次回が終わると原作の修行部分なので省略しつつと言った感じです。
結局白哉とは一護はけじめのために戦うといった感じなので卍解は習得させます。
七番隊に向かっていると海燕と旅禍が居た。
狛村の一撃を喰らったようで怪我をしている。
海燕はまだ大丈夫だが……
「ちょっと待ってもらえないか」
天譴を振り下ろそうとしたところを止めに入る。
しかし狛村の勢いは止まらない。
直撃をしてしまったのだ。
「全く……威力が上がったな」
腕を交差して歯を食いしばった状態で受け止める。
しかし足裏が地面にめり込んでいた。
途轍もない質量と威力だ。
「藍染隊長の事件調査で手を借りたいんだ」
狛村に問う。
流石に鞘に収めた状態だ。
そしてその隙をついて逃げようとするが……
「お前ら、旅禍の方は一時的に事情を聴かなくてはいけない」
『禁』を放って縛り付ける。
久々の九十番台、詠唱無しはやっぱり気分がいい。
「生憎、朽木ルキアを助ける事にも関係しているから」
これで分散した状態で行動ができる。
一箇所に固まると一網打尽が有り得るからな。
「儂に調査をしろと……?」
狛村が聞きなおしてくる。
まあ、そうだよな。
あの日の小僧とは違う。
其れなりの敬意を払わないといけなかった。
俺は頭を下げるのではなく地面に手をつく。
「この通りだ、力を貸してほしい」
それをすると慌てたように狛村が駆け寄る。
申し訳なさそうな顔になっていた。
「そのような真似をしないでください!!」
ぐいと起こされる。
そして理由を言ってくれた。
「儂が嘘をつくのが苦手な性分の為、いいのかという意味で……」
騙すような形になると思っているのか。
まあ、武力で行くからそこら辺の心配は皆無だけど。
「お前じゃないと駄目だ、信用できる人選しか意味がない」
お前以外には東仙や綱彌代。
場合によっては阿近と涅。
眠六號は最終手段としての保険。
そして『懐刀』の二名。
「海燕は調査ではなくこのまま浄罪の塔へ行かせておけ」
そうしておいた方が時間は稼げる。
内乱とは言えど一大事の為、精査が必要だったとでも言えばいい。
「彼は七番隊の隊舎牢へ」
何名で来たかぐらいで良い。
確実に藍染殺しの容疑は彼にはないだろうから。
「東仙の方へ声をかけてくる」
そう言っていると十二番隊の方で戦いが始まった。
あいつがわざわざ出ていくようなことが有ったか。
もしくは希少な能力でも見つけたのか?
「相手は……滅却師か」
もう一つは人間で動いている。
仕方ない。
ここで『懐刀』の札を切るか。
「さてさて……」
向かって行く間に急転直下が起こっていくかもな。
東仙の移動も有る。
十二番隊にたどり着こうとした瞬間、異変が起こる。
「滅却師の霊圧が変わろうとしている……!?」
調査をしてきた中にあったものだ。
調査してきたやつらの中では其れの兆しは見受けられはしなかったが、どうやら今回の奴はできるらしい。
「だが……」
止めてもらわないとな。
確か全ての霊圧を失うとも有ったし。
「頼んだぞ、『元』滅却師」
『懐刀』の一人に対して祈る。
その願いが通じたのか、霊圧の上昇が止まった。
そして着いたころには丁度マユリが睨んでいた。
「君の差し金かネ?」
それについては間違っても居ない。
まあ、こいつの研究をできる機会が増えるだけましだろう。
「カビの生えたものから進化している可能性があるから何とも言えないナ」
そう言うと現在の状況から見て実験はできない。
それを察して興味を失って去っていく。
「そいつは九番隊に預けて隊舎牢に入れてもらおう」
そう言うと俺に預けてくる。
随分と華奢な体だな。
そうすると困った顔でもう一人が向こうへ行ってしまったらしい。
「元々散開させるつもりだったから問題はない」
大丈夫だろう。
人間を追いかけている……のか?
まるでついて回っているような感じだが。
「なっ……!?」
そんな中で霊圧の柱が十一番隊から見えた。
旅禍の奴があいつの眼帯を外させたというのか!?
成長率が半端じゃないという事か。
……もしくはあいつの悪癖で紙一重の強さにしているのだろう。
「俺と戦ってた時のあいつの方がよっぽど凄かったもんな」
九番隊へと向かおうとする。
その瞬間、霊圧を感じた。
「いつの間にここまで来ていたんだ?」
薙刀使い。
更木とぶつかって無事に済んだ男。
「牢屋に一時的に入れて時間が来たら解放させるつもりなんだけどな」
まあ、やってみるかい?
刀を抜いていく。
体が重くなる感覚。
「だからどうしたのか」
霊圧を押さえられる。
だったらそれを喰らっている間だけ増幅装置を使用すればいい。
科学と剣術の融合。
それも一つの方法だ。
「解除したら自爆するからやらないけど」
こういった特殊な場面でもない限りは、自分の体が耐え切れなくなる。
本末転倒だ。
「はあっ!!」
相手が突きを放つ。
それを指で受け止める。
「何……だと……」
相手は驚愕の表情だ。
刀を持った相手には無類の強さのようだが……
「科学者が何の対策も無しにこの場に居ると思うのか?」
ましてやそこの三番手。
其れこそ藪をつついているようなものだ。
「失態をすれば泥を塗ることになる」
それは『技術開発局』ではない。
『十二番隊』でもない。
俺は二代目の室長。
言って見れば『あの人』の後継者だ。
下らない失態で『あの人』が貶められるようなことはあってはならない。
「お前は俺に喧嘩を売った時点で運が尽きたんだよ」
そう言って腹に蹴りを叩き込む。
そして装置の電源を落として刀を収めた。
内臓を押し上げた感触が有った。
「来いよ、格の違いを教えてやる」
悶絶している相手に対して、指でクイクイと挑発をする。
しかし乗っては来ない。
流石に猪みたいな真似はしないか。
「こっちからいくぞ」
そう言って近づいていく。
しかし次の瞬間、足に痛みが走った。
「むっ!?」
足に矢が刺さっていたのだ。
どうやら背負った奴が起きたみたいだな。
「逃げろ!!」
その隙に逃走を始める。
雨のように連射してくる。
それらを腕を交差してやり過ごす。
「逃げれないさ」
その言葉と同時に後ろから東仙が現れた。
そして一閃で射手を気絶させる。
ありがたい限りだ。
「藍染隊長の調査について話が有るから、そのまま九番隊に連れて行ってもらえないですか?」
一応、狛村の時でもあったからな。
部下扱いはやめておかないと。
頼むと頷いているが苦い顔になっていた。
「他人行儀はやめてください」
そう言って連れて行った。
俺は残った方を追いかけようとする。
面倒な事に地下道に入っていった。
「やってくれるじゃないか」
しかし俺でなければよかったのに。
俺は全て網羅している。
『浄罪の塔』まで最短の道を通ればいい。
そしてそのまま同時に侵入だ。
「運がいい奴だ」
行き止まりにはいかない。
しかも複雑で後追いの相手が苦労する道を選ぶ。
「こっちが指示せずとも『浄罪の塔』に一番近い所へたどり着くぞ」
結果、追いついた時にはすでに階段を上っていた。
さて……
「『吊星』」
足を上げた瞬間に放つ。
それを回避していく。
その間に少しづつ距離が詰まる。
「既に誰かが来ているから気を付けろよ」
背中に追い付いて話しかける。
霊圧を感じる。
誰かは探らない。
一刻を争うのであれば出たとこ勝負だ。
「あんた、敵じゃないのかよ?」
どこをどう見てそう思ったんだ。
さっきの滅却師の時だって、お前が攻撃してきたからだよ。
本来ならばそのまま九番隊に預けて済んでいたんだ。
「味方だよ、散らばった方が動かしやすいから自分の息がかかった奴の所に入れておきたかったんだ」
其れに納得をしたのだろう。
先ほどよりも態度が軟化した。
名前も教えてもらう事が出来た。
そして、二人で塔に入るとそこには見知った姿が四つも有った。
「あれは……」
英が呟く。
逃がすことも考えたがあいつも吹っ切れているのだろう。
朽木隊長が進んでいく。
「ルキアの処刑のつもりか?」
海燕が止めようとする。
それに対してわずかに首を振った。
「私も兄のように奔放に一度だけ振舞ってみようと思った」
そう言うと鍵を取り出す。
なるほどな。
「……何をやっておる?」
しかし一瞬でこの状況をひっくり返す鬼札が来た。
山本元柳斎総隊長。
ここはもはや仕方あるまい。
「俺達で止めるが行けるか、英?」
汗をかいているが毅然とした態度で薙刀を構えている。
相手の霊圧がとんでもないというのかわかっていたはずだ。
「岩鷲、捕まれ!!」
海燕が弟を抱えて逃げる。
朽木隊長も抱えようと試みる。
しかし相手はもう一人いた。
「雀部副隊長……」
ここにきて一番隊の隊長格が揃った。
こうなると朽木ルキアの解放は不可能。
「朽木隊長、そこの隊士を抱えて逃げろ!!」
そう言うと瞬く間に逃走を図る。
それを追おうとする雀部副隊長に『九曜縛』を放って動きを止める。
「悪いが追うよりも調査すべきことが有るでしょう」
そう言うが視線は山本元柳斎に向かっている。
英が雀部副隊長に向かって行く。
山本元柳斎が息を吸い、指示を出した。
「長次郎や、本気を出して構わぬ」
それに頷いて刀を高々と上げる。
そして力の限りの叫びをもって立ち向かう事を宣言した。
「『卍解』!!」
暗雲が立ち込める。
それは徐々に湿った空気を帯びていく。
雨が降るものとは違い、どこか恐怖心を撫でるような感覚だ。
「『黄煌厳霊離宮』」
天候を操る能力。
百年以上前には聞いていたがこれほどとは。
「容赦のない決定な事で」
刀を抜いて元柳斎殿とにらみ合う。
陰謀渦巻く可能性を想定していないのか。
「藍染の死因を調べていくから処刑は後日回せるように朽木隊士を開放しようと思ったんですがね」
旅禍ではできず、護廷十三隊でもない。
自殺の為にあんな場所に上るほど酔狂ではない。
時間が欲しいから余計な部分で気を揉まないための手段でもあった。
「……隊長格が三人揃って脱獄させようとしているようにしか見えんかったぞ」
見え方の差異ですねとしれっという。
真正面からやりあうと調査が頓挫しかねない。
殺気もまだましな状態だからどうして過ごそうか。
そう思っていた次の瞬間、轟音が真後ろで鳴り響く。
振り向いたら、そこには体から煙をあげている英が居たのだった。
常に最悪の出目を引いてしまう二部主人公。
長次郎相手では逃げれません。
雷撃を掌の動きで任意で落とすとか無茶苦茶です。
山じいもさすがに『残火の太刀』をこんな内輪もめでは使いたくはないでしょうね。
何か指摘などありましたらお願いします。