––––篠ノ之ん家に行ってから暫くして、冬休みになった。
夏休みの冬版だけど休みみじけーのな、その割には宿題あるし先生は絶対鬼だろ。
篠ノ之に宿題の答え教えて貰おーかと思ったんけど、宿題のたんびにアイツ頼ってるよーな気がすんだよなぁ。
頑張ってやってみたけど三ページぐらいやったら飽きてやる気無くなった、やっぱ一人って暇だわ。
かと言って今から篠ノ之ん家行くのも無理なんだよねー、チラッと外みたら台風かってくらい雨降ってるし。
多少の雨なら勉強教えて貰いに行ったんだけどなー、宿題も飽きちゃったしどーしよっか?
普段ならゲームとかアニメ見てるんだけど雨の日ってなんか無性に外に出たいんだよなぁ、流石に雨戸がバシバシ言ってるこの雨だと出るの我慢するけど。
締め切っててジメジメしてっし、窓がガタガタ言ってるからどんな風になってるか外見たいんだけど、夏にそれやって部屋の中ぐっちゃぐちゃにして母さんにめちゃくちゃ叱られたからなぁ。
今日も『雨戸開けたらひっぱたくぞ?』って脅されてるし、母さん怖えから逆らえねぇ。
……こないだ親父からスノーなんたら貰って珍しく照れてた癖によ。
けど母さんみたいなキツイ性格の人でもあーいうもん貰ったら喜ぶんだなー、大人になったら俺も真似してみようかな?
余計な事を考えながらベッドの上に横たわってテレビ見てると丁度星座占いが始まったところだった、割と占いって話のタネになるから好きなんだよなー。
んで俺の運勢は……下から二番目かぁ、ラッキーアイテムは電話機?
「––––てなわけでさー、俺の今日の運勢下から二番目だったんだよねー」
『いや、なんでそれで態々私の家に電話したんだよ?』
「なんでって? そりゃお前ラッキーアイテムが電話機だからに決まってんじゃん」
『ならなんで余計に私に電話したのさ、別にちーちゃんでも良かったんじゃないの?』
そりゃそうなんだけどな、電話機の横の壁に貼った連絡網で一番最初に見えたのが篠ノ之だったんだー、なんつったら怒るだろーしなー。
取り敢えずなんとか理由言っとけばいいか、通話越しだったら顔に出るなんて事はねーだろーし」
『途中から声に出てるんだよ馬鹿野郎!!』
「えっマジで? どっから?」
『連絡網で一番初めに〜のとっからだよ、用事無いなら切るよ!?』
「えーっ、もー少し話そうぜ? 俺暇なんだよ」
『だったらそれこそ私以外の奴と話せよ、君と話してるとコッチは疲れ溜まるんだからさ』
「だってお前は俺が知らねー事教えてくれるじゃん? この間の宇宙の話だって面白かったし」
『あっアレは忘れろよ、ガラにも無かったんだからさ!!』
その割には部屋中ひっくり返しながら色々見せて語ってくれたし、俺の門限が来るまでずーっと話しっぱなしだったのになぁ。
普段からムスッとしてるのに宇宙の話になると別人だからね、コッチからその話題振ってやろうかと思ったんだけど、この状況で話したら延々と話される気がするんだよね。
篠ノ之が生き生きしてるから別に聞く事自体は苦じゃないし、むしろ聞いてる俺もワクワクしてくるからあの話好きなんだけど、長電話してたら母さんにゲンコツ食らうからさ。
うーん仕方ないから宇宙の話題は諦めよう、となると……あの話題かな?
「なーさんぼー」
『なんだよ、またロボットの話でもすんのか?』
「違う違う、俺来週から三日間北海道旅行に行くんだよ」
『…………ふーん、で?』
「お土産なにがいい? やっぱ木彫りの熊? テナント?」
『それを言うならペナント、私は店子じゃないから』
「ほー違ったのかー、んでどっちがいいのよ?」
『貰っても困るんだけど』
呆れた声で俺にそう言う篠ノ之、木彫りの熊とかペナントって飾るとカッケーと思うんだけどなー。
仕方ない俺のチョイスで選ぶしかないんだけど、篠ノ之が気に入りそうなもんって言われてもどうしようかねぇ。
「まっ、考えたって仕方ねーからお前のお土産は向こうで選んで来るわ」
『三日と言わず、ずっと向こうに居たら? 君の馬鹿に悩まされずに済むし清々するからね』
うーんキッツイお言葉、そっちがその気なら俺にも考えがあるぞ篠ノ之?
「んじゃ、お前のお土産は親父に勧められたジンギスカンキャラメルにするわじゃーなー」
『はあ!? ちょ、待てって!? そんな明らかな地雷商品––––』
篠ノ之が何か喋ってたけど途中で電話をガチャ切り、実際どんなもんか知らねーけどキャラメルだし食えるだろ。
さーて問題は他の友達に何買ってくかだよなー、一杯買わなきゃいけないからなぁ……。
そんな事を考えながら俺は鳴り響く電話を敢えて無視するのだった。
主人公家族の旅行、まぁ普通の旅行なので内容は書きませんが。
そして若干垣間見えたSっ気、一時的なイジワルなのかな?(白目
原作7巻までがどちらの会社かのアンケート(今後の描写に関わる為)
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MF文庫J
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オーバーラップ