今際の国のアリス ANOTHER 作:魔鬼靐ユリア@仇助に命捧ぐ闘鬼神
マシロ
「ウソでしょ・・・!?」
ヒカゲ
「かつての世界で、アンタらはそんな事をしてきたのかよ!?」
ユウナ
「仕方のない事だったのよ・・・あのままあの塾生達を野放しにしていたら、何が起きていたか想像に難くないわ・・・」
アン
「確かにそうかもね・・・今話を聞いた私から見ても、その子達の言動は危険過ぎた・・・手を下す判断をしたのも、あながち間違いではないかもね。」
リオン
「ア、アン・・・」
アン
「でも、探す人がいるかもとは考えなかったのかしら?」
ユウナ
「生憎ですけれど・・・その塾生達は全員、幼い頃に親を亡くしてましてね・・・1人で生きてきたそうですよ。まぁ、だからといって殺して良いって事にはなりませんが・・・」
アン
「そうね・・・」
ユウナ
「この『今際の国』では、誰もがおかしくなっていきます。始めの内は罪悪感に苛まれていた私達も、段々と『げぇむくりあ』の為に犠牲を出す事に躊躇しなくなっていきました。この国にはあるのでしょうね、人をおかしくする何かが・・・♥Qの言い方を真似るなら、『病気』とでも呼ぶべきか・・・」
アン
「そうかも知れないわね・・・現に私達の『ビーチ』でも、メンバー達は徐々におかしくなっていったわ・・・」
ユウナ
「さて、長話も何なのでそろそろ始めましょう・・・大将戦は将棋で戦ってもらいます。」
アン
「分かったわ。」
アンVSユウナの、将棋戦が開始された。
ユウナ
「ところで・・・」
アン
「何かしら?」
ユウナ
「あなたにはありますか?『げぇむくりあ』の為に誰かを『げぇむおおばぁ』にせざるを得なかった状況が・・・」
アン
「・・・ええ・・・あるわ。」
マシロ
「アンにも・・・」
ユウナ
「良ければ聞かせてもらえます?その時の出来事を・・・」
アン
「ええ・・・あれは、私がこの『今際の国』に来てすぐの日に挑んだ『げぇむ』での出来事だったわ・・・」
アン
『今際の国』滞在1日目
『げぇむ』『ちぇすのこま』
難易度 ♦9(だいやのきゅう)
『るぅる』
相手チームの『きんぐ』を取れれば『げぇむくりあ』
負けた『チーム』及び、取られた駒の人物は『げぇむおおばぁ』
アン
「何なの・・・これ・・・!?何なのよ、『げぇむ』って・・・!?」
「震えてる場合じゃないぞ、動いてくれ!!」
「この『げぇむ』に勝たなきゃオレ達は死ぬんだ・・・!!」
「頼む・・・動いてくれ!!」
アン
「やるしか・・・ないのね・・・!!」
スッ・・・
アン
「チェック・メイト!!」
アンのチェックメイトにより、相手チームの敗北が決定した。
『『げぇむ』が終了致しました。敗北した『チーム』のメンバーは全員・・・『げぇむおおばぁ』。』
次の瞬間、敗北者チームの頭上からレーザーが降り注いだ。
ズッ!!!
ドッ・・・!!
アン
「ウソ・・・でしょ・・・!?本当に・・・人が・・・死ん・・・だ!?」
『こんぐらちゅれいしょん げぇむくりあ』
カタカタ・・・
アン
「『びざ』・・・!?この『げぇむ』というのは・・・これから先もまだ続いていくって言うの・・・!?」
アン
「何とか初日の『げぇむ』を生き残ったけれど・・・初めての経験に、私は身が震えてしまった・・・こんな事をこれから先も続けていかなればならないのかと思うと、恐怖で身体が動かなくて・・・数日間、河川敷で1人佇んでいたわ・・・その時・・・」
アン
「これから・・・どうしたら良いのかしら・・・」
ザッ・・・
「逆境に、屈する必要なんかねぇぞ!!」
アン
「え・・・?」
弾間剛(だんま たける)/ボーシヤ
「『今際の国』に希望がないなら、テメェ自身で創れば良い!!オレ達に、ついて来いっ!!」
そこに立っていたのは、ボーシヤ・アグニ・ニラギの3人であった。
アンはその3人に誘われ、後に仲間に加わるクズリュー・マヒルと共に『ビーチ』創設に関わる事となったのである。
アン
「ボーシヤは言ったわ。多種多様な得意分野を持つ者達が集えば、リスクは最小限に抑えられる・・・共同体として『げぇむ』を生き延びていく事に、私はやり甲斐を感じたわ・・・でも、それからしばらくして・・・」
アン 今際の国 滞在?日目
アン
「全く・・・ビーチ内の見回りに駆り出されるなんてね・・・仕方がないか、私はNo.6なんだし・・・さて、この部屋も異常はないわね・・・ん?」
アンは、部屋の中に散乱しているある物に目が行った。
アン
「これは・・・トランプ!?どうしてこれが、こんな所に・・・」
「あーあ、見つかっちまった。」
アン
「!?」
「だから言ったろー?ちゃんと隠しとかなきゃダメだってよ。」
「悪い悪い・・・」
アン
「それよりあなた達、どういうつもりなの?言ったわよね、トランプは全て進呈するようにと・・・」
「うるせぇよ。」
ドサッ!!
アン
「キャッ!?な、何を・・・うぐっ!!」
アンは男の1人に押し倒され、口にガムテープを貼られた。
「どうせアンタも信じちゃいねぇんだろ?No.1が言った『答え』とやらによぉ。」
「あんなのはただのまやかしだ。そんな事より、今の『生』を楽しもうぜぇ?」
アン
「ん~っ!!」
「そこで何をしている!!」
「!!」
男達が振り返ると、そこにはマヒルとクズリューがいた。
「あぁ、No.3とNo.5か。アンタらもお楽しみに参加するかい?」
クズリュー
「それよりも聞きたい事がある。君達がさっき言っていた事は本当か?」
マヒル
「それにそこにあるトランプは何だ?トランプは全てビーチの財産だと明言したハズだけど。」
「アンタらまでそんな事言ってんのかよ。オレ達は信じちゃいねぇんだよ。」
「No.1が言った、答えとやらのまやかしをよぉ!!」
「今の言葉・・・本当かね?」
「あ・・・」
部屋の入口にはいつの間にか、ボーシヤが佇んでいた・・・
アン
「それからは地獄絵図だったわ・・・ボーシヤは彼ら2人を素手で殴り殺し、言ったのよ。本日を以て3つ目のルールを制定すると・・・思えばあの日からおかしくなっていったのかもね、彼は・・・」
ユウナ
「成程、あなたも相当な人生を歩んできたのですね・・・まぁ、だからといって手は抜きませんよ。」
パチッ!
アン
「・・・と金を取るしかないわね・・・」
ユウナ
「そうです、これであなたは私のと金を取らざるを得ない・・・そうなれば・・・この必勝の『4八飛』を炸裂させるだけの事・・・」
パチン!!
□□□□□□□桂香
□□□□□玉□□□
香□銀歩□□□歩□
□□歩□歩□金□□
歩□□□□□歩□□
□□歩歩□□□□□
歩金□金銀□□□と
□玉銀□□飛□□□
香桂飛□□□□桂□
ユウナ
「フフフ・・・これで王手、銀取り・・・私の勝ちですね。」
過去を話したアンに怯みもせず、勝ちを確信するユウナ・・・
果たして、勝敗の行方は・・・!?
次回、決着。
だいやのくいいん編もいよいよ佳境です。
今回の話では、アンが過去に挑んだ『げぇむ』を作ってみました。
元々『だいや』は最後の1人まで生き残るデスマッチ系がよく本編ではあった為、こういうのもあるのではないかと思って考案しました。
ちなみに『げぇむ』の内容のモデルは、ハリーポッターと賢者の石に出て来た魔法のチェスですね。
次回もお楽しみに。