ラブライブ!サンシャイン!!~もう一度輝くために~   作:マッシブ

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クックック…。
待ちわびたであろう堕天使が生まれたこの時を。

祝え!堕天使の生誕を!


津島善子誕生日記念特別編です。
それではどうぞ。


津島善子誕生日記念特別編

 

夜空「どうですか?健人さん」

 

健人「うん、前よりもフォームが安定してきてる。これなら次の試合でいい投球ができると思うよ」

 

夜空「本当ですか!?」

 

 

現在、俺は沼津の市民球場に来ている。

そこでは今日巨人対ヤクルトの試合が行われる。

試合に先発予定の桑畑健人さんから突然俺に連絡し、共に練習しないかと誘われ俺は今に至る。

 

 

夜空「でもいいんですか健人さん、試合前ですよね?」

 

健人「何言ってんの。せっかく沼津に来たんだから夜空の顔見ないとエンジンかからんでしょ」

 

夜空「そりゃ嬉しいですが…」

 

健人「それにイップスに悩んでいるのを少しでも和らげてやんないと将来共に戦えないからな」

 

 

ん?将来共にって…。

 

 

夜空「健人さんそれって…」

 

健人「おっと!次俺バッティングだった!じゃあな夜空。今日の投球、絶対忘れんなよ!」

 

 

あぁ…行っちゃった。

 

 

「あいつは何気君を期待しとるみたいやからな」

 

 

えっ…この声は。

 

 

夜空「坂本さん!?」

 

坂本「やぁ。君が健人の言ってた夜空くんやな」

 

ほっ…本物の坂本選手だ。

テレビで見るよりもカッコいい…。

 

 

坂本「あいつが「後輩できた!」って言うから何のこっちゃって思ったけどホンマやったんだな」

 

夜空「あの…健人さんは自分を期待してるってどういうことですか?」

 

坂本「そのままの意味だよ。俺と似ている奴がいる!って言ってずっと気になっていたみたいやからな」

 

 

坂本さんはそれとと付け加える。

 

 

坂本「あいつはジャイアンツで夜空くんが入団するのを待っている。もちろん、キャプテンの俺もな」

 

夜空「…!」

 

坂本「待っているぞ」

 

夜空「はい…!」

 

坂本さんがその場から離れようとする。

あっ…待った。

坂本さんといえば確かあいつファンだったよな。

 

 

夜空「坂本さん待ってください!」

 

坂本「ん?どした」

 

夜空「あの!サイン…頂けないでしょうか?」

 

坂本「サインか、いいよ」

 

 

坂本さんはボールを取り出し、サインを書き始める。

 

サインの宛は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

津島善子ちゃんへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7/13。

 

あの堕天使の誕生日でもある。

今日はあいつを祝うため俺の家に呼んだ。

じいちゃんも加美奈姉もいない。

つまり

 

 

夜空「2人きり…」

 

 

ってかあいつの誕生日なのにカレーで良かったのか…!?

でも電話で聞いたところ俺のカレーが食べたいって言ってたし…。

後あいつの好きなイチゴのチョコレートケーキも用意したし…。

後は来るのを待つだけ。

 

 

1時間後。

 

 

夜空「遅い…」

 

 

何やってんだよあの堕天使は。

カレー冷めちまうよ。

まさか道に迷った~とかバスが遅れた~とかじゃないだろうな。

いや善子のことだからあり得るかも。

 

 

“ピーンポーン”

 

予鈴がなった。

やっと来たか。

 

夜空「おい善子、お前どこ…オブッ…!」

 

 

善子が急に飛び付いてきた。

 

 

善子「………っっ」

 

夜空「おまっ…泥んこじゃねぇか!どうしたんだよ!?」

 

善子「ムーンの家に向かっていたらヒール折れちゃって…」

 

夜空「それは災難だったな…。いいからシャワー浴びてきな。服は加美奈姉の使え」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

善子「ヨハネ降臨!」

 

夜空「はいはい、いいから早く座りな」

 

 

シャワーから帰ってきたらすぐヨハネポーズだもんなこいつ。

見慣れたけど。

 

 

善子「クックック…今日はこの堕天使ヨハネの生誕を大いに奮ってくれたことに感謝するわ…リトルデーモンムーン」

 

夜空「はいはいありがたきオコトバー」

 

善子「ちょっ…少しは乗りなさいよ!」

 

夜空「1時間も待った俺はどーしろと?」

 

善子「ううっ…」

 

夜空「食べようぜ」

 

善子「うん…」

 

 

『いただきます!』

 

 

俺のカレーはどうやら善子の口に合ったようだ。

後掛けスパイスを用意しといて良かった。

 

 

夜空「ようし、今日のメインだ」

 

 

俺は冷蔵庫からイチゴのチョコケーキを持ってきた。

善子は目がキラキラしている。

 

 

夜空「これだけじゃないんだな」

 

善子「えっ?」

 

夜空「ほり」

 

善子「きゃっ…おっとっと…これって…!」

 

夜空「そっ、坂本選手のサインボールだ」

 

善子「ちゃんと私の名前が…!」

 

夜空「俺が頭下げて頼んだんだから大切にしなよ」

 

善子「うん…ありがとう」

 

 

かくして善子の誕生日は幕を閉じた。

Aqoursメンバーの一部は夜空を気にしている。

果たしてその結末は如何に。

 





しばらくお休みもらいます。

不定期で投稿するかも。

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