能力の詳細と実力に着いては次回以降説明を入れようと思います。
初期チャドが三席を普通に倒せるので、隊長格並みになりそうですね……
あの虚騒動から数日後。
石田には少し怒った。
流石に雑魚じゃないやつを呼び寄せるのはやめろ。
後で胡散臭い『浦原商店』の店主に聞いたら結構な奴だったらしいじゃないか。
「まさか撒き餌をやったらああなるとは思わなくてね」
其れなりに大怪我をしていたからこっちも過度に怒りはしなかったが。
あいつも多少表情が柔らかくなっていた。
「しかし……」
井上さんだけではなく茶渡も俺と同じような力に目覚めたらしい。
髪飾りや物だけではないのか。
おおよそ『肌の色』かもな。
誇りに思っているもの、大事に使っているもの。
それが対象になる。
「有沢さん、大丈夫そうだね」
有沢さんの机の前に行って話しかける。
こっちに気づいて笑う。
あんなことが有ったのによく普通にしていられるな。
「そっちも良かったよ、腕の骨折が治ってな」
あれは治ったのかな?
なんだかそれとは別の違和感を感じたんだが。
まあ、分かりにくい事だから説明もしにくいんだけど。
「あれから見えてる?」
そう聞くと露骨に嫌そうな顔をしている。
はっきりと見えるようになっているのか。
もしかしたら虚に襲われた影響下で何か目覚めているかもしれない。
「何かおかしなことあったら言ってくれ」
そう言って席に戻った。
握って開いてを繰り返していた。
「バンテージか拳そのものかだな」
そんな事を言いながら授業を受ける。
放課後になって家に帰る。
食事をして夜になってから鍛錬をしていた。
「なんだ、この霊圧?」
そんな最中に家から近い所で霊圧を感じる。
其れなりに大きい。
『虚』ではなく『死神』のものだし少し調べよう。
「ん?」
奇遇にも石田と出会う。
あいつも感じ取っていたのか。
よく見ると朽木さんの方に二人の男性がいる。
「死神のようだね」
石田が言ってくる。
随分と修羅場だな。
無理やりにでも連れて行くような感じだ。
「止めた方が良いな」
薙刀を入れた袋のチャックを開ける。
それに倣うように石田も眼鏡を上げて霊圧を固め始める。
「石田、お前はやめとけ」
重傷なのに割り込まない方が良い。
ああいった手合いは強くて厄介だ。
「隙を見て逃がせられるなら頼む」
ケガがない奴が戦いになっても隙を作れる。
そうなった時にお前が抱えればいい。
「分かった」
その言葉と同時に朽木さんに近づいていく。
相手が腕を掴んだ瞬間を見計らって薙刀を取り出す。
「待ってもらおうか」
薙刀を男と朽木さんの間に割り込ませる。
それに苛立ったのかこっちに視線を向ける。
「誰だ、てめぇは?」
赤い髪でヤンキーまがいの喋り方とは威圧感が凄い。
まぁ、冷静になって分析しよう。
この服装と『六』と書かれた腕章。
そして抑えているとはいえなかなかの霊圧。
……並の死神ではないな。
「これは失礼、俺の名前は英雄喜だ」
そう言って薙刀を自分の方に引き寄せる。
相手も鯉口を切り、刀を抜き始める。
「こっちが名乗ったんだからそっちも頼むぜ、殺されるにしても殺すにしても名前を知っておきたいからな」
その言葉に気を良くしたのか。
口角を上げてこっちを見てくる。
「いいぜ、俺の名前は
抜刀と同時に斬りあげてくる。
それを受け止めるが感想は単純なものだった。
「遅い……」
目晦ましとかがなく単独ならば優に対応できる。
其れと引き換えても遅いのだ。
「かあ!!」
追撃で斬撃を放ってくる。
しかしそれを回避してこっちが反撃をする。
「ちっ!!」
紙一重で避ける相手。
それに伴って接近。
そのまま石突で一撃を放つ。
「くそが!!」
柄で受け止める。
その瞬間に腹に蹴りを叩き込む。
会心の一撃だったのか、内臓を押し上げる感触が有った。
「がっ……」
膝をついた相手を見下ろす。
そして冷たい声で言い放った。
「舐めてんじゃなくて本気で来いよ」
相手もその言葉に思う所が有ったのか
歯軋りをしてこちらを見上げる。
「くっ……」
立ち上がろうとした阿散井さんを止める腕。
そこから感じる霊圧は阿散井さん以上だった。
「『限定刻印』があるとはいえ恋次では手が焼ける」
なるほど、自分で手加減していたのではなかったんだ。
その刻印で力を元から抑えていたのか。
「解除にもそれ相応の理由がないと許可は下りぬ」
なるほど、虚でもない人間相手。
それは無理があるというものだ。
「兄の相手は私がしよう」
そう言った瞬間、目の前から消えた。
しかしこれは……
「見えている」
薙刀で受け止める。
横の動きで一気に視界から外れた。
そのまま後ろを取ってしまえば必中に等しい。
「ほう……実力はあるようだな」
まさか受け止めるとは思っていなかったのか。
死角の一撃は数日前にやられたからな。
其れの対策を打たないわけがない。
「それならば少しだけ速度を上げても問題はあるまい」
歩方が僅かに変わった。
一体どこまで速度を上げてくる?
そう思って集中していた時、阿散井さんの声が響いた。
「ちっ……怪我人やっても意味がねえ」
石田がやられていた。
……弓使いだから近接には不向きだったか。
こうなったら一人で二人を相手して逃がすしかない。
「どこを見ている?」
相手の声が聞こえる。
あっという間に眼前に迫る。
「ちっ!!」
転がって避ける。
朽木さんは驚いている。
「ようやく黒崎の奴が来やがったか……」
阿散井さんとやり合っている。
ここで少しでも優勢になれば朽木さんを逃がせられる。
こっちも本気にならざるを得ないな。
「そっちが本気を出せなくても関係ない」
握る力を強める。
思いの丈をこの薙刀に込める。
「『
その言葉を皮切りに仕切り直す。
相手の視線を見据えて切り結びに行くのだった。
石田のボコられは省略しました。
主人公の能力が死神・アランカル・一部の滅却師相手に完全メタです。
説明は次回に持ち越します。
原作の展開上、べらべらと喋った場合負けフラグなのですが……
指摘などありましたらお願いします。