今際の国のアリス ANOTHER 作:魔鬼靐ユリア@仇助に命捧ぐ闘鬼神
下らない日常からの解放、現実逃避、中二病、ピーターパン症候群・・・
呼び方なんて関係ない・・・
どこでも良いから、どこか知らない国にでも行きたいと思った事はないかい?
ここは『今際の国』。
夜な夜な開催される『げぇむ』をクリアし続けていかなければ、3日先の命の保証も許されない残酷な世界。
この世界に、足を踏み入れた者達がいた。
バンド仲間の4人と共に入国した、久間欣治(キューマ ぎんじ)。
時を同じくして入国していた国際弁護士の九頭龍慧一(クズリュー けいいち)、脳科学者で精神科医でもある加納未来(かのう ミラ)、傭兵の稚羅日勲(シーラビ いさお)の3人。
ひょんな事から意気投合した4人は、一緒にげぇむに参加する訳でもなく、毎日早朝に集まっては談笑していた。
そしてキューマの滞在85日目に、『今際の国の国民』と名乗る者達と全面対決する『ねくすとすてぇじ』が開催。
キューマ・クズリュー・ミラ・シーラビの4人は、初日にして『くらぶのきんぐ』『だいやのきんぐ』『はあとのくいいん』『すぺえどのきんぐ』の4つの絵札をそれぞれ撃破。
開催8日目には、絵札のげぇむが後1つという所まで迫った。
その時、ミラはキューマ達に問う。
『もしも全げぇむくりあの先に自分達を待っているものが、今際の国の国民として永遠にげぇむに参加し続けられる、永住権を手にするか手にしないかの選択肢だったら、皆はどちらを選ぶか?』と。
キューマ達は各々の思いを発し、この世界で生きていく事を選択。
最後の絵札を降す為、『はあとのきんぐ』のげぇむ会場へと足を運んだ・・・
『はあとのきんぐ』げぇむ会場前
キューマ
「着いたぜ、最後のげぇむ会場!!」
シーラビ
「む・・・?」
クズリュー
「どうやら、『先客』がいたようだ・・・」
会場前には、既に8人の男女が集結していた。
「ん?新たな参加希望者か?」
「気にする事ありまへん。ワテらも今し方着いた所でしてな。」
ミラ
「あら・・・もしかして、松下苑治君?それに常盤先生まで。」
シーラビ
「知り合いか。」
ミラ
「ええ、学生時代同じ講義を受けていた同期生と、大学の先生よ。」
松下苑治(まつした エンジ)
「オレは松下苑治。元の世界じゃ催眠療法士ってのをやってた。ここではそこのトキワ先生と一緒に遂さっき『はあとのじゃっく』を潰して来たトコだ。」
駒山阿門(こまやま アモン)
「ワテは駒山阿門と言います。元の世界では暴力団代打ちを。ここでは『だいやのじゃっく』を撃破しました。」
常磐勝臣(トキワ まさおみ)
「ワシは常盤勝臣。ミラ君とエンジ君を教えとった心理学教授じゃ。」
十二町遊凪(じゅうにちょう ユウナ)
「アタシは十二町遊凪・・・塾講師をしていたわ。『だいやのくいいん』を陥落させたのはアタシと、アタシの生徒達よ。」
光明寺魔機菜(こうみょうじ マキナ)
「オレは光明寺魔機菜・・・傭兵だが、軍医の資格も持ってる。『すぺえどのくいいん』はオレが潰したぜ。」
シーラビ
「シュナイダー・・・それにビーストか。オマエ達、生きていたんだな。」
クズリュー
「何だ、シーラビにも知り合いがいたのか?」
シーラビ
「同業者だ。戦場で分断され、はぐれたっきりだったのだがな・・・」
獅童爪牙(しどう ソウガ)
「ボクは獅童爪牙。シーラビ、マキナと同じ傭兵だ。『すぺえどのじゃっく』を『くりあ』したのはボクだよ。」
夏樹式部(ナツキ しきぶ)
「私は夏樹式部と申します。小説家をしていました。『くらぶのくいいん』を昨日撃破してます。」
行橋数輝(ゆくはし カズキ)/
「ボクは行橋数輝だよ。まだ中学生だけど、ゲームプログラマーやってるんだ。クラスメイト達と一緒に『くらぶのじゃっく』を倒して来たよ。」
ミラ
「流石はここに来るだけはあるわね。それで、トキワ先生?どうしてみんなしてここにいたんです?」
トキワ
「簡単な話じゃよ。『はあと』は信頼し合える仲間が多ければ多い程、『くりあ』が容易になる『げぇむ』ばかり・・・故に、ここで仲間を集めてから挑もうと思うてな。」
そう・・・
キューマ達の頃の『はあと』は、今と比べれば難易度は低めであった。
謂わば第2の『くらぶ』とも呼べ、仲間が多ければその分難易度も下がるというものだったのだ。
キューマ
「んじゃ、行くとすっか。最高の『げぇむ』にしようぜ!DIEYOUNG(わかじにするくらい)でいこうじゃないの!!」
トキワの読み通り、『はあとのきんぐ』のげぇむは何の苦もなく陥落。
『げぇむくりあ』によって『はあとのきんぐ』の飛行船が墜落していく様を、丁度『はあとのきんぐ』のげぇむ会場に辿り着いた者達が目撃していた・・・
次回、国民誕生の経緯が明かされる。
どうも皆さん、ユーリアンと申します。
一応ここでは初めての投稿になります。
さて、今回の話を書くに辺りキッカケとなったのは、16巻で描かれたキューマ達の過去編と、18巻の最終巻で描かれた2択。
ここから、永住権を受け入れた側の展開を書いてみたいと思ったので今回の投稿となりました。
ちなみにキューマ達の過去編においても『はあとのきんぐ』はその後の描写がハッキリしておらず、少なくともキューマ達4人が生還したのなら実はこの当時は簡単だったのではないか?という発想から、原作にも登場したエンジやアモン、そして私が考えた残りの国民も交えて更に人数を増やしてみたらどうなるだろうという考えに至りました。
結果として12人にフルボッコにされるハメに・・・
描写はないとは言え、可哀想な気もしますね。
ちなみにキューマの仲間にバンドメンバーの4人がいたように、他の国民の数人にも仲間を用意してあります。
これに関しては、次回をお楽しみに。