今際の国のアリス ANOTHER   作:魔鬼靐ユリア@仇助に命捧ぐ闘鬼神

6 / 8
第6話:だいやのくいいん『4』

マシロ

 

「ウソでしょ・・・!?」

 

 

 

 

ヒカゲ

 

「かつての世界で、アンタらはそんな事をしてきたのかよ!?」

 

 

 

 

ユウナ

 

「仕方のない事だったのよ・・・あのままあの塾生達を野放しにしていたら、何が起きていたか想像に難くないわ・・・」

 

 

 

 

アン

 

「確かにそうかもね・・・今話を聞いた私から見ても、その子達の言動は危険過ぎた・・・手を下す判断をしたのも、あながち間違いではないかもね。」

 

 

 

 

リオン

 

「ア、アン・・・」

 

 

 

 

アン

 

「でも、探す人がいるかもとは考えなかったのかしら?」

 

 

 

 

ユウナ

 

「生憎ですけれど・・・その塾生達は全員、幼い頃に親を亡くしてましてね・・・1人で生きてきたそうですよ。まぁ、だからといって殺して良いって事にはなりませんが・・・」

 

 

 

 

アン

 

「そうね・・・」

 

 

 

 

ユウナ

 

「この『今際の国』では、誰もがおかしくなっていきます。始めの内は罪悪感に苛まれていた私達も、段々と『げぇむくりあ』の為に犠牲を出す事に躊躇しなくなっていきました。この国にはあるのでしょうね、人をおかしくする何かが・・・♥Qの言い方を真似るなら、『病気』とでも呼ぶべきか・・・」

 

 

 

 

アン

 

「そうかも知れないわね・・・現に私達の『ビーチ』でも、メンバー達は徐々におかしくなっていったわ・・・」

 

 

 

 

ユウナ

 

「さて、長話も何なのでそろそろ始めましょう・・・大将戦は将棋で戦ってもらいます。」

 

 

 

 

アン

 

「分かったわ。」

 

 

 

 

アンVSユウナの、将棋戦が開始された。

 

 

 

 

ユウナ

 

「ところで・・・」

 

 

 

 

アン

 

「何かしら?」

 

 

 

 

ユウナ

 

「あなたにはありますか?『げぇむくりあ』の為に誰かを『げぇむおおばぁ』にせざるを得なかった状況が・・・」

 

 

 

 

アン

 

「・・・ええ・・・あるわ。」

 

 

 

 

マシロ

 

「アンにも・・・」

 

 

 

 

ユウナ

 

「良ければ聞かせてもらえます?その時の出来事を・・・」

 

 

 

 

アン

 

「ええ・・・あれは、私がこの『今際の国』に来てすぐの日に挑んだ『げぇむ』での出来事だったわ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アン

 

 

 

 

『今際の国』滞在1日目

 

 

 

 

『げぇむ』『ちぇすのこま』

 

 

 

 

難易度 ♦9(だいやのきゅう)

 

 

 

 

『るぅる』

 

 

 

 

相手チームの『きんぐ』を取れれば『げぇむくりあ』

 

 

 

 

負けた『チーム』及び、取られた駒の人物は『げぇむおおばぁ』

 

 

 

 

アン

 

「何なの・・・これ・・・!?何なのよ、『げぇむ』って・・・!?」

 

 

 

 

「震えてる場合じゃないぞ、動いてくれ!!」

 

 

 

 

「この『げぇむ』に勝たなきゃオレ達は死ぬんだ・・・!!」

 

 

 

 

「頼む・・・動いてくれ!!」

 

 

 

 

アン

 

「やるしか・・・ないのね・・・!!」

 

 

 

 

スッ・・・

 

 

 

 

アン

 

「チェック・メイト!!」

 

 

 

 

アンのチェックメイトにより、相手チームの敗北が決定した。

 

 

 

 

『『げぇむ』が終了致しました。敗北した『チーム』のメンバーは全員・・・『げぇむおおばぁ』。』

 

 

 

 

次の瞬間、敗北者チームの頭上からレーザーが降り注いだ。

 

 

 

 

ズッ!!!

 

 

 

 

ドッ・・・!!

 

 

 

 

アン

 

「ウソ・・・でしょ・・・!?本当に・・・人が・・・死ん・・・だ!?」

 

 

 

 

『こんぐらちゅれいしょん げぇむくりあ』

 

 

 

 

カタカタ・・・

 

 

 

 

アン

 

「『びざ』・・・!?この『げぇむ』というのは・・・これから先もまだ続いていくって言うの・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アン

 

「何とか初日の『げぇむ』を生き残ったけれど・・・初めての経験に、私は身が震えてしまった・・・こんな事をこれから先も続けていかなればならないのかと思うと、恐怖で身体が動かなくて・・・数日間、河川敷で1人佇んでいたわ・・・その時・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アン

 

「これから・・・どうしたら良いのかしら・・・」

 

 

 

 

ザッ・・・

 

 

 

 

「逆境に、屈する必要なんかねぇぞ!!」

 

 

 

 

アン

 

「え・・・?」

 

 

 

 

弾間剛(だんま たける)/ボーシヤ

 

「『今際の国』に希望がないなら、テメェ自身で創れば良い!!オレ達に、ついて来いっ!!」

 

 

 

 

そこに立っていたのは、ボーシヤ・アグニ・ニラギの3人であった。

 

 

 

 

アンはその3人に誘われ、後に仲間に加わるクズリュー・マヒルと共に『ビーチ』創設に関わる事となったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アン

 

「ボーシヤは言ったわ。多種多様な得意分野を持つ者達が集えば、リスクは最小限に抑えられる・・・共同体として『げぇむ』を生き延びていく事に、私はやり甲斐を感じたわ・・・でも、それからしばらくして・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アン 今際の国 滞在?日目

 

 

 

 

アン

 

「全く・・・ビーチ内の見回りに駆り出されるなんてね・・・仕方がないか、私はNo.6なんだし・・・さて、この部屋も異常はないわね・・・ん?」

 

 

 

 

アンは、部屋の中に散乱しているある物に目が行った。

 

 

 

 

アン

 

「これは・・・トランプ!?どうしてこれが、こんな所に・・・」

 

 

 

 

「あーあ、見つかっちまった。」

 

 

 

 

アン

 

「!?」

 

 

 

 

「だから言ったろー?ちゃんと隠しとかなきゃダメだってよ。」

 

 

 

 

「悪い悪い・・・」

 

 

 

 

アン

 

「それよりあなた達、どういうつもりなの?言ったわよね、トランプは全て進呈するようにと・・・」

 

 

 

 

「うるせぇよ。」

 

 

 

 

ドサッ!!

 

 

 

 

アン

 

「キャッ!?な、何を・・・うぐっ!!」

 

 

 

 

アンは男の1人に押し倒され、口にガムテープを貼られた。

 

 

 

 

「どうせアンタも信じちゃいねぇんだろ?No.1が言った『答え』とやらによぉ。」

 

 

 

 

「あんなのはただのまやかしだ。そんな事より、今の『生』を楽しもうぜぇ?」

 

 

 

 

アン

 

「ん~っ!!」

 

 

 

 

「そこで何をしている!!」

 

 

 

 

「!!」

 

 

 

 

男達が振り返ると、そこにはマヒルとクズリューがいた。

 

 

 

 

「あぁ、No.3とNo.5か。アンタらもお楽しみに参加するかい?」

 

 

 

 

クズリュー

 

「それよりも聞きたい事がある。君達がさっき言っていた事は本当か?」

 

 

 

 

マヒル

 

「それにそこにあるトランプは何だ?トランプは全てビーチの財産だと明言したハズだけど。」

 

 

 

 

「アンタらまでそんな事言ってんのかよ。オレ達は信じちゃいねぇんだよ。」

 

 

 

 

「No.1が言った、答えとやらのまやかしをよぉ!!」

 

 

 

 

「今の言葉・・・本当かね?」

 

 

 

 

「あ・・・」

 

 

 

 

部屋の入口にはいつの間にか、ボーシヤが佇んでいた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アン

 

「それからは地獄絵図だったわ・・・ボーシヤは彼ら2人を素手で殴り殺し、言ったのよ。本日を以て3つ目のルールを制定すると・・・思えばあの日からおかしくなっていったのかもね、彼は・・・」

 

 

 

 

ユウナ

 

「成程、あなたも相当な人生を歩んできたのですね・・・まぁ、だからといって手は抜きませんよ。」

 

 

 

 

パチッ!

 

 

 

 

アン

 

「・・・と金を取るしかないわね・・・」

 

 

 

 

ユウナ

 

「そうです、これであなたは私のと金を取らざるを得ない・・・そうなれば・・・この必勝の『4八飛』を炸裂させるだけの事・・・」

 

 

 

 

パチン!!

 

 

 

 

□□□□□□□桂香

 

 

 

 

□□□□□玉□□□

 

 

 

 

香□銀歩□□□歩□

 

 

 

 

□□歩□歩□金□□

 

 

 

 

歩□□□□□歩□□

 

 

 

 

□□歩歩□□□□□

 

 

 

 

歩金□金銀□□□と

 

 

 

 

□玉銀□□飛□□□

 

 

 

 

香桂飛□□□□桂□

 

 

 

 

ユウナ

 

「フフフ・・・これで王手、銀取り・・・私の勝ちですね。」

 

 

 

 

過去を話したアンに怯みもせず、勝ちを確信するユウナ・・・

 

 

 

 

果たして、勝敗の行方は・・・!?

 

 

 

 

次回、決着。

 




だいやのくいいん編もいよいよ佳境です。
今回の話では、アンが過去に挑んだ『げぇむ』を作ってみました。
元々『だいや』は最後の1人まで生き残るデスマッチ系がよく本編ではあった為、こういうのもあるのではないかと思って考案しました。
ちなみに『げぇむ』の内容のモデルは、ハリーポッターと賢者の石に出て来た魔法のチェスですね。
次回もお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。