「撃てるもんなら撃ってみろってんだ! ドラグ・ソボール世代をなめるなよ。僕らが小学生の頃はね、毎週月曜日になったら学校の休み時間はドラゴン波さ。豪気玉を作るため、地球上の豪気だって無駄に集めた。なめるなよ、僕らの世代を!」
「うるさいっスよ! 直撃世代がなんだってんだ! 俺だって、全巻持ってんぞ! 特装版だって全巻初版で買ったわ! 悪友と公園で『気で探るかくれんぼ』ぐらいやったっつーの!」
売り言葉に買い言葉。
しかし、イッセーはキレたよ! あー、ぶちギレさ!
ならば、見せてやろう! 兵藤 一誠、渾身のドラゴン波!
まずは目をつぶり、左腕を上にあげた。頭のなかで空孫悟を思い浮かべて………腕を下げながら、ドラゴン波のポーズを取る。
気合いを入れろ! くそ! 直撃世代、見てろよ! これがイッセーの渾身の一撃だッ!
「ドラゴン波ぁぁぁぁっ!」
カッ! 瞬間、左腕が光だす!
赤い籠手の神器が形成されていき、イッセーの左腕に装着された。
どうだ! これがイッセーの神器だ!
ぶわっ。
外では赤い光だした。
「馬鹿イッセーなぜ神器を発動する必要性あるのか?」
と呟いていた。
見返してやったと思い、森沢さんのほうを向くと彼は号泣していた。
本棚から、ドラグ・ソボール一巻を取り出してきた。
イッセーの手を取ると、熱い握手する。
「語ろうかッッ!」
ぶわっ。
イッセーの目からも熱い涙が溢れ出す。
その一言で十分だった。ドラグ・ソボールファンにとってこれ以上ない言葉だ。
「ええ。語りましょうッッ!」
長い夜が始まった。
この時のイッセーはのちの後あんな事になることいまのイッセーには理解できない。
「ハハハ。僕も思うよ。デルの声優さんは老本さんで本当によかった」
「ですよね。『これだ!』って思えますものね」
漫画を手に取りながら、二人で談笑すること二時間。
会話は進み、イッセーたちは歳の差をものともしない友達になっていた。
ふふふ。あんなに初見は最悪の印象だったのに、なかなかどうして、話してみるとこんなにも相性バッチリじゃないか。
「よーし、僕ってば、キミで契約とってみようかなー?」
「よっ! 大統領! ご使命ありがとうございます!」
よし! よしよしよしよし!
なんだかんだで初契約ゲットだぜ!
これから出世街道驀心してやる! イッセーの伝説が始まるんだ!
「定番だけど、お金持ちはダメかな?」
なるほど。それはメジャーで王道な望みだ。
「わかりました。ちょっと調べてみます」
イッセーは悪魔専用の携帯機器に電源を入れて、手早く操作する。
事柄を記入したら、答えが表示された。