今際の国のアリス ANOTHER   作:魔鬼靐ユリア@仇助に命捧ぐ闘鬼神

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第4話:だいやのくいいん『2』

ナツミ

 

「さて、ゲームを始めましょう。ルール説明は必要ですか?」

 

 

アン

 

「必要ないわ。チェスは職場でも休み時間に散々やってきた・・・『今際の国』に来てからも、ヒマさえあればチェスをしていたわ。」

 

 

ナツミ

 

「つかぬ事を伺いますけれど・・・あなた、ここに来る前何してたんですか?」

 

 

アン

 

「フッ・・・それ、『ビーチ』時代にクイナにも聞かれたわね。警視庁鑑識課・指紋鑑定官。これが、私のかつての世界での生業。」

 

 

ユウナ

 

「成程・・・その道のプロという訳ですね。」

 

 

アン

 

「ちなみに・・・あなた達の誰が仕掛けたのかは知らないけれど・・・『♥10・まじょがり』を『げぇむくりあ』に導いた1人はこの私よ。凶器のナイフの指紋を採取する事で、『まじょ』が誰か突き止めたわ。」

 

 

ユウナ

 

「そう・・・『まじょがり・げぇむくりあ』の功労者の1人はあなたでしたか。♥Qが珍しく不機嫌でしたよ、せっかく生存者皆無の素晴らしい『げぇむ』になると思ったのにって愚痴ってましたね。」

 

 

アン

 

「そんな事はどうでも良いわ。私が知りたいのはこの先・・・私達はこの『げぇむ』で、『ビーチ』の仲間達をたくさん失ったわ・・・でもその中に、妙な2人がいたのよ。『まじょがり』開始の発端となった死亡者、モモカと、『げぇむ』の終盤に突如レーザーで撃たれ死亡したアサヒ・・・モモカが『まじょ』であった以上、アサヒも普通の『ぷれいやぁ』な訳がない・・・知っているのならば教えてもらえるかしら?あの2人が・・・何者だったのか。」

 

 

ユウナ

 

「フフ・・・隠していても仕方ないので白状致しましょう。結論から言うと、アサヒとモモカの2人は・・・『でぃいらぁ』だったんですよ。」

 

 

アン

 

「でぃいらぁ・・・」

 

 

ヒカゲ

 

「ちょっと待て・・・まさか、記者会見で♣Kが言ってた『でぃいらぁ』っていうのが・・・」

 

 

ユウナ

 

「そう、彼女達の事です。包み隠さず話しますとね、『今際の国』には2種類の滞在者がいたんですよ。『げぇむくりあ』を目指すあなた方『ぷれいやぁ』と・・・あなた方に『げぇむ』を仕掛ける運営者・・・『でぃいらぁ』が。あなた方が『げぇむくりあ』で『びざ』を発行されるように、彼女達『でぃいらぁ』にも『びざ』獲得の条件があります。それは・・・『ぷれいやぁ』を担当した『げぇむ』で殺す事。ただし、『ぷれいやぁ』が1人でも『げぇむくりあ』した時点で、担当でぃいらぁのびざは無効となり、即ち死が待っている事になります。」

 

 

マシロ

 

「じゃあ・・・アサヒとモモカは・・・」

 

 

リオン

 

「いつか来るかも知れない自分の死と向き合いながら、私達と関わってきたという事・・・!?」

 

 

ユウナ

 

「そういう事です。ちなみに『でぃいらぁ』が『ぷれいやぁ』に自分達の正体を話す事は他言無用・・・口頭であれ文章であれ、果てはモールス信号であろうと・・・秘密を漏らす意思を行動に示せば、あなた方『ぷれいやぁ』がびざ切れの際にレーザーで排除されるように、『今際の国』から強制的に排除されるのです。」

 

 

アン

 

「そういう事だったのね・・・納得がいったわ。」

 

 

ユウナ

 

「後もう1つ白状しておきますとね、♥10は元々♥5だったんですよ、難易度。しかしアグニがボーシヤを殺した事を知り、♥Qが難易度を5段階引き上げさせた・・・仲間とは言え相当悪趣味ですよねぇ、♥Qのやり方は。」

 

 

アン

 

「そんな事まで・・・」

 

 

ヒカゲ

 

「アン、大丈夫か!?」

 

 

マシロ・リオン

 

「今の言葉で、冷静さを失ったんじゃ・・・」

 

 

アン

 

「大丈夫よ・・・こんな事で冷静さを欠く程、元『ビーチ』No.4の座は伊達じゃない・・・チェックメイト。」

 

 

タンッ!!

 

 

ナツミ

 

「あ・・・ありません・・・」

 

 

ユウナ

 

「勝者、アン。やりますね・・・ナツミに勝つとは。しかし、次はこうはいきませんよ。」

 

 

 

 

 

 

続く第2回戦、オセロ対決は、リオンが勝利した。

 

 

クシロ

 

「クッ・・・このアタシをいとも簡単に・・・」

 

 

リオン

 

「角を取ったからと言って必ず勝てるゲームじゃないのよ、オセロはね!!」

 

 

クシロ

 

「その表情・・・あなた、以前オセロをやってたわね?」

 

 

リオン

 

「ええ・・・ここに来てプレイした『げぇむ』の中にあったからね・・・生憎、アタシが挑んだ時のげぇむは、リバーシだったけれど。」

 

 

ヒカゲ

 

「リバーシとオセロって、違うのか?」

 

 

クシロ

 

「ルールは同じですよ。違いと言えば、オセロは最初に置く駒の位置が決められているのに対し、

 

リバーシはそうでなくても良いというぐらいです。」

 

 

ユウナ

 

「フム、これで2敗・・・少し雲行きが怪しくなってきましたね。次は任せますよ・・・ケーマ君。」

 

 

ケーマ

 

「はい、分かってます。ボクだってこんな所で負けるワケにはいきませんからね。」

 

 

ユウナ

 

「(そう・・・私達は負けられないのよ・・・あんな・・・地獄を2度とこの子達に味合わせない為にも・・・)」

 

 

2勝をもぎ取ったアン達に対し、真剣な表情を見せるユウナ。

 

 

果たして、彼女達に何があったのか!?

 

 

次回、ユウナ達の過去が明かされる・・・

 

 




だいやのくいいん、第2回です。
今回はでぃいらぁの事についての話も盛り込んでみました。
次回は少しシリアスかも知れません。
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