天災二人と馬鹿一人   作:ACS

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以前のクオリティが出せるか心配ですが約四ヶ月ぶりの投稿。


小学四年生 16

 

––––冬と言えば寒い、寒いと言えば雪、雪と言えばもちろん雪合戦だ。

 

 

「てな訳で暇か束?」

 

『……昨日の雪が積もってるからどーせ掛けてくると思って用意してる、君の事だから雪合戦でもする気なんでしょ?』

 

 

思い付いたら即実行、取り敢えず電話したら大体出てくれる束に連絡したんだけど、正解だったみたい。こう言うのってアレだっけ、以心伝心?

 

 

「当然だろー? じゃあ10時に公園集合な? 他の奴らにも声掛けとくから」

 

『はいはい、わかっ…………今他の奴らって言った?』

 

「えっ? ダメなの?」

 

『ちーちゃんといっくんだけでいいじゃん』

 

「んー、それでもいーんだけどさぁ。お前と千冬の二人だけだと雪合戦が俺を雪達磨にする作業になるじゃん、去年の冬の事忘れてねーからな?」

 

去年にも雪が積もったから雪合戦したんだけど、千冬と束が俺しか狙わなかったから実質4対1になって散々な目に遭った。

 

まぁちびっ子二人に雪玉当てるのはかわいそうだから別にいいんだけど、千冬と束に関しては投げても当てられねぇしあの二人は的確に俺に雪玉ぶち当てて来るからなぁ。

 

『あ、あの時は……ほら、箒ちゃんの前だったし? ちょーっとカッコつけようとか考えてただけだから』

 

「別に怒ってないって、それよりやっぱ他の奴居るとイヤか?」

 

束は人付き合いが苦手だから予想してたことだけど、俺的にはこう言ったワイワイ騒ぐ遊びは大人数でやった方が楽しいんだよなぁ。

 

かと言って他人に苦手意識のある束を無理に引っ張り出すのも俺の考えを押し付けてる見たいであんまり好きじゃない、だから別に束が嫌だって言うなら別の遊びも考えるんだけど、今日はちょっと予想外な返事が帰って来た。

 

『……君が一緒のチームなら、別に他の奴と一緒でもいい、君がどーしても私と遊びたいって言うならだけど』

 

「マジで!? やった!! じゃあ10時に公園集合だからな!!」

 

正直断られると思ってたから予想外に嬉しかった、遊びの誘いをしても知らない奴が一緒だとすぐに断られるし、遊びに来てもそのまま帰っちゃうからまさかの展開過ぎて正直居ても立っても居られない。

 

勿論千冬にも電話を掛けて雪合戦に誘う、折角束がOKしてくれたのだからせめて知ってる人も誘っとかないと可哀想だし。

 

てな訳で都合の付く人全員に連絡して面子を集めた俺は、真っ先に公園に行って地面に線引きをしながら陣地分けをして皆んなを待ってたら意外にも一番先に来たのは束と箒ちゃんだった。

 

 

「よー束!! マジで来てくれたんだ、あんがとな!! 箒ちゃんもおはろー」

「べっつにー?私はただ気が向いたから君の誘いに乗ってあげただけだし? そもそも君がどーしてもって言うから仕方なく来ただけだから、後箒ちゃんに変な挨拶教えんなよ」

 

「おう!! 俺はどーしても束と遊びたかった!!」

 

そう言って俺は束の手を掴み、ブンブンと振りながら勢いあまってそんな風に詰め寄った。

 

 

「ふ、ふーん? それじゃあしょうがないから我慢してあげる、君はどーしても私と遊びたいんだもんね!! どーしてもこの束さんと!! だから渋々付き合ってあげる、感謝しろよ」

 

 

ふいっと顔を反らしながらそんな事を言う束、腰に手を当てながら俺の額に指を突き付けるおまけ付きだったけど、口元が緩むのが抑えられなかった。

束と一緒に他の友達と遊ぶのはちょっとした俺の夢だったからさ、憎まれ口叩きながらも付き合ってくれるのは本当に嬉しい。

 

そんな風にニヤついた顔を束につっこまれながらも、他の友達が来たところで雪合戦が始まった。

 

結果? バランス考えて相手チームに入って貰った千冬が束と投げ合ってる内にお互いノッて来たのか、俺含むその他勢が全滅する事になったよ?

 

危ないからって応援役に回ってた一夏くんと箒ちゃんの前だから二人とも頑張ったんだろーな、張り合うような感じだったもん。

 

因みに俺は二人のえらくアクロバットな勝負に挟まれて、前後から雪玉当てられたおかげで去年の様に雪達磨状態だった。

 

 

「はぁはぁ、流石、束だな……」

 

「それは……はぁ、こっちの、セリフだよ、ちーちゃん」

 

 

勝負が終わったのは雪合戦が始まって半時間くらい経った時だった。

 

かなり熱中してみたいで二人は肩で息をしてるけれど、何処と無く嬉しそうな顔をしてるから満足してるんだろーな。

 

取り敢えず俺は喉が渇いてるだろうと思い、近くの自販機から温かいお茶を買って二人に渡す。

 

 

「ほい二人とも、お疲れ様」

 

「ああ、すまない」

 

「ん、あんがと」

 

 

お茶を飲みながら休憩する二人を横目に見ながら、俺は早々にやられてちびっこ組と遊んでる連中の所に行き、二回戦の組み分けを相談しに行くのだった。

 





原作7巻までがどちらの会社かのアンケート(今後の描写に関わる為)

  • MF文庫J
  • オーバーラップ
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