がゼットが依頼者に黒い銃を向けた。
「君はなにするんだ?」
依頼者は銃口を向けられて恐怖心で支配されて何を言いたいかわかっていない。
「部屋に入れるか死ぬどっち選ぶか?」ゼットはそろそろ馬鹿な話聞くのが我慢の限界だ。
「はい………どうぞ」
依頼者はびくびくしながら部屋に案内してくれた。
「イッセー部屋に入っていいって入ろうか?」
ゼットは怖い笑顔で言ってくる。
「ゼットお前たまに怖いところあるよなぁ」
とイッセーはドン引きな声で言う。
「変態なイッセーに言われたくない」とゼット目を細めて言う。
森沢さんはゼットに脅迫されて強制的に部屋に案内させられた。
室内は小綺麗だ。一人暮らしの男性の部屋にしては、こざっぱりしている。
開けば、彼は昼間公務員をしているらしい。
真面目に働いていた森沢さんだが、人との触れ合いに餓えていたようで、例のチカラを見てついつい悪魔を召喚したんだそうだ。
「小猫ちゃんじゃないんだね………それで先ほどすみません」
森沢さんはまだゼットに恐怖あった。
為がゼットは部屋から出ていくことにした。
で、初めての契約を交わした小猫ちゃんに一目惚れし、それ以来彼女を呼ぶようになったそうだ。
「すみません、あの子、人気らしいんで。つーか、かわいい系の担当らしくて」
チラシに願いを込めるときに指名したい悪魔の名を呼べば呼び寄せることができる。
と、説明を受けたことがある。
今日に限って小猫ちゃんの仕事がイッセーに回ってきていた。
手が回らないときは担当者以外で手の空いている悪魔が訪れることもあるわけだ。
「ぼ、僕、かわいい系のお願いを契約チラシに願ったんだけど………」
「俺もかわいい新人悪魔ってことで、ひとつ納得してくれませんかね?」
「ハハハ! 無茶言うね、キミ! ここに祝福儀礼された銀作りの剣でもあったらザックリ切っちゃうところだよ!」
お兄さん、笑ってるけど目がマジだよ。
「ちなみにお訊きしますけど、小猫ちゃんを呼んで何を願うつもりだったんですか?」
イッセーの質問だ。イッセーでそのお願いは代用できないのか?
そんな想いは森沢さんが部屋の片隅から取り出してきたシロモノを見て儚くも散った。
「これを着させようと思って」
どこかの女子高生の制服だ。うーん、見たことあるような。ないような。
「これは短門キユの制服だよ」
「短門…………あっ! 暑宮アキノの」
イッセーでもそれは知っている。
暑宮アキノシリーズ。昨年話題になったアニメだ。
悪友と共に一時期鑑賞していたからな。主に女性陣を中心に。