ガーベラに寄り添うネリネ   作:勿忘草

41 / 61
次回から『朽木ルキア奪還編』始めます。
ちなみに原作で死んでいる奴はこの作品では死んでいないこともあります。


『夏休み - Summer Vacation- 』

目を覚ましたのは自分の家じゃなかった。

目に映るのは木の天井。

布団をはぎ取る。

誰かが助けてくれたのだろう、礼を言いたい。

 

「起きたようですな」

 

そう言って目の前に現れたのは大きな人。

眼鏡をかけてエプロンをしている。

頭を下げた。

 

「おはようございます」

 

挨拶をすると座るように促される。

確かに包帯で巻かれているし、痛みはまだある。

楽にしておこう。

 

「私の名前は握菱(つかびし)鉄斎(てっさい)と言います」

 

なるほど、名前は覚えた。

それを聞いていると子供がひょっこりと顔を出す。

 

「これはこれはジン太殿にウルル殿、起きましたぞ」

 

この子たちも見てくれていたんだろうか頭を下げる。

すると生意気そうに胸を張る少年。

おずおずと頭を下げる少女。

 

「店主を呼んでまいりますゆえ、少々お待ちを」

 

すると現れたのはあの胡散臭い店長だった。

ここはじゃあ『浦原商店』か。

 

「いやー良かった良かった、二日間は寝込んでいたんっすよ」

 

扇子で仰ぎながら近づいてくる。

底知れなさが覗いている。

 

「ありがとうございます」

 

頭を下げて礼を言う。

次の瞬間、真剣な顔に店主はなっていた。

 

「いったい誰とやり合ったんっすか?」

 

確かにあれだけの重傷を負わせる相手。

それが気にならないやつはいないだろう。

 

「朽木白哉という人物です、『限定刻印』の解除と『卍解』をしてましたけどね」

 

そう言うと目を見開いている。

一体どういう事なのだろうか?

 

「あれをするってことは確実に仕留めに来てるんっすよ……」

 

よく生きてましたね。

そうは言うが、あれはもう逃げようがなかった。

必死になるしかなかったんだ。

 

「しかし、向こうの事情が何かは分かりませんがあれだけの実力者をわざわざ兄弟の捕縛とはいえ出しますかね?」

 

流石にあれだけのものは余剰戦力。

俺が割り込んだのと黒崎の爆発力。

それだけの予想外が有っただけの話。

 

「何か悪だくみの前兆な気がしてならないんですよ」

 

その言葉に首をかしげる。

俺が間違った指摘をしたのだろうか?

いや、これは……

 

「思い当たる節が有るんっすよねえ」

 

頭を掻いて呟く。

そしてこっちを見据える。

 

「で、どうします?」

 

そんな事を聞いてくると同時に黒崎の霊圧が下の方から感じ取れる。

前回の重傷でかなり危ないはずだろうに。

あいつの潜在能力にはやはり目を見張るものがある。

 

「助けに行くかどうかって問いなら行きますよ」

 

こんなきな臭い事が有って関わってしまった。

放っておいたら目覚めの悪い夢にうなされるだろう。

それに自分が納得できない。

 

「次は死ぬとしても後悔の無いように生きている」

 

起き上がっていく。

そうだ、聞きたいことができてしまったな。

 

「蟷螂のような虚って見覚え有ります?」

 

その問いには首を振っていた。

知らないのか。

 

「まぁ、黒崎の修行が終わってからですかね?」

 

自分の修行も考える。

霊圧を固めて放つとかできないか。

 

「そうなりますね」

 

時間的に余っているのだろうか。

一応聞いてみようか。

 

「俺にも何か教えてもらえないだろうか」

 

その申し出に苦笑いが返ってくる。

これは無理という流れだな。

 

「残念ですがもう時間がないので……」

 

黒崎さんの強さを上げないと本末転倒ですし。

だからすみませんが諦めてください。

そう言われた。

 

「悪だくみが有るなら時間の猶予も少なくなりそうですからね」

 

あっちの時間とこっちの時間に乖離があると余計ですし。

この間は学生としてやるべきことをやろう。

 

「んっ?」

 

井上さんと茶渡の霊圧を感じる。

あの二人も参戦か。

……隠してはいるようだがこの様子だと石田もだな。

阿散井さんへのリベンジを忘れるような奴じゃないだろうし。

 

.

.

 

八月一日。

最後の日とも言える。

明日には出発するからだ。

俺の体の調子も全快。

黒崎も『死神』の力を取り戻した。

 

「おめでとう」

 

茶渡が声をかけてくる。

その理由は金メダルを首に下げているからだ。

 

「ありがとう」

 

俺は手を上げて礼を言う。

それに金メダルを取ったのは俺だけじゃない。

準々決勝の後の休憩に有沢さんが事故をしそうになっていた。

それをこっちに引き寄せた結果……

 

「凄いね、たつきちゃん!!」

 

有沢さんも金メダルを取った。

『日本で一番強い高校生』という称号を手に入れたのだ。

 

「まぁ、腕折れてても準優勝はいけただろうけどね」

 

そんな事を言いながら俺達は花火大会の会場に向かって歩く。

その途中で別れはするものの後で合流とのことだった。

 

「……誰だ?」

 

会場にぽつんとある『死神』の気配。

しばらくすると消えていった。

偵察ではないのだろうか?

相手の出方にも警戒して『尸魂界』への侵入。

『朽木ルキア奪還作戦』に対する決意を再確認するのだった。




最後に現れた死神の気配とは……。
あと、強さ的には一護よりも主人公の方が今は強いです。
理由は卍解の有無。

何か指摘などありましたらお願いします。

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。