今際の国のアリス ANOTHER   作:魔鬼靐ユリア@仇助に命捧ぐ闘鬼神

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第8話:すぺえどのくいいん『1』

今際の国 『ねくすとすてぇじ』開催3日目 AM0時

 

 

江東区の一角にある廃ビルに、ある1人の男が訪れていた。

 

 

男の名は、ドレッドこと赤尾耕介(あかお こうすけ)。

 

 

かつて『ビーチ』でボーシヤ一派に所属していた男である。

 

 

彼は『はあとのじゅう まじょがり』が開始されるや否や、『ビーチにもボーシヤにも恩義を感じた事はない』と吐き捨て、生き残る為にアグニ達武闘派に回り、『ビーチ』壊滅の要因の1人となった。

 

 

その後『まじょがり』が『げぇむくりあ』されると、贖罪の意味も込め自決した熊田ともう1人を尻目に、『どんなにみっともなくても自分は生きる』と決断し、静かにその場を去って行ったのだ。

 

 

そしてこの日、彼は廃ビルを訪れていた・・・

 

 

 

 

赤尾耕介(あかお こうすけ)/ドレッド

 

「『エントリー数 無制限 武器の持ち込み可』か・・・不気味だな・・・」

 

 

「アンタ、何をボケッと突っ立ってんの?早く入ってくれない?」

 

 

ドレッド

 

「アンタは・・・?」

 

 

塀谷朱音(へいや あかね)/ヘイヤ

 

「アタシはヘイヤ・・・そういうアンタは?」

 

 

ドレッド

 

「オレは赤尾・・・『ビーチ』じゃ『ドレッド』って呼ばれてたよ。」

 

 

ヘイヤ

 

「んじゃ、ドレッドって呼ぶわね。さぁ、サッサと中入っちゃおうよ。」

 

 

ドレッド

 

「アンタ・・・見た所、ただの女子高校生じゃねぇだろ?その義足といい・・・」

 

 

ヘイヤ

 

「鋭いね。この『今際の国』に来た初日に『すぺえどのなな』の『げぇむ』に巻き込まれてね・・・何とか『げぇむくりあ』はしたけれど、その後遺症で足を切断せざるを得なかったって訳。」

 

 

ドレッド

 

「ホォ・・・オレ程じゃねぇが、相当な修羅場を潜ってきたようだな。」

 

 

ヘイヤ

 

「まぁ・・・ね。」

 

 

ドレッド

 

「立ち話もなんだ・・・『げぇむ』会場に入ろうぜ。」

 

 

ヘイヤとドレッドは、廃ビルの中へと入って行った。

 

 

 

 

 

 

廃ビル内

 

 

廃ビル内に入ったヘイヤとドレッドは、エレベーターに乗って最下層へと下りて行く。

 

 

ゴーッ・・・

 

 

ヘイヤ

 

「何処まで下りるの・・・?」

 

 

ドレッド

 

「おっ、どうやら着いたようだぜ。」

 

 

ヘイヤとドレッドが辿り着いたのは、地下7階であった。

 

 

ヘイヤ

 

「随分と地下深くまで潜るのね・・・」

 

 

ドレッド

 

「どうやら、奥の部屋まで行くみたいだな。」

 

 

ヘイヤとドレッドは、奥の部屋へと入っていく。

 

 

すると、そこには8人の男女がいた。

 

 

ドレッド

 

「男4人、女4人か・・・」

 

 

ヘイヤ

 

「アタシ達合わせて丁度10人ね・・・」

 

 

「あ、あの・・・」

 

 

帽子を目深に被った少女が、ドレッドとヘイヤに話しかけてきた。

 

 

零櫻門無(れくら かどな)

 

「アタシ、零櫻門無(れくら かどな)って言うの・・・よ、よろしく・・・」

 

 

ヘイヤ

 

「よろしく!」

 

 

ドレッド

 

「何だよ、気弱そうなヤツだな・・・こんなヤツと一緒に絵札の『げぇむ』に挑むハメになるとはな。」

 

 

「人を見かけで判断しない方が良い・・・その子は『すぺえどのきゅう』『すぺえどのじゅう』を立て続けに『げぇむくりあ』したという実績有りだ。」

 

 

ドレッド

 

「何だと!?」

 

 

「所謂『猛者ぷれいやぁ』って事よ、その子は。」

 

 

ドレッド

 

「ホォ・・・ソイツは楽しみだな・・・」

 

 

ヘイヤ

 

「・・・」

 

 

突然、アナウンスが始まった。

 

 

『参加者が集まりました。これより『げぇむ』の説明に入らせて頂きます・・・これから皆様に参加して頂くのは・・・『げぇむ さつりくのてんし』。難易度『すぺえどのくいいん』。』

 

 

ドレッド

 

「『殺戮の天使』・・・だと・・・?」

 

 

ヘイヤ

 

「何それ・・・」

 

 

『これから皆様には・・・この廃ビルから脱出して頂きます。当廃ビルは1階~地下7階まであり、現在皆様は地下7階におられますので・・・1階の出入口から外に脱出する事を目指して頂きます・・・』

 

 

ヘイヤ

 

「そんだけ・・・?『すぺえど』なのに?」

 

 

「イヤ、まだ何かあるに違いねぇ・・・」

 

 

「そうね。絵札の『げぇむ』は『今際の国の国民』との対人戦だって聞いてるわ。」

 

 

「いるんだよね?『今際の国の国民が』・・・」

 

 

『そして、この『げぇむ』における『今際の国の国民』ですが・・・『今際の国の国民』である『すぺえどのくいいん』は・・・この廃ビル内にいる4人の『さつじんき』の中に・・・潜んでおります。』

 

 

「ハ・・・ハァ!?」

 

 

ドレッド

 

「殺人鬼・・・だと!?」

 

 

『この廃ビル内に潜む殺人鬼達から逃げ切り、見事廃ビルから脱出するか・・・『すぺえどのくいいん』を殺せれば『げぇむくりあ』。『ぷれいやぁ』の皆様が1人残らず殺されれば『げぇむおおばぁ』となります。』

 

 

ドレッド

 

「マジかよ・・・この廃ビルに・・・殺人鬼が4人も潜んでるって言うのか・・・」

 

 

『それでは『ぷれいやぁ』の皆様、健闘をお祈り致します。それでは・・・『げぇむすたぁと』。』

 

 

廃ビル内に潜む、殺人鬼とは・・・!?

 

 

次回、1人目。

 

 




大変長らくお待たせ致しました、今回より『すぺえどのくいいん』編の開始です。
今回は原作キャラよりヘイヤと、ビーチ壊滅の原因を作った1人、ドレッドを出しました。
ちなみに今回の『げぇむ』や、登場する人物達にはしっかりと元ネタがあります。
これについては、決着回で明かす予定です。
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