「悪魔くん、キミは短門が好きかい?」
「いえ、どちらかというと俺は夜水可子派です」
「理由は?」
「おっぱいです」
「っ」
迷いのないイッセーの一言に森沢さんは一瞬言葉を失う。
夜水可子『暑宮アキノ』シリーズのレギュラーキャラであり、グラマーな美少女だ。
「巨乳派かい?」
「はいおっぱいには夢が詰まってる。これは断言出来る」
森沢さんがふふふいやらしい笑みを見せる。
「いい目をしている。おっぱいには並々ならぬ熱意がありそうだ。なるほど、僕とは真逆の性癖のようだね。僕はね、貧乳キャラが好きなんだ」
「それもわかります。友人にそういうのがいますから」頭に浮かんだのは悪友のメガネ元浜。奴は生粋の変態だ。これも断言できる。
「うん。彼女、小猫ちゃんはなんというか短門に似ているだろう? 雰囲気とか。少しばかり背は足りないけど」
言われてみれば。小猫ちゃんは小柄だが、無表情キャラ、
「だからこそ、これを着てほしかった。着てほしかったんだよッッ!」
森沢さんが悔し涙を流す。さぞ無念なんだろう。
よほど、着てほしかったんだな………。
「すみません。わかりました、俺が着ましょう」
「殺すぞ、この野郎!」
いった瞬間外で銃声が鳴り響くと森沢さんがまたびくと震えた。
イッセーの好意を遮って叫ぶ森沢さん、号泣しながらキレないでくれ。冗談だよ、冗談。
森沢さんは涙を拭うと、深呼吸して落ち着こうとしていた。
ふーっと大きな息をつくと、冷静さを取り戻したようだ。
「まあいいや。キミ、特技は何? 悪魔なら何かあるよね? こう不思議な力的なものが。ちなみに言うけど、小猫ちゃんは怪力が自慢だったよ。僕、お姫様抱っこされたもの」
自慢げに言う森沢さん。それは男としてどうなんですか?
ああ、女の子に持ち上げられることに興奮する男もいるだろうな。
つーか、特技か。うーむ。
イッセーは腕を組んでしばし考え、真面目に言った。
「特技はドラゴン波です」
「死んでしまえ」
「なっ! なんスか! その即答はないでしょ! しかもチョー殺意がこもってる!」
「こもりたくもなるわ! どこの世界にドラゴン波が特技の悪魔なんかいるんだよ!」
「ここにいるよ! こ・こ・・にぃ!」
イッセーは自身を指指して強調してやる。
「ならやってみろよ!」
「あーやってやるさ!」
イッセーと森沢は暑くなっていた。
一方ゼット
外で携帯液晶の時間みながら『遅い』と殺意こめながら言った。