零番隊が出るのはかなり久々かと思います。
あれから十二番隊の隊舎に戻って座り込む。
今回の被害を白玉団子から聞いた。
どうやら出撃の無い四番隊は死者、重症者共になし。
それ以外の被害は一番隊が山本元柳斎を含む17名。
二番隊53名、三番隊34名、五番隊31名、六番隊は隊長と副隊長が重症で39名。
七番隊58名、八番隊が22名で京楽さんの片目が失明、九番隊38名。
十番隊46名、十一番隊は隊長が重傷で73名、十二番隊は副隊長が重傷で86名、十三番隊23名。
十二番隊が他の隊と比較して多いのは、戦闘部隊の隊士を出動させた結果だ。
仮に錬磨が無くて出動もなければこの数値が大きく跳ね上がっていたかもしれない。
あと非常に残念な事に忠告を無視して卍解を簒奪されたものもいる。
二番隊隊長、六番隊隊長、十番隊隊長の三名。
狛村はあいつの言いつけ守って使わへんかったようや。
当の本人は『虚化薬』を躊躇なく使うから卍解したみたいやけど。
「あいつの功績でも有るな……」
そう言うと憂鬱になってくる。
白玉団子や藍染たちにも伝えんと。
そう思って立ち上がろうとした瞬間、膝が抜けて転びそうになる。
「酷い顔してますよ」
眠六號に支えられる。
そんな酷いか?
「もう生気が無さそうですよ、何かあったのですか?」
眠六號に隊長や阿近、藍染、東仙、市丸を呼ぶように言う。
しばらくして全員が集まった。
「何のつもりだネ、こちらも暇じゃないんだヨ」
白玉団子がそう言ってきっかけをよこす。
単刀直入に
「あいつが今回の戦いで重傷を負ったんや」
全員がそんな事知ってますよという顔をする。
戦で怪我するのは当たり前やからな。
ただ、問題なんはこの後や。
「四番隊の診断結果では……別れを覚悟するように言われたわ」
藍染との勝負で血を吐いてたがそれが悪化した事。
それによって体中の霊圧がガタガタになっている。
魂魄を霊圧が傷つけて弱って死んでいくという状態だ。
それを伝え終えた時、白玉団子以外は沈痛な顔をしていた。
「それデ?」
冷たい物言いのようにも聞こえる。
でも賢しいこいつの事や。
自分にできる事は無いと分かっているんやと思う。
「我々では力を貸せない零番隊しか治せない症例だ、今回の壊滅状態で出ない訳が無イ」
つまりあいつは帰ってくる。
それだけ言って白玉団子は去って行った。
しかし他の面々は渋い顔をしている。
隊葬の準備も整えておかねばならない。
「正直出てくるのが遅れても危ういんや」
もうこっからは祈ってあいつの生命力に賭けるしかない。
万が一のことがあって後悔するくらいなら傍に居よう。
「ウチ、四番隊に行ってくる」
それだけ告げて出かける。
阿近が研究補佐をしているから問題ない。
しばらく歩けば四番隊の隊舎に着いた。
「……どうぞ」
卯ノ花隊長が居て、ウチを見るなり手であいつがおる場所を示す。
そこで見るあいつは痛々しさに満ちていた。
生気のない皮膚の色。
血を吐き出し、痛みで疼くのか震えている。
これら全てが意識の無い状態で行われているのだ。
「なぜこのような事に?」
卯ノ花隊長が聞いてくるのでウチは推測の域を出ないが答える。
相手の頭目が十二番隊に侵入してきた事。
そして藍染を一目見て勧誘した事。
それを断った途端、ウチに刃を向けてきた事。
藍染が防いで事なきを得たが片方の髪の毛が斬り落とされた事。
こいつが何かしらの方法で霊圧探知を封じられた事。
そのせいで相手がウチを殺したと勘違いして暴走した事。
それらの説明が終わった時には卯ノ花隊長は溜息をついていた。
「随分とこ狡い真似をしますね」
一番の弱点を突いてくるとは。
本来頭目であれば堂々と振る舞い、正面から叩き潰せばよいものを。
そう、卯ノ花隊長が言って去って行く。
その意見に関しては同意見であった。
「ほんまにこんななるまで……」
タケルがせき込むような形で血を吐き出す。
卯ノ花隊長の処置で延命はされている。
しかし霊圧の減少が止まるわけではなく緩やかになっているだけ。
何時、どうなってもおかしくはない。
「生きてて貰わんと困るんや」
ウチは死ぬなと祈る。
其れしかできない現状と自分に歯噛みする。
なんとか出来ないものだろうか。
一度、整える為に扉から出て肩を回す。
すると突然声をかけられた。
「ひよ里ちゃん」
京楽さんに声をかけられる。
片目がなくなっても性格は変わらない。
飄々とした感じで話してくる。
こっちの気持ちが分かっているなら、少しは落ち着いた感じで声をかけてほしかった。
「彼を治す手立ての目途が着いたよ」
京楽さんが知っているのは卯ノ花隊長が言ったからだろう。
それが伝わっていたのか、後ろには狛村隊長や綱彌代三席もおった。
治す目途って事はもしかして……
「零番隊が来るってさ」
それを聞いた途端、ほっとする。
もしかしたら連れて行ってもらえない。
そんな可能性がよぎる。
しかし頭を下げて連れて行ってもらえるならば。
「ウチの頭、何度だって下げたる」
そう言って本来なら隊長しかおらん所にウチは行った。
其れについてくるように藍染、東仙、市丸。
こいつらも考える事は一緒なんやろなあ。
「副隊長だけでも度し難いというのに大罪人が揃いも揃って何の用だ!!」
砕蜂隊長がいきり立ってこちらに言って来る。
きっちりかっちりしとるのも面倒やな。
「こっちも思いがあってきとるんや」
別に悪事働くつもりなんてさらさらないから安心しとけ。
落ちてくるのは大きな棒。
あの中には零番隊がいる。
出てきたのは懐かしい人たち。
一度見ていたけど威圧感というか威厳は上手く隠している。
京楽さんと話をしながらこちらを見る。
そんな中、一人の女性がウチに近づいてきた。
当然、誰かぐらいわかる。
曳舟さん、変わったなあ。
「ひよ里ちゃん、久しぶりだねえ!!」
そう言うと曳舟さんが頭を撫でてくる。
ふくよかになった分、前より柔らかい手になっていた。
多分、こうしとかなあかん理由があるんやろうな。
ただの不摂生でなる人ちゃうし。
「あれ、あの子はどうしたんだい?、てっきりひよ里ちゃんと一緒だとばかり……」
そう言われると言葉が詰まる。
そんなウチの反応を見てか、曳舟さんは目を細めた。
「なんか有ったんだね?」
その問いかけに正直に頷く。
困った顔をしていたのが分かったのか、曳舟さんは自分の胸を叩いていた。
「ちゃんとわかりさえすりゃ、私はいつでも力になってあげるよ!!」
そう言ってくれるのがありがたい。
白玉団子と修多羅さんの小競り合いとかも有って話が進む。
「これで全員かの?」
兵主部さんが呟く。
零番隊は一護を連れて行くようだ。
それ以外には六番隊の阿散井、朽木の隊長格二名。
朽木隊長の妹である十三番隊の朽木もらしい。
「あいつも治してもらうんや……」
このまま行かせるわけにはいかん。
ここで声を張り上げんと。
他の誰かが言うのを待ってたらあかん。
「お願いします、零番隊の人達!!」
ウチの大きな声に振り向く。
ウチはあらんばかりの声で叫ぶように要件を言った。
「タケルの奴も……あいつも連れて行って治したって下さい!!」
ウチが頭を下げる。
ここで断られてしまうとあいつの命が尽きる。
そう思うと自然と涙が溢れる。
「大罪人の頭など下げて価値があるとは思えないが、どうか私からも……」
ウチに続いて藍染が頭を下げるのが見えた。
皆が驚いているのが分かる。
まさかこいつがと思ったのだろう。
「ボクからも……」
今度は市丸が頭を下げる。
こいつらは恩あるもんな。
すると今度は……
「私からも」
東仙が頭を下げる。
何も打算すらない三人の懇願。
見ている奴らも何事かという顔をしている。
すると今度は狛村が頭を下げるのが分かった。
「儂からも……」
4人の元隊長を含む奴らが頭を下げた。
それに追随するようにローズと拳西も下げた。
それを見て肩を叩かれる。
「顔上げろよ、嬢ちゃん」
麒麟寺さんが声をかける。
そして四番隊に向かって行った。
きっとタケルの身柄を引き取りに行ってくれたのだろう。
「こんなに慕われて頭下げてるのを見て、何もしませんじゃあ、チャン僕たちカッコ悪いじゃん」
二枚屋さんが頭を掻き上げる。
頭を下げていない人もいたがそれは別に良い。
ただ、あのハゲも恩あるのに下げへんかったのは腹立ったけど。
「その代わり、手伝ってもらわないといけんのじゃが誰が来てくれる?」
兵主部さんが顎を撫でて言う。
一瞬置いて視線がこっちに集中する。
まあ、ここまで関わってウチ以外が行くのはお門違いやな。
「聞く必要もなくこっちが指名しても良いんだけどねえ」
曳舟さんが笑いながら言ってくる。
それは立候補していない奴おったらの話やないんですか?
仮にウチが行けへんかったら藍染や東仙も行くやろうと思いますけど。
「こればかりは強制するものでもないからのう」
修多羅さんが息を吐く。
そして麒麟寺さんがタケルを連れてきた。
その酷さを見て額を叩く曳舟さん。
「……とにかく連れて行こうかの、おんしも来い」
一護とウチと六番隊の面子たちにタケル。
タケルが一番ひどいってだけで他の3人も重傷だったらしい。
特に朽木隊長はこのままだと死んでしまうほどだったようだ。
「通りでおかしい訳だ、こいつが桐生や俺達の顔見に来ないなんてある訳ねえもんな」
打ち上げる為に志波家へ向かう。
一護は何も分かってへんみたいやな。
「なんでひよ里は驚いてないんだよ」
ウチに一護が聞いてくる。
まあ、初めてやったら普通は驚くわな。
ウチは単純な理由で驚けへんだけや。
「ウチは前にこの四人に会ってるもん、曳舟さんはそれこそ数え切れんほどやけどな」
そう言うと余計に驚愕の顔に染まる。
今日はどうも驚きの回数が多いな。
「なんで零番隊に会えるんだよ、京楽さんの話からしたらおかしいじゃねえか!?」
察しが悪いやっちゃな。
曳舟さんとは何度も会えて四人は一回ぐらい。
其れで分からんかい。
「曳舟さんは喜助の前の隊長や、その昇進の時にウチは会ったってだけの話や」
その事実に額を叩く一護。
流石に予想外やったか。
「おんしら、着いたぞ」
兵主部さん……いや、和尚が言ってくれはる。
歩いている時に名前を呼ぼうとしたら止められたので和尚呼びにしといた。
着いたのは御盆のような所で真ん中に長細い繭みたいな家が浮いていた。
それ以外には同じものが5つ浮いている。
「真ん中が霊王様の所でその周りは皆さんが担当してる所ですか?」
ウチが聞くと頷くのが二枚屋さん。
いきなり霊王様に会えると思っていたのか、一護が食って掛かりそうになる。
「全部こういったもんには順番が有るんや、落ち着け」
それをウチは一護の服を掴んで止める。
勝手知ったる場所ならわかるが初めての場所。
それなら招いた相手の礼儀作法に合わすのが筋や。
「嬢ちゃんの言う通りだ、傷付いてて召し物も汚れた小僧っ子を霊王様に会わせるわけにもいかねえんだよ」
だから順に回ってもらう。
麒麟寺さんがそう言った。
「まずは俺の所まで来てもらうぜ、吹っ飛ぶぞ」
麒麟寺さんが飛ばすための槌を振り上げる。
ウチは手伝いをせなあかんと思って曳舟さんに聞きに行こうとする。
そんな考えはお見通しなのか。
曳舟さんに止められる。
「ひよ里ちゃんに手伝ってもらうのは少し後だよ、風呂で体調整えておいで」
指差された方向に顔を向ける。
すると、布が顔に当たった。
麒麟寺さんに指を指されて言われる。
「嬢ちゃんも百年の間、義骸で成長が強制的に止まってたんだ、それを治すために入ってけ」
確かにあれから本来なら成長しそうなのに一向にその前兆が無かった。
どうやら義骸に入ってばかりだと、傷みはしないが霊圧を押さえつけてしまうらしい。
其れで一旦霊圧をとっかえて成長が出来る状態に戻す。
本当なら『仮面の軍勢』の他の面子も対象だったようだ。
「しかし隊長は離れるわけにはいかねえし、流石に多いからな」
そういう意味じゃ運が良いぜ。
それだけ言われて体を隠して風呂に入る。
声が出そうになるけど流石に一護がおる中、それをしたら先輩死神の威厳も何もない。
「やっぱり想定してたが血の色酷いな」
麒麟寺さんが言うようにあいつを中心にして毒々しい血が流れている。
あんな黒色に近くなるもんやな。
しかもちょっと臭うし。
一護もタケルの姿には若干引いてる。
「ここまで傷むような酷使してよく今まで生きてたもんだ」
麒麟寺さんがタケルを指先で突きながら呟いてくる。
そして一度は終わったのか、「血の池地獄」なるところへ投げ込んだ。
どうやらこれを繰り返して完全に治すようだ。
「あいつが並の死神じゃねえのを差し引いてもすでに息絶えていても仕方ねえ」
藍染の時は運が良かっただけ。
そう言われてしまった、
というより気になるのは……
「上から現世の事とか見えてるんですか?」
仮にそうだとしたら今までの顛末も理解できている。
助けないのは任務外であるから。
瀞霊廷を守るのはこちらの領分、霊王様を守るのが零番隊の仕事。
今回の緊急事態も食い止められると判断したら降りてはもらえなかったのだ。
「危ない事が起こった時だけは見てる、それ以外は治安維持や霊王様の守護だ」
確かにあれは成功したらここも危うかったからな。
こちらの想像通りの動きで安心した。
思うより重労働なら、頭を下げたとはいえ仕事を増やしてしまった。
そうなればやはり罪悪感があっただろう。
「言っとくが嬢ちゃん、おめえの考えてる事なんざ分かるんだぜ」
麒麟寺さんはそう言って笑っていた。
そして付き人に指示を出してタケルをこっちの湯に投げ込んでもらう。
指先がぴくりと動いたのが見えた。
「こいつを助けたのは願いを聞いたのはある、でも取るに足らねえ三流治してんじゃねえ」
俺達がわざわざ霊王様通さずに勧誘した男だ。
そいつを助けるのは当たり前の話なんだよ。
「今回の相手に絶対に今後必要になる野郎だ」
一日も有ればこの状態も治るだろう。
もしかしたらそれ以上速く回復するだろうな。
そう言われて思わずこみ上げるものがあった。
「こいつは幸せもんだな」
麒麟寺さんはそう言うがそれは違う。
こっちが幸せ者だった。
それを返しているだけだ。
「さて、二回目だな」
今度は麒麟寺さんが投げ込む。
綺麗な放物線を描いていた。
「あいつが藍染たちをあんな形で動かせるようにしたのは良かったな」
今回の相手の侵攻で隊長格が重症だったり死亡。
はっきり言って、あいつらを投獄していたら相手との戦力は開いて厳しい状態になっている。
いずれは一時的な開放が必要となっていたはずだ。
そんな中、投獄せずにあの三人がいれば想定内で食い止められる。
「それに歴代の剣八のうち一人を開放しやがった」
滅却師相手には滅法弱いがそこは何とでもなる。
浅打か始解で倒せばいい。
そう、麒麟寺さんは呟いていた。
「嬢ちゃんも補給して来い、あいつを引っ張りあげるのを忘れずにな」
そう言われてウチは移動する。
赤い風呂に浸かっているタケルは顔色も良くなっているのが分かる。
あと何回かやったら確実に目を覚ますはずや。
「嬢ちゃんも随分と霊圧が安定してきたな」
確かに言われると自然に混ざり合ってる感じがする。
湯治でも瀞霊廷のものとはわけが違うな。
こう考えたら今からやろうとしている事は全て霊王の規格で行われるのではないか?
「とにかくあっちに運ぶか」
体重が変わった訳でもないので白いお湯に運ぶ。
これであと何回ぐらいやろ?
「ここでしっかりとしとかないとな、桐生にどやされる」
曳舟さんは気に入ってたもんな。
速く元気になって貰わんと。
.
.
作物を引っこ抜くように持ち上げられる。
見た事もない景色。
そして今度は落とされる。
その時に飛沫が上がる。
ようやく水気のある場所に自分がいると認識できた。
「驚いた顔してるって事は意識戻ったか、坊主?」
その声は懐かしい。
湯けむりがあるという事は風呂だ。
そしてその声で自分がどこに居るか分かった。
「思ったより速いな、回復力も尋常じゃねえってわけだ」
湯けむりが晴れた時に見えたのは相変わらずの髪形。
鋭い眼光。
元四番隊隊長にして『回道』の始祖、麒麟寺天示郎であった。
「……ご無沙汰してます、麒麟寺さん」
俺は頭を下げる。
一体どうやって俺は零番隊に来れたのだろうか?
「俺はどうして零番隊の場所に?」
この姿の為、見捨てられても仕方なかったはずだ。
すると麒麟寺さんが頭を掻いて一拍置く。
そして理由を話し始めた。
「あの嬢ちゃんや藍染たちがこぞって頭下げたんだよ」
藍染がわざわざ俺の為に……。
複数形って事は市丸達もだろう。
そして嬢ちゃんって事はまさかひよ里さんまで?
「あの嬢ちゃん、泣かせんじゃねえよ」
こっちの考えている事はお見通しのようだ。
泣いていたのか……。
そう思うと胸が苦しい。
自分の失態や無様さの後始末を任せてしまった。
「さっきまでここで風呂に入っていたんだ、調整の為にな」
風呂に入っていたのか。
じゃあ、あんたや黒崎君はもしかして……
そう考えてると頭は火照るが睨み付ける。
「大丈夫だ、布は巻かせてたっての」
風呂の成分から考えても地肌は危ない。
ただ、それ以外の意味も込めた視線である事は理解したようだ。
「さてと……」
そう言っていきなり迫って来る麒麟寺さんの拳。
治ったかどうかの確認だろうか?
「はっ!!」
その拳を片手で受け止めて顎を突き上げる。
速いし不意打ちだったが対応できたのはこの温泉で治ったからだろう。
昔の様に滅茶苦茶体が軽かった。
「黒崎と阿散井もだがお前も治っているな」
そう言われてあれよあれよという間に盆へ乗せられる。
これでどこに行くんですか?
そして俺は何故に褌なんですか?
「次に行くのは桐生の所だよ」
そこで体も昔に戻るんだから服も破れるだろ。
そう麒麟寺さんに言われる。
「有難うございました」
俺は最敬礼でお礼を言う。
すると麒麟寺さんも笑顔を返してきた。
「俺の湯が体に合って何より、どう致しましてだ、この野郎」
その言葉を最後に打ち上げられる。
かなり高い所に着地になるな。
俺は冷静に頭が働いている事。
健康な肉体というものの素晴らしさを噛みしめていた。
犠牲者は語呂合わせかつ少なくしました。
隊番号と続きで呼んでいただければわかるかと思います。
強化イベントをひよ里とタケルに施しました。
とは言ってもひよ里は成長の帳尻合わせみたいなもんですが。
矯正ギプスはめて100年行動してたようなものなので。
因みにタケルの強さは上がっていきますがこれでも最強ではありません。
何か指摘がありましたらよろしくお願いいたします。