鬼人正邪の革命のすゝめ   作:10キョウ01

1 / 2
初めまして。キョウというものです。完全素人による構成、文章なので、ミス等多いとは思いますが、回を重ねていくごとに少しでも成長していけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


反逆の天邪鬼

重い空気が立ち込める部屋の中で、私、四季映姫《しき えいき》はとある問題に直面していた。ドアのノックの音と共に、私の部下、小野塚小町《おのづか こまち》が入ってくる。

「小町……調査の結果は?」

私が小町に問うと、小町は申し訳なさそうに顔を上げた。

「……監視カメラに奴の姿は無し。やられました、脱獄です」

「そう……ですか」

ふと先ほどまで見ていた資料に視線を落とす。

「囚人番号451番、鬼人正邪。『最弱にして最悪の革命家』、ですか。最近やけに大人しいなと思っていましたが……」

いささか窮屈すぎる制服の下で、冷たい汗が一筋、背中を流れ落ちるのがはっきりと感じられる。

「(しかし、参りましたね……この件は我々のミス。監獄の信用に関わる)」

私は勢いよく立ち上がると、小町に指示を出す。

「小町、脱走犯『鬼人正邪』を幻想郷中で指名手配し、迅速に身柄を確保するように」

小町は、敬礼をすると、「失礼しました」と言い残し、部屋を出て言った。

それにしても、鬼人正邪の脱獄にはいくつかの疑問が残る。もし仮にやつが能力を使って外に出ようとしても、此処では能力を使った瞬間に私に伝わる仕組みになっている。だから、単独での脱獄はほぼ不可能なのだ。ましてや奴は、戦闘力は高くはない。

「(誰か手引きした者がいますね…)」

 

最悪な夜は、まだまだ始まったばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《同時刻 船の上》

穏やかに揺れる船の上で、私、鬼人正邪は約半年ぶりとなる外の空気を満喫していた。

「いや〜捕まった時はどうしようかと思ったよ。お前さんの道具には本当に助かった、ありがとうにとり」

船を漕いでいた少女、河城《かわしろ》にとりは振り返り、こちらを見ると照れ臭そうに笑った。

「困った時はお互い様だろう。私としても、大切な盟友を失いたくはない。それに、こんな世の中だ、弱い者同士仲良くやろう」

そういうとにとりは、「あまり良い物とは言えないが……」と言って、懐から酒瓶を取り出した。

「正邪、君の脱獄を記念して、ここはひとつ月下の夜会と洒落込もうじゃないか」

ふと夜空を見上げると、今日は満月だった。まるで私たちを祝うかのような、綺麗な満月。

「いいな、それ」

私が賛成すると、にとりはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「それでは盟友、鬼人正邪の帰還を祝いまして……」

「「乾杯」」

 

最高な夜は、まだまだ終わる気配はない。

 

 

ちなみにひとつ、言い忘れていたことがある。この幻想郷には、弱者への配慮とも言えるルールである、『スペルカードルール』が、まだ存在しない。

 

 




ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
黒歴史確定のなんちゃってストーリーですが、ぜひお付き合いいただけると大変嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。