SALAIOEN   作:へにょの錬成

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なんとなく大筋は用意してたけど物語として展開するのって本当に難しいですね・・・


02 被害者

まだ事件を理解しきれていなかった

 

 

「なんだこれは…!!」

 

言葉を失った。確かにこれは口では説明しづらいだろう。出来ても聴く側がこの惨状を想像する事は出来ない程度にはその景色は、変化は凄まじいものだった。迷宮区を含む近辺一帯が真っ黒になっていた。色が変わっただけでは無い。全ての壁に、地に、何かが覆いかぶさっていたのだ。それは今にもうねうねと動き出しそうな、触手が絡まったような外見をしておりマップの位置情報を見なければ自分か迷宮区の前にいることすら信じられないようなそんなレベルだったのだ。

 

「見た通りダ。俺っちがここに来た時点では既にこうなっていた。いや、俺っちが来た時はまダ迷宮区から少しはみ出たくらいで収まっていた。けどこれはどんどん規模を拡大させていル。もしなにカのクエストでもここまでフィールドを変えるようナクエストなんて無かっタ。でも…」

 

「現実としてこれだけフィールドが変わっている…か」

 

「ああ、正直これはバグや不具合だと俺っちは思う。あの茅場に限ってって思わなくもないけどここまで大幅にフィールドを変えるクエストをわざわざ作ろうとするとは思えないんダ。それに、もしそういうクエストをやるにしてモ迷宮区内にとどめそうなものヲどんどん拡大させてると来たもんダ」

 

「そうだな。俺もそう思う。でもだとすればこれはなんなんだ…」

 

結局堂々巡りで答えは出なかった。何人も行方不明になっているこの場所に流石に1人2人で挑もうと思うほど馬鹿でも無いのでとりあえずアルゴと、エギルの元に戻ることにした。

 

 

 

 

「どうだった、キリト。」

 

「予想以上だった。迷宮区や、その周辺が完全に飲み込まれていた・・・」

 

「飲み込まれるって何にだよ!」

 

突然の第三者に驚いた。振り返るとギルド 風林火山のリーダー クラインが息を切らしながら店のドアに寄りかかっていた。クラインが冷静でないことは火を見るよりも明らかだ。そこで嫌な仮説が立ってしまう。

 

「どうしたんだクライン。まさか・・・」

 

「キリトぉ・・・仲間が一人連れていかれちまったぁ・・・!」

 

その言葉に俺もアルゴもエギルも反応する。

 

「落ち着けクライン!詳しく教えてくれ!連れていかれたってどういうことだ!?犯人は!?」

 

「お前も落ち着けキリト。そんなに矢継ぎ早に聞かれても混乱するだけだ。」

 

「あ、ああすまないクライン。」

 

「それで、なにがあった?」

 

「ああ、昨日の晩によぉ・・・」

 

要約すると、こうだった。昨晩迷宮区に入り、探索していると急に外壁や天井の雰囲気が変わり、気になり奥に進んでいったそうだ。奥に進むにつれ、だんだん湿気が濃くなってきた矢先にメンバーの一人が悲鳴を上げ、振り返ると天井の穴から悲鳴を上げたやつが吸い込まれていったらしい。その後、ものすごい速さでその穴の中を何かが駆け抜ける足音が聞こえたという。

 

「転移結晶は連れてかれたやつが管理してて徒歩で出るしかないし、このまま放置ってわけにもいかねぇから戻りながら探すことにしたんだ。そしたら戻っても戻っても元の道に出られなくて・・・ようやく出口を見つけたから誰か捜索手伝ってくれねえかと思ってここまで来たんだ。そしたらキリの字がなんか言ってたから・・・」

 

「そうか・・・すまないが飲み込まれたって迷宮区があの黒い何かにって意味でまだこれと言って何かわかっているわけじゃないんだ。」

 

やはり、知り合いからも犠牲が出ていた。




ちなみにボッシュートされたのはハチマキした太ったやつです。
重くて引っ張り上げるのが難しくて結果、犯行現場が初めて見られた例です。
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