コウヤラランテスへ姿を変える。
メガシンカとは違う見たことのない現象に会場中が驚き、騒然となる。そして選手の控え室では初めて見るキズナ現象に度肝を抜かれている。
「あれはサトシとゲッコウガと同じ……!?」
「彼も発現したのか」
キズナ現象を見たことあるショータは声を上げて驚愕し、アランは新たな好敵手の登場に静かに歓喜する。
「何なんだよ! その姿は!?」
「行くよラランテス」
『ララッ!』
「エンペルト! 連続でメタルクロー!」
見たことのない現象に動揺を隠せないジュンだが、紙一重でエンペルトの攻撃を回避するラランテスの視界はシンクロによりコウヤと共有され
「何で当たらないんだ!?」
「リーフブレード!」
メタルクローを最小限の動きで流れるよう回避し、エンペルトに二振りの翆色に輝く刃を決める。
「エンペルト!?」
強化されたリーフブレードのダメージに膝を地面につけ、後退するエンペルト。
「何なんだよ!? いったい!」
急に姿が変わり、動きが格段に速く、強くなったラランテスにジュンは驚く。
「ハイドロポンプ!」
「ソーラーブレード!」
キズナ現象によりノータイムで振り下ろされたソーラーブレードは、ハイドロポンプを切り裂きエンペルトに決まる。
「エンペルト!?」
強化されたソーラーブレードの威力にエンペルトは吹き飛ばされ後退し膝をつく。
「気合いだ! 気合いで立つんだ!」
『ペ、ぺトゥ……ペトォォゥ!!』
ジュンの叫びでエンペルトは雄叫びを上げ応えると、特性げきりゅうが発動し藍色のオーラを身体中に纏わせる。
「行くぜエンペルト! ここから逆転だぜ!」
『ペトッゥゥ!』
「ラランテス! 次で決める!」
『ララァッ!』
エンペルトは巨大な水弾を放つ。
コウヤとラランテス、二人の動きはシンクロし、右手を下げ垂直に構える。そして二人は放つ先のエンペルトを見据える。
「リーフブレードォォォ!!」
「ハイドロカノン!!」
突き放った刃は、げきりゅうにより強化されたハイドロカノンを貫き、凄まじい衝撃音と共にエンペルトを壁へ叩きつけた。
「エンペルト!?」
『ぺ、ペトォゥ……』
ジュンが振り向くと、そこには壁際で目を回して倒れたエンペルトの姿があった。
「エンペルト戦闘不能! ラランテスの勝ち! 勝者コウヤ選手!」
バトルを終わり元の姿に戻るラランテス、そしてバトルの疲労から肩で息をするコウヤとラランテス。
「お疲れラランテス、ゆっくり休んでて」
ラランテスをモンスターボールに戻して労うコウヤ。
「次こそは絶対に勝つから、その時まで待ってろ!」
ジュンはコウヤにそれだけ言うと走ってバトルフィールドを去っていった。
「全く……何時も自分勝手だな」
コウヤは走り、去っていくジュンを見てため息混じりで言う。
◆◆◆
サトシ達も順調に4回戦に勝ち進み、3回戦第7試合アイリスとセレナのバトルが始まろうとしていた。
「出番よ! テールナー!」
「いくよ! ドリュウズ!」
互いに効果抜群のタイプを持つ五分五分の対面だ。
「バトル始め!」
「テールナー! かえんほうしゃ!」
「ドリュウズ! あなをほる!」
『テーナッ!』
素早く地面に潜り、かえんほうしゃを回避するドリュウズ。
「テールナー! 気をつけて!」
『テナッ!』
しかし、地面からのドリュウズのアッパーカットがテールナーに決まる。
『テナァァ!!』
ほのおタイプのテールナーにじめんタイプの技は効果抜群。空に打ち上げられてしまい、そのまま地面に叩き付けられる。
「大丈夫、テールナー!?」
「畳み掛けるわよ! ドリルライナー!」
「かわして! テールナー!」
迫るドリュウズを回避するテールナー。
「だいもんじ!」
「きあいだま!」
だいもんじときあいだまの衝突による爆発により、広範囲に爆煙が広がりフィールドは爆煙舞う。
「テールナー! おにび!」
『テーナッ!』
テールナーの枝から火の玉が現れ、ドリュウズに触れるとドリュウズは火傷状態になり痛みで少し顔を歪ませる。
「ドリュウズ!?」
「これは形勢が傾くかもね」
控え室のモニターからバトルを見ているコウヤが呟いた。
「どう言うことだ、コウヤ?」
「やけど状態では物理技の威力が落ちる。それにアイリスのドリュウズが覚えている技は物理が多いからさ」
「でもドリュウズにはきあいだまが……」
サトシはイッシュ地方でゲットしたズルッグのきあいだまを外す場面を思い出す。
「きあいだまは強力だけど当たりにくい技だ。何度も撃っていたら外して隙を突かれる」
やけどの影響で動きが鈍くなり地面に膝を着けるドリュウズ。
「テールナー! かえんほうしゃ!」
「あなをほるで避けて!」
間一髪の所で地面に潜って回避するドリュウズ。
「テールナー空中に逃げて!」
効果抜群の技を回避しようと空中逃げるテールナー。
「今よ! ドリュウズ!」
逃げる事の出来ないテールナーに効果抜群のあなをほるが命中するが、火傷の影響で威力が足りずテールナーは空中で立て直し、狙いを定め尻尾の枝を構える。
「テールナー! だいもんじ!」
大と書かれた巨大な炎にドリュウズは包まれ爆発しドリュウズは目を回して倒れた。
「ドリュウズ戦闘不能! テールナーの勝ち! 勝者アサメタウンのセレナの勝ち」
「やったわ! テールナー!」
『テェナナ!』
「ドリュウズお疲れ」
『ドリュゥ……』
互いに頑張ったパートナーを労い、モンスターボールに戻し、バトルは終わった。
3回戦全ての試合が終了し
4回戦第5試合 サトシvsセレナ
4回戦第8試合 コウヤvsヒカリ
お互いをよく知るもの同士の対戦となり、4回戦は大波乱の組み合わせとなった。
さすがにセレナのテールナーの技でひっかくは、弱すぎるんでおにびに変えました。パフォーマンスでも使えそうな技だなと思ったので
ふと思ったんですが、コウヤラランテスってサトシゲッコウガと比べたら、遠距離技弱いですよね。
ちなみにコウヤラランテスの時はソーラーブレードは反動技に変わっています。