アスナには妹がいて、名前はノアという設定です
「キリト早く走れ、遅れるぞ!」
「お、おい。まだ何も食ってないから腹が減ってるんだけど」
「お前が寝坊したせいだろ!!こっからトールバーナまで結構遠いんだからダッシュだ!」
「お前も俺と起きた時間あんま変わらないじゃん...
朝から騒がしくしている二人の少年はフウヤとキリトだ。
いや、朝というのは間違いだろう。後五分もすれば正午になるだろう。
二人の少年がAGIにものを言わせ、 学校の廊下で走ってたら間違いなく校長室で怒られるだろう速さで街を駆け巡っていたのには訳がある。
ヒゲのペイントがモチーフで、<鼠>というあだ名で知られる情報屋『アルゴ』から今日の12時から一層ボス攻略会議がある事を伝えられたのだ。
しかし、昨日深夜まで武器アップグレードのための素材集めをしていたせいで、二人ともぐっすり寝てしまった。
お日さまが真上に登っていても全然気づかないぐらいに...
キリトはともかく、俺まで寝過ごすとは...
そんなわけで二人はあらん限りのスピードで走っていたわけである。---
やっとの思いでトールバーナにつくと、そこにはすでにたくさんの人が闘技場のようなスタジアムの観客席に腰を掛け、真ん中には一人の青年が立っている。
どうやらもう会議は始まったらしい。
俺たちも、よっこらしょと腰をかけるて目を凝らすと真ん中の青い髪のさわやかイケメンが演説をしていた。
名前はディアベルと言うらしい。
なんか聞いたことがある気もするが、気のせいだろう。
あいつは学校で生徒会長とかやってるタイプだな
半分以上を耳から外に流して観ていると、トゲトゲ頭の片手直剣を携えたおっさんが飛び出してきた。
「ちょぉまたんか!!」
おっさんは、流暢な関西弁で叫んだ。
俺の予感がこいつはめんどくさいやつだと語っている。
できるだけ関わらないようにしておこう。
会議をしきっていたディアベルも困惑している。
「わいはキバオウっていうもんや、いっこ言いたいことがある!」
周りからは失笑が漏れる。
「それはなにかな?」
ディアベルは、若干苦笑いを浮かべつつも澄まし顔で対応してのけた。
流石イケメンは違うな。
「協力してボス攻略をするのはええけど、ベータテスターどもにはここでわびてもらわなきゃあかん。
あいつらは自分勝手にーーー」
その後もキバオウはたらたらと長い文句をいいつづけていた。
くだらない、あいつはなにもわかってない。
この一ヶ月で1000人もの人が死んだが、そのなかの大半がベータテスターだ。
たしかにベータテスターはその知識を活かして、ゲームが開始するやいなや始まりの町から飛び出す人がほとんどだ。
そして、安全で効率の良いレベリングができる。
<だけど、それはほんの一部にすぎない>
『生半端な知識では、無知よりも危険』
それがこの世界の掟だ。
知識がある分警戒心が薄れてしまう。
それがこの世界ではいともたやすく<死>に繋がる。
それに、アルゴのようにみんなのために頑張っている、ベータテスターも少なくはない。
なのにキバオウはなんもわかっちゃいない。
俺はぐっと歯を食い縛った。
キリトの方を見ると俺と同じようなことを思ったのか、険しい顔をしている。
「なんか文句あるやつはおるか?
ベータテスターは全員ここで土下座して、アイテムを出してもらうんや!!」
俺は遂に我慢ができなくなり、立ち上がろうとした。
しかし、ちょうど俺がたとうとしたタイミングで肌色が黒く、二メートルもありそうなマッチョガイがたちあがった。
「俺の名前はエギルだ。
みんな、これは見ただろう!」
そう言って取り出したのは一冊の小さな本だ。
ネズミのアルゴが作った攻略本だ。
「この『無料配布された』攻略本には俺たちがここで生きていくための情報が載っている。
戦いかたや一層モンスターの弱点、アイテムのことまである。
この本に救われた人も少なからずいるはずだ。
皆もそうおもうだろう!!」
周りを見ると皆拍手をしたり、称賛の声をあげている。
エギルはこれから仲良くしていきたい。
見た目とちがって、結構いい人みたいだな。
さらにディアベルが
「皆で争ってる場合ではない、仲良くやっていこう。」
と言ったので、これには流石のキバオウも強くは言えず、一瞥だけして戻っていった。
これで嵐は去った。
と思っていた...
しかし、本当の地獄はこれからだった。
「パーティーだと!?」
思わず俺は大声を上げてしまった。
ディアベルが言うにはボス攻略はなるべく連携を取りやすくするために、4人か6人のパーティーを作って欲しいとのこと。
しかし、忘れてはいけない。
俺たちは常に二人で行動しているため、他の人とは一切と言えるほど関わりを持ってない。
さらにキリトはコミュ障だし、俺も見知らぬ他の人に笑顔でパーティーを組もうぜ!なんて言えるような人ではない。
エギルと組もうかとも思ったが、もうすでに他の人と組んだらしくナイスなスマイルを浮かべながら談笑している。
つまり俺たちはハブれた組
世間でいう『ぼっち』というやつだ。
だが幸い俺たちと同じくはブレたらしいフード付きマントを被った小柄のプレイヤー二人が奥の方に座っている。
俺はキリトを引っ張って、声をかけることにした。
「えーと、良かったらパーティーを組みませんか?
他に組む人がいないようですし。」
すると赤いマントを着た方のプレイヤーが
「別にはブレた訳じゃなくてむさ苦しいのは嫌いなだけよ」
むむ
「もし、そっちから申し込んでくれるなら組んであげてもいいけど」
むむむむ
フードで顔は見えないが、声的におそらく女性だろう。
どう返答するか迷っていると、隣の青いマントを着たプレイヤーが
「お姉ちゃんそんなこと言わないの!
うちの姉が変なこと言ってすいません!!」と謝ってきた。
「ちょっと何言ってるの、ノア!?」
「お姉ちゃんいいから謝って!
このままだと私たちボス攻略に参加できなくなっちゃうよ!」
「う、うう... ごめんなさい」
「ま、まあ。あまり気にしないでください。
それよりこれからよろしくお願いします。」
なんか俺の方が悪いような気分だな
どうやら関係的には姉よりも妹の方が高いらしい。
と言うよりも姉の方が素直じゃないだけみたいだが
後、キリトは完全に空気なんだが...
こうして俺とキリトは女性であろうプレイヤー二人とパーティーを組むことになった。
そして、視界の右側に新しく二つの名前とバーが追加された。
『Asuna』と『Noa』である。
そう言えば確か俺の幼馴染もアスナという名前だったが、今はどうしているのだろうか。
ちなみにアスナとフウヤは幼馴染です。
今回は表現や口調におかしな点もあると思いますが、温かい目でご覧いただれば幸いです。
今後もよろしくお願いします。