寝る前に予約投稿しましたので返信は明日になります、申し訳ない。
膝枕ってあるじゃん? ちっちゃい時に良く母さんにやって貰った記憶があるんだけど、それを親父が母さんにやってたのを見かけた。
その時は特に何も考えて無かったんだけど、母さんの表情が結構緩んでたからやっぱり気持ちいいのかな? 母さんに感想を聞いてみたかったんだけど、顔真っ赤にして飛び起きちゃったから聞けなかった、てか聞けるような感じじゃ無かった。
「だからほら、膝枕したいんだよなー」
「何時もの事だがお前は本当に唐突だな……」
道場に顔を出した俺はそんな風に膝をぺしぺし叩きながら休憩中の織斑を誘ったんだけど、首を傾げられるだけだった。
うーん、今篠ノ之は箒ちゃんと遊んでるから多分暇じゃねーし、一夏くんは織斑ん家だから此処には居ないしなぁ、やっぱ織斑に協力してもらうしかねーな。
「ほらししょー、丁度休憩だろー? ちょっとだけ横になって見たくね? 良い膝枕あるよー?」
「今度は何に影響されたんだ? チラチラこっちを見なくても話は聞いてやる」
そう言って織斑はタオルで汗を軽く拭きながら俺の横に座った、一応話は聞いてくれるっぽいから昨日見た膝枕の話をしたんだけど、織斑はあんまりピンと来てない感じだった。
「膝枕か、私はして貰った事が無いな」
「ふーん、だったらやっぱ膝枕どーよ? 俺も膝枕できるしししょーも初体験、俺もおまえも両方ハッピーじゃん?」
「……そんなもの、か?」
「そうそう、なんでもかんでもやってみるのが一番だって」
「まぁ、そこまで言うなら……」
俺の熱意が通じたのか、織斑は少し遠慮がちに俺の膝の上に頭を乗せてくれた。
んで、親父が母さんにやってたように織斑の頭を撫でてたんだけどさ、なんかよく分からないけど不思議な気分だねこれ。
あったかい気持ちになるって言うか、寝てる織斑が物珍しく見えるって言うか、うーん表現し辛いな。
と、そんな風に初膝枕の感想を頭の中で纏めてたんだけど、やけに織斑が静かな事に気が付いた。
良く見てみると織斑はうとうととしてて気持ち良さそうにしてる、何時もクールな表情のコイツが緩んだ顔をしてるのが意外だった、やっぱされてる側は気持ちいいのかな?
取り敢えず織斑が気持ちいいならと調子に乗って頭撫でてたら、途中からすーすーという寝息が聞こえて来た、どうにも寝ちゃったらしい。
正直、足が痺れて来たからそろそろ起こしたかったんだけどなぁ、どーしよ?
「……何やってんの?」
「おっ、さんぼーか? この状況どーしたらいいかな?」
完全に寝ちゃった織斑に困ってたらちょうどいいタイミングで篠ノ之が道場に来たから経緯を話したんだけど、時計をチラッと見たと思ったら今度は篠ノ之が俺の側に座った。
んで、『ま、ちーちゃんだし嫌でも後五分したら目覚ますと思うよ? ちょうど休憩が終わるタイミングだし』と言って俺の背中にもたれかかって来た、何故に?
「さぁ? 私もしーらない、なんだか無性に背中にもたれたくなっただけだし? 別にいいでしょ減るもんじゃないんだからさ」
「まーそうだな、さんぼーは軽いし別に良いか」
そんな感じで五分くらい篠ノ之と話してたら本当に織斑が起きたんだけど、ぐっすり寝てたのが恥ずかしかったのか顔を赤くしながらそのまま鍛錬の続きに行っちゃった、感想聞きたかったんだけどなぁ。
とかなんとか思ってたら背中にもたれかかってた篠ノ之が俺の左側に来て、しれっと俺の膝を枕にして寝転がった。
「あれ? さんぼー? 何してんの?」
「んー? ちーちゃんが感想言わずに行っちゃったから、この私が仕方なく協力してあげるんだよ?」
「……俺さ、足痺れてきてんだけど?」
「あーあー、聞こえなーい、全然聞こえなーい」
ちょっとした抗議をしてみたんだけど、結局両耳を抑えた篠ノ之は俺の膝の上から動かなかったから織斑とおんなじように頭を撫でてたんだけど、篠ノ之が満足するまでだいぶ長時間膝枕やってた。
…………うん、あれだ、膝枕は一時間とか二時間とか連続してやるもんじゃねーわ。
逆膝枕回、いやぁほのぼの(白目
原作7巻までがどちらの会社かのアンケート(今後の描写に関わる為)
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MF文庫J
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オーバーラップ