ラブライブ!サンシャイン!!~もう一度輝くために~   作:マッシブ

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投稿が遅れて申し訳ありませんでした。

その期間の間に、お気に入りなどしてくれて本当にありがとうございます!

今話からアニメ本題に入ります!

それでは第14話スタートです。


第14話

“最後まで逃げずによく攻めたな。マジで尊敬するよお前。”

 

 

これは……去年の夏大決勝の時の……。

 

 

“お前はよくやったよ。”

 

 

“後は俺達にまかせろ。”

 

 

“絶対甲子園行こうな。”

 

 

やめろ……。

 

 

“サヨナラー!!!!虹ヶ咲学園!甲子園への夢が途絶えましたー!!”

 

 

出てくるな……!!

 

 

夜空「!!」

 

 

夢が覚めたと同時に目を覚ました。

一体何だったんだろう……そういや時間……。

ん?7:30?

 

 

夜空「ヤッバ……!」

 

 

遅刻だ!!

急いで制服に着替え、下に降りる。

 

 

加美奈「ほいっ」

 

 

夜空「あむっ。行ってきまーす!」

 

 

下へ降り、加美奈姉からサンドイッチを口で受け取りバス停まで走って行った。

 

 

しばらく走っているとバス停が見えてくる。

沼津行きのバスが今にも出発しそうだった。

 

 

夜空「待ってくれ!乗ります乗りまーす!!」

 

 

ギリギリバスに乗った夜空は静真高校へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日の天気は快晴。

真夏の日差しが内浦を照らしている。

 

 

千歌「あーつーいー……」

 

 

花丸「ずらぁー……」

 

 

善子「うう……天の業火に闇の翼が……」

 

 

浦女の屋上では千歌、花丸、善子がこの暑さに耐えられず唸りを上げている。

善子にとっては制服に黒マントを羽織っているため尚更暑そうだ。

 

 

ルビィ「その服止めたほうがいいんじゃ……」

 

 

ルビィが善子に正論を言う。

 

 

曜「どうしたんですか?全員集めて」

 

 

梨子「待って曜ちゃん全員ではないわ。夜空くんは?」

 

 

果南「夜空からはさっき私に連絡来たよ。午前中だけ練習だから終わったら学校に戻るって」

 

 

梨子「そうですか。(私にも連絡してくれればいいのに……)」

 

 

プクっと頬を膨らせながらボソッと呟く梨子。

するとンン!とダイヤが咳払いをする。

 

 

ダイヤ「さて!今日から夏休み!」

 

 

鞠莉「サマーバケーションと言えば~?」

 

 

ダイヤ「はい、あなた!」

 

 

ダイヤは千歌を指差す。

唐突に指された千歌はびっくりしなからもダイヤの質問に答える。

 

 

千歌「やっぱり……海だよね……」

 

 

千歌は曜を方を向く。

 

 

曜「夏休みはパパが帰ってくるんだ!」

 

 

夏休みの期間、お父さんが帰ってくるのが待ち遠しい曜は笑顔で答える。

 

 

花丸「マルはおばあちゃん家に」

 

 

善子「夏コミ!」

 

 

花丸が答えた後、マントを靡かせながら善子がドヤ顔で決め答え、他の皆が静寂する。

 

 

梨子「夜空くんだったら……絶対甲子園って言いそう」

 

 

果南「確かに。高校球児の夢の場所だからね~」

 

 

梨子と果南は夜空がいた時の回答を予想しながら話しているとダイヤはプルプル震えだす。

 

 

ダイヤ「ブッブー!!ですわ!!」

 

 

何か爆発したようなダイヤの怒鳴り声が響く。

 

 

ダイヤ「あなた達それでもスクールアイドルなのですか?片腹痛い……片腹痛いですわ!」

 

 

『ゴクリ……』

 

 

鞠莉とルビィ以外は喉を鳴らす。

一体これから何が始まろうとしているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所変わって、静真高校グラウンド。

 

 

『遠征合宿!?』

 

 

真島「そう。この夏休み期間、遠征で強化合宿を組んである」

 

 

全体練習が終了し、ミーティングの最中に監督の真島から強化合宿を行うとの報告が。

 

 

守「場所はどこですか?」

 

 

真島「北海道函館市だ。さらには練習試合も組んである。相手は水橋学院だ」

 

 

水橋学院って甲子園に出場している常連校だよな。

そんな強い学校とできるなんて……!

しかし函館か……沼津からだとかなり遠いな。

 

 

真島「そして望月」

 

 

夜空「はっ、はい!」

 

 

真島「お前にはこの試合に途中からリリーフで投げてもらう」

 

 

夜空「……!!」

 

 

リ……リリーフ……。

 

 

真島「今はスランプ等で野手に専念しているがいずれ投手としてお前を使わなければならない時がある」

 

 

夜空「…………」

 

 

真島「次回の練習からブルペンに入れ。いいな」

 

 

夜空「はい……」

 

 

真島「強化合宿までしばらく練習は空くが各自自主練習をすること。ストレッチをして今日は上がれ。解散!」

 

 

『ありがとうございました!!』

 

 

部員達は各自ストレッチを行い、解散となった。

 

 

帰りのバスの中、夜空は窓を眺めて監督に告げられたことを考えていた。

 

 

夜空「いずれ投手として使わなければならない、か…」

 

 

「夜空さん?」

 

 

夜空「ん?」

 

 

考えていると誰かから声を掛けられた。

キャップを裏被りにして頬に絆創膏をしているのが特徴。

こいつ確か1年の……。

 

 

夜空「確か……郁(いく)だっけ……」

 

 

郁「はい!」

 

 

夜空「お前も内浦なのか?」

 

 

郁「はい!僕も夜空さんと同じ内浦育ちです。内浦に僕の合う学校がなくて……」

 

 

夜空「そうか……」

 

 

郁「夜空さん次回から投げるんですよね?」

 

 

夜空「えっ……?まっ……まぁ」

 

 

郁「じゃあ練習相手で僕が受けますよ!」

 

 

自信満々に言って笑う郁。

 

 

夜空「いや……その……ブランクがあるし……郁が構えたところに投げられるかどうかわからないし……」

 

 

イップスが原因で本当に投げられるかもわからない。

受けてくれるのは嬉しいけど郁に迷惑は掛けられない。

 

 

郁「じゃあ明日僕と自主練しませんか?次回の練習に向けて!そうしましょ!」

 

 

夜空「まっ……まぁ。それくらいなら」

 

 

郁「じゃあ明日の朝8時に旅館近くの海辺で!」

 

 

夜空「了解」

 

 

郁「じゃあ僕はこの辺で!お疲れ様でした!」

 

 

そう言い、郁はバスを降り、帰って行った。

 

 

夜空「…………」

 

 

バスは浦の星へと再び走り始めた。

学校に到着するまで夜空は何も考えず、ずっと窓を眺めていた。

 




まだまだアニメ10話は続きます。

そしていずれ練習試合の模様も書きたいと思います。

皆さん、函館ってワードから何かを感じ取ったと思います。

それではこの辺で、また会いましょう。


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