失踪はしないつもりなので、今後ともよろしくお願いします。
「フウヤ君昨日のあれは忘れてね!」
朝早くからありがたいお言葉を頂戴した。
昨日の事件の後、鬼神と化したアスナはしばらく顔の表情を豊かに変化させた後ようやく我に返ったのか急いでパジャマを装着した
そして、俺に恥ずかしそうにごめんねとだけ言って、リビングに駆け込んだ。
ノアは
「あははは... フウヤさんごめんなさいね」と言ってアスナの後を追っていった。
「すまないねえ、フウ坊」
アルゴがヒゲをなでるように顔をかいた。
うん?なんでいるんだこの人
「なんでいるの?」
「いやー キー坊がお姉さんを呼び出したから...」
じいーっとキリトの顔を見つめる。
「おい!俺はそんなこと言ってないからな!」と懸命に訴えかける
でもとりあえずキリトを一回殴ってみた。
「ぐぼあ な、何するんだよ!」
「俺は確かお前に見張ってろって言ったはずだよな」
「これについては俺のせいだけど俺のせいじゃないぞ!
ていうか仕方がなかったんですーーー」
キリトが言うには
俺が部屋に戻った後、装備品の点検をしてたらアルゴがやって来たのだとか。
しかし、アスナとノアを家に連れ込んでいるのがバレたら誤解を解く間も無く、神速の速さで噂を流されるので自然体でやり過ごすことに。
それで、話が終わっていざ安心となったはずだったのだが
アルゴが着替えたいと言って浴室の方に直行
止める間もなく、入っていったが...
先客がいたので3人で鉢合わせ。
びっくりした先客のおふた方は外に飛び出したのだとか
不幸中の幸いはアスナとノアはすでに入浴を終わらせていたことだろう。
そんなことを思い出していると、ギロッとアスナに睨まれる
思わずキリトみたいに鼻をピクピクさせてみると、今度はフェンサー様がフンッとそっぽを向いた。
一体俺にどうしろと...
その後、なんだかんだ特に何もなく攻略組の本隊と合流し、ボス部屋の前に集まった。
やはりみんな緊張しているのだろう、重い空気がみんなにのしかかる。
しかし...
「まずは一人も欠けずに集まってくれたことに感謝するよ!ぶっちゃけ会議と比べて10人は減ると思ってたから胃が痛くて眠れなかったよ」
鶴の一声というべきか、ディアベルの冗談に場が一気に笑いに包まれた。
やはりカリスマ性が高いのだろうと一人で納得したように頷く。
「と言っても私たちの役割は取り巻きの対処だけじゃない。そんなの不公平よ。」
どうやらフェンサー様は不満げのようだ。
「私たちのパーティー四人しかいないからしょうがないよお姉ちゃん」
「そうだな、適材適所ってやつだよ」
とキリトも言うが、顔にちくしょーという文字が浮かび上がってる。
あの戦闘狂のことだから派手にボスをぶった切ってLAをさらっていきたかったのだろう。
俺はどうかって?そりゃあムカつくに決まってるじゃあないですか
だけど、面倒なことはもっときらいなのでがまんがまん
そんなことより今は集中しないと!
息を大きく吐いて気を沈め、精神を研ぎ澄ませる。
「みんな、準備はいいか!一人も欠けずにボスを倒そう!」
ディアベルの掛け声と共に一層ボス部屋の扉が開いた。
俺は相棒と二人のフェんサー及びアスナとノアと一緒に部屋に足を踏み入れた。
『諸君、ソードアートオンラインへようこそ』
茅場明彦言葉が頭に響いた。
本当のですゲームはまだはじまっていないのだろうか
誤字脱字があったらすみません!
気長に次回を待っていただけたら嬉しいです。