ちーちゃんって親しくなれば親しくなるほど家庭事情がまっくろくろすけなんですよねぇ……(白目
最近織斑に弟が出来たらしい。
ちょっと前からなんとなく浮かれた様子だったから、朝のSHRが始まる前に気になって聞いてみたら『家族が増えたんだ』と言ってたのよ。
また篠ノ之の時みたく弟自慢の嵐かと思って覚悟したんだけど、アイツみたいに一方的に話す事はなかった。
ただ……な? 織斑って多分不器用なねーちゃんになるわ、うん。
「弟、弟かぁ……」
「ししょー、嬉しそうだねー?」
「な、なぁ? その、私の顔は怖くないか? 弟を抱っこした時に泣かれないかな?」
「いや全然怖くねーって、きれーな顔してるしむしろ喜んでくれると思うって」
「そうか? ほんとにそう思うか? そうかそうか、一夏は喜んでくれるかぁ……ふふふっ」
こんな風にちょくちょく不安そうな顔で聞いてくるんだよ、んで素直に答えると嬉しそうにするんだからある意味篠ノ之と似たもん同士って奴だよな。
てか織斑はアイツと違って友達も多いと思うんだけど、なんで俺に聞くのかな? いや別に嫌だって言ってるんじゃねーんだけどさ。
「ん? どうした、私の顔を見つめて?」
「なんでもねーよー? ただ朝からずっと俺に弟くん……イチカ君だったっけ? その話ばっかしてんなーって思うなーってさ」
「そうだな……お前は気安いからついな?」
バツの悪そうな顔で織斑はそう言ったんだけど、しばらくしたらまた服の裾を摘まれた。
織斑の奴、しっかりしてる様に見えて案外不安症って奴なんだな。
「どったのよししょー?」
「その……今日の放課後、暇か?」
「んー、特に用事はねーけど?」
「なら私の家に来ないか? 一応ベビーシッターは雇ってるんだが、父さんも母さんも帰りが遅くて一人じゃ不安でな……」
珍しくそんな弱音を吐く織斑、そーいや俺結構コイツん家に遊びに行ってんのに一回も両親見たことねーんだよなぁ。
篠ノ之ん家の両親はちょくちょくメシとか食わせてくれるし、お父さんの方は竹刀の握り方とかも教えてくれたから直ぐに打ち解けたんだけど……。
ま、会えればどんな人かわかんだろ、もし今日会えなくてもその内会えるだろーしな。
––––その後、放課後になってから織斑ん家に遊びに行ったんだけど、珍しく篠ノ之は着いてこなかった。
昼に誘ったんだけど『箒ちゃんがちょっとだけ声出せるようになったから行けない』って言ってたからなぁ……アイツ妹の事好きすぎだろ。
「しっかし、初めて玄関から入った気がするなー」
「毎回毎回窓から入ってくるからだ馬鹿、今日からちゃんと玄関から入れよ?」
「えーっ、だって窓から入った方が俺ん家からちけーしさぁ」
「将来一夏が真似をしたらどうするんだ!!」
……織斑もすっかり弟大好き人間になったらしい、やっぱコイツら似たもん同士だわ。
うっかり『真似するくらい元気なら良いじゃん』とか言っちまいそうになったけど、そんな事言ったら多分なにかされるんだろうなぁ、流石の俺も学ぶ時は学ぶ。
「だいじょぶだいじょぶ、一夏くんが居ない間に入るから」
「玄関から入れ玄関から!! 大体お前は何時も何時も––––」
一夏くんの事になると何時もより真面目になるのか普段よりキッツい、今まで何も言われなかったんだけどなぁ。
玄関先での説教を受けてると丁度ベビーシッターさんがリビングから出てきたんだけど、俺に説教してる織斑を見て笑いながらリビングに戻ってった。
「ほ、ほらししょー? あっちの方からクッキーの焼けた匂いするしこの辺でさぁ?」
「……ふぅ、すまんつい熱くなってしまった」
よかったぁ、織斑の説教って母さんみたいになげーし、話聞いてねーと同じ話がずっと続くからなぁ……。
ほっと一息吐きながらリビングに上がった俺は、ベビーシッターさんが用意してくれたクッキーを食って落ち着いた後、肝心の一夏くんを覗きに行った。
「はろはろー、初めまして一夏くーん、君のおねーちゃんのお友達だよー?」
前に始めて箒ちゃんに勢いよく挨拶したら泣かれちゃって、篠ノ之にめちゃくちゃやられたから控えめにいったんだけど、なんだろ凄く大人しい。
全然泣く気配が無いしジッと俺の目を見て来てる、不思議な目をしてるなぁ。
そわそわと一夏くんの様子を見てる織斑を見ながら、俺は彼にそんな事を思うのだった。
一夏くんの幼少期、彼も少々特殊な生まれですからある程度それを反映してます。
考察が捗るなぁ……(震え声
原作7巻までがどちらの会社かのアンケート(今後の描写に関わる為)
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MF文庫J
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オーバーラップ