天災その二出現回、まぁ最後にちょっとだけですが。
みんな大好き運動会、全種目に出場する事になった俺は張り切って準備体操をしてたんだけど、活躍を見せ付けたい相手である篠ノ之は『ちーちゃーん!!』とか言って別のクラスの女の方へ行ってしまった。
「コレがねとられって奴か……」
とか何とか呟いてたら履いてた靴をぶん投げられた、投げ返した時全然届かなかったから、結構距離離れてる筈なんだけどなぁ……。
地獄耳なのかマジモンのニュータイプなのか、個人的にはニュータイプであってほしい、男のロマンだし?
今度から大佐とでも呼んでやろうかな? いや頭いいし参謀とでも呼ぼう、うん。
良く考えたらあだ名で呼び合う=友達と言う法則が成り立つし、仲良くなるなら俺側からあだ名を付けるのもありじゃね?
そう考えると参謀ってあだ名は中々アリだと思う、カッコいいし頭いい感じも出てるからきっと篠ノ之も気に入ってくれるだろう。
しかも、奴は俺にあだ名も付けてくれた、内容は泣きたくなるような悲惨な奴だったけどとりあえず名前を付けてくれた事実には変わりない。
なんだ俺達ってとっくに友達だったのか、それは盲点だった。
早速篠ノ之に確かめに行ってみよう、ただちーちゃんと言う子と一緒に居る時にちょっかいかけると悲惨な事になるからもー少し待たねば。
……この間、そのちーちゃんと昼飯食ってた篠ノ之に構いに行ったらボコボコにされてゴミ箱に捨てられたしな。
目が覚めたら頭からゴミ箱に突っ込まれてるわ、カラスが鳴いてるわ、篠ノ之に会いに行った時の前後の記憶が消えてるわで何事かと思ったよ、あの時ばっかりはおもっきり反省したわ。
けど行進の時にはクラスの方へ帰ってくる筈だし、その時にでもあだ名で呼んでやろう。
「つー訳で篠ノ之、今日からお前のあだ名さんぼーな? カッケーだろ!!」
「……ごめん、束さんでも理解が追いつかないんだけど、なんでそうなったのさ?」
あれ? 参謀ってあだ名が気に入らなかったのか? いや違うな、あだ名に関してはノーリアクションだから理由が知りたいんだなきっと。
「なんでって、お前頭良いだろ? んで俺に色々教えてくれるだろ? だからさんぼー」
「違うそうじゃない、私が聞きたいのはそう言う意味じゃない、なんであだ名を付けるって話になったのかが聞きたいって言ってるんだよ!!」
「えっ? お前ニュータイプだろ? なら俺の頭の中で考えてる事くらい分かるじゃん?」
「だ・か・ら!! そんな意味不明なカテゴリーに私を入れるなっての!!」
むー、ニュータイプってカッコいいと思うんだけどなぁ、でも不評みたいだし取り敢えずは本題に戻ろう。
「いや、お前と今よりもっと仲良くしたいじゃん? そんであだ名呼びは仲良しの証=友達の証拠!!ってなったんだ。 ちょっと前まであだ名で呼んでくれてたし」
「アレで友情を感じるのかぁ……どーしよ、勝てる気がしない」
なんかよく分からない内に篠ノ之の肩が落ちた、凄く大きい溜息も吐いてるので俺の発言に疲れたのかな? 普段から君の相手は疲れるって言われてるし、多分そうなんだろう。
頭痛でもして来たのか頭を抑えた篠ノ之は、心配そうに覗く俺に向けて『過程を省いて結論だけを話す癖を直してくれない? 私が言うのもなんだけど、会話が成り立たないんだよ』と言って来た。
「おーなるほど、次からは気をつけ……ん?」
「何だよ、何か変な事言った?」
「いや、そのいーかただともっと俺とお話ししたいって聞こえるんだけど?」
その瞬間篠ノ之は顔を青くし、しまったという表情を浮かべて一歩後ずさる。
……一瞬多少仲良くなったと思ったのに、この反応は全然そんな事無かったね、流石の俺もグサっと来た。
なんだろうね、篠ノ之ってクラスで一番可愛いからさ、そんな子に青い顔して引かれたら誰だって傷付くだろ?
これじゃ最近流行り出した『天災の天敵』ってあだ名を否定出来ない、なんてこった。
何とか話し合いに持ち込みたくても競技の時間になったので泣く泣く篠ノ之から別れ、第一種目の20m走に出場する。
結果は初っ端の競技だから当然一位だったんだけど、よーく考えたら俺は全競技に出場する事が決まってるから連続して走ったり何なりしている内に、『体力的に無理じゃね?』と悟ってしまった。
しかし、隣のクラスの委員長が俺とおんなじ事をやって全く息が乱れてないから俺がへこたれる訳には行かない!!
特に相手は女の子、『おりむら』ってネームタグが付いてるし、さっきから篠ノ之が全力で応援してるからこの子が所謂ちーちゃんなんだろう。
つまり、コイツに勝てば篠ノ之を寝取り返せるって訳だな!?
––––そう考えた瞬間、俺の頭にスポーツドリンクのパウチパックがぶつけられるのであった。
束さんですら(悪い意味で)手に負えない男と言う名誉(白目
原作7巻までがどちらの会社かのアンケート(今後の描写に関わる為)
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MF文庫J
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オーバーラップ