ある日の放課後。
イッセーは悪友二人に別れを告げて、一路旧校舎へ向かっていた。
そもそも、あのチラシ配りは元々部長の使い魔がやっていたことらしい。
ネズミやコウモリやらを
それらは昼間問わずやっていたという。
イッセーにわざわざやらせていたのは、悪魔の仕事を一から教え込むため。
これは、カイトたちもやっていたことだ。
木場、カイト、ドラグーン、ゼット、『神の集団』、『性格が魔王』、城塔小猫ちゃん、姫島先輩もリアス部長の下僕悪魔。イッセーの先輩に当たる。
彼らも下積み経験しているんだな。人に歴史ありだ。あ、人じゃなくて悪魔か。
どうでもいいことかもしれないが、城塔子猫ちゃんちゃんのことを『小猫ちゃん』、姫島先輩のことを『朱乃さん』と呼んでいい了承を本人たちから得ていた。
同じ部員として一歩前進。
ふふふ、松田、元浜の前で堂々と彼女たちを名で呼んでやった。悔しがる奴らの表情は最高だった。
松田たちにイッセーのことを話していない。話したところで信じないだろうし、こちらの世界へ不用意に足を向けるのは大変危険だと思う。
イッセーだって、一度死んだわけだし、奴らまで巻き込む必要はない。
で、木場は木場のままだ。イケメン死ね。そとれカイトも一緒に死んでくれ。
誰が『くん』付けで呼んでやるものか!
そして、今日、イッセーは部室に呼ばれていた。
通いなれてきた旧校舎に入り、二階の部室を目指す。
「入りまーす」
そう言って入ってみると、すでにイッセー以外のメンバーがいた。あらら、イッセーが最後か。
床に点々としているロウソクの灯りだけしかない。
「来たわね」
イッセーを確認するなり、部長が朱乃さんに指示を送る。
「はい、部長。イッセーくん、魔方陣の中央へ来てください」
美女の手招きありがとうございます!それだけでご褒美です。
イッセーは魔方陣の中央に立った。さて、何をするんだ?
「イッセー、あなたのチラシ配りも終わり。よくがんばったわね
ドラグーンも補佐よくがんばったわね」
ドラグーン何かつまらなそうな顔している。
イッセー的にはあの絶望恐怖の高速移動が終わってやっと喜びの顔していた。
笑顔の部長。そうか、イッセーのチラシ配り終わりか。
「改めて、あなたにも悪魔としての仕事を本格的に始動してもらうわ補佐にはゼットよろしくね」
「わかりました部長」
ゼット普通に答えた。