冒険者の人生は一般人よりも短い。
それは凶悪なモンスターと戦う機会と危険が隣り合う仕事が多いのが原因だ。
その危険に見合うだけの収入があるからこそ冒険者になる者は後を絶たない。
引退した者や危険を回避する人生もあるけれど、夢と希望が詰まっているダンジョンに挑むのは必然のような気さえする。
迷宮都市に住む殆どの者が抱く夢。
その中にあって自分は果たして夢を抱いて冒険が出来たのか。
自問自答を何度も繰り返す。
ごく普通の家庭で生まれてごく普通に暮らし、一人で仕事をこなす為に冒険者になろうとした。
もちろん他に取り得がなく、とっかかりでもと考えた結果だ。
軽い気持ちが無かったか、と言われればきっと『ある』と言わずにはいられない。
この地に富と恩恵を与える神様に嘘はつけない。
武器を持つ以上、危険が付きまとう。
最初から安全志向で物事を進めばよかったのか、というと首を傾げる。
何ごとも様々な分野に飛び込んで自分に合う合わないを決めていく。そういうものだと思っていたから。
迷宮都市『オラリオ』に来て、神様に出会い様々な人達と触れ合って、たくさんの冒険、とまでは言わないけれどいくつかの階層にてモンスターと戦ってきました。
要領が悪く、いつも誰か彼かの足を引っ張ることに――
それでも努力すれば日々の生活が改善していくと信じて頑張ってきた。
強くなるため、――というよりは生活の為が大きかった。
だから、――これは罰なのだ。
ダンジョンを甘く見ていた自分に。冒険者の仕事が気楽なものではないという証明。
命を懸けてお金を稼ぐということは危険度の高い物であり、それに挑戦する
そこに気楽な小娘が入り込めば良い顔はされない。
――半死半生が日常的であるダンジョンにて私は出会った。
それは形容するならば『光』そのもの。
または――魔性のモンスターだ。
死臭渦巻くダンジョンに現われるものがまともであるはずがない。けれども危機に陥った私にとっては手を取らずにはいられない。
本能が、身体がその時、私を突き動かした。
その
結果論から言えば半死半生の人生は継続中。
前より少しはまともになったかな、という程度。
我が暮らしは未だ、楽にならざり。
都合よく人生が劇的に変化するわけがないのだ。
――そう。
都合よく
――何処かで私は信じていなかったのかもしれない。
――友達だと勝手に思った罰が当たったのかもしれない。
けれども、やはり申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
ここより先に『
――ああ。
きっとこれが運命ならば今すぐ死にたい気分だ。
だから、早く逃げて、と言えたらいいのだけれど。
もう手遅れだ。絶望的なまでに。
あと、
今日は帰れそうにありません。
私の分の夕飯を食べていいので、今日のところは――