SALAIOEN   作:へにょの錬成

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ごめんなさい!!毎回謝ってる気がするけどごめんなさい!!
昨日の会で現在キリト達プレイヤーが把握してる事とそこから考えられる可能性とかをもっと詳しく描きたかったのですが昨日本当に体調悪くてまともに描けていませんでした。その為今回はもう少し掘り下げたいとおもうのですがそれ故に内容が反復している箇所があると思います。

毎度毎度本当にごめんなさい!!


11 増分

「これからどうやって攻略を進めりゃいいんだ・・・」

 

エギルが呟いた。状況を、情報を纏めて、俺達は絶望した。俺達の知る中で文字通りトッププレイヤーのヒースクリフは生ける伝説と呼ばれる所以となった神聖剣を失い、キリトはどこかでカルマ浄化クエストをこなしている頃だろうがどこにいるかはわからない。攻略組の他のプレイヤーは揃って消えた。生き残りが居たとしても、あの黒い壁の中から出られるとは思わない。もし一体でもあの黒いモンスター、いや、黒く染まったプレイヤーに出くわしたら恐怖によりパニックを起こし、切りかかりダメージを負い、運が悪ければカーソルの色が変わり、もっと運が悪ければ装備を失い、踏んだり蹴ったりになっているだろう。結局の所、現戦力で攻略に望まなければならない。

しかし、一番の問題はそこでは無い。敵の話だ。敵は所謂錯乱というか催眠というか、少なくとも正気では無いが元は一般プレイヤーだ。遠目に、NPCを媒体とした個体も見えた。もしまた戦闘になった時にNPCが元となった個体、或いはまだ攻撃していない個体と戦う場合、キリトのようにもれなくオレンジプレイヤーになって安全圏に戻るのが困難になる。奴らの体液も厄介だ。長期戦になればまず間違いなく装備の耐久値が無くなる。事実、あのほんの十数分の間にヒースクリフとクラインの武器は耐久値が0になって消えた。ある意味、それがあったからこそ俺の斧やキリトの剣、アスナの細剣、仲間の斧を守ることが出来たがそれにしても効率が悪い。現在、リズや他の鍛治職人プレイヤーに砥を頼んでいるがそれぞれ複数の武器を出し入れして戦っていたからその量に引きつった笑を浮かべていた。

そして、もう一つ問題がある。俺達が奴らと戦ったのは、主街区。つまりは安全圏のはずなのだ。それなのに俺達も相手もダメージを食らっていた。更にあれだけの犯罪者プレイヤーに対して防衛用のNPCが機能していなかった。或いはどこかで別の個体が抑えていたのか。どちらにせよあの黒い壁に侵食された層は最早安全圏は無いのだろう。元がプレイヤーホームであったりするならばシステム的に守られるはずなのだが結局はドアが覆われて使えないだろう。

そこまで情報の整理、そして考察がされて改めて悲観的に呟いてしまう。

 

「どうすりゃいいんだ・・・」

 

「どうしようもねぇよ・・・もう終わりなんだ・・・」

 

「・・・」

 

俺のため息と共に吐き出された言葉にクラインが答える。ヒースクリフは黙ったままだった。沈黙が流れる。最初から黙りっぱなしだったアスナが口を開いた。

 

「ひとまず、今回はこれでお開きにしましょう。今日は・・・余りにも犠牲が出すぎたわ。」

 

そう言い残し、アスナはホームへ帰った。

 

 

 

「号外!!」「号外!!」「最前線での行方不明事件に進展!!新たに攻略組のプレイヤー50名が犠牲に!!」

 

きのう、地獄から生還した私達は情報を整理した後、情報屋に事の顛末と敵の情報、考察を教えた。勿論、カーソルが緑のやつや、NPCが元となっているやつとの交戦のリスクをキリト君という具体例を出して記事にするようにも呼び掛けた。その次の朝でこれだ。最初はみんな半信半疑だった。そりゃそうだ。こんな事が突拍子も無く怒ったら誰だって受け入れたくない。

 

「号外!!」「号外!!」「黒い壁の侵食が70層を多い尽くし、69層へ!!犠牲者尚も増大中!!下層へ避難を!!」

 

 

「号外!!」「号外!!」「とうとう50層代にまで侵食を確認!!緑のカーソルの個体やNPCカーソルの個体との交戦はしないように!!」

 

 

「号外!!」「号外!!」「犠牲者遂に5000人を突破!!安全圏も残り10層より下のみ!!」

 

 

 

 

 

アインクラッドに、2度目の絶望が流れて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も居なくなった湖の畔で、黒い影が動き出す。背中からは碧が覗いていた。




ちなみにどうせクライン視点をやったのでお試しで今回はエギル視点→アスナ視点で書いております
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