今回はキリト視点では無く、最初から最後までオリキャラ視点です。
簡単な設定
リーダー ビビり 細剣使い
メンバー1 動じない大男 斧使い
メンバー2 筋肉女子 メイス使い
メンバー3 索敵スキルを極めた男 槍使い
それはまさに、絶望を体現しているようだった。体現させられていた。
焦っていた。突然の事に戸惑い、逃げ出してしまった。これじゃぁギルドのリーダーなんて失格だ。唯一の救いと言えば、ギルドメンバーが着いてきてくれていたことだ。
「済まない。俺が勝手に動いてしまったせいでみんなをより危険な目に遭わせてしまった!!」
「なっちまったもんは仕方ねぇ。とりあえずここから脱出しなくちゃな」
「そうね。こんなしみったれたとこなんか早くおさらばしましょう。」
「転移 カームデッド!」
全員が転移に身構えたが、本来起こるはずのライトエフェクトが起こらない。
「は? 転移 カームデッド!」
やはり何も起こらない。
「おいこれ・・・」
「まさか転移結晶無効化エリア!?」
「クソが!!じゃあ徒歩でしか戻れねぇのかよ!?」
「うだうだ言ってもしょうがない。進むぞ。」
「なんでそんなに冷静なのよ!?」
「こんな世界に居ることがそもそも異常なんだ。今更なんだよ何もかも。」
彼の壊れた倫理観が、今の彼らにはひとつの道として、照らし出された。
「そうだな・・・進むか、みんな」
「ハハお前のせいでこうなったんだぞ」
なんとかいつものフランクな空気を取り戻して先に進む。そうして見えてきたものに、全員が息を飲んだ。
「これって・・・」
「ああ、ボス部屋だ」
「でも扉が開いてるわよ?」
「そんなの見りゃ分かるって」
ボス部屋に入って気づく。
「なんて事だ・・・」
プレイヤーがいた。しかし、壁に巻き込まれており更にはカーソルが無い。どう見ても死んでいる。しかし、装備品は確かにプレイヤーの物で、今までのボス攻略でも何度か見た事のある顔だった。そして、溝落にポッカリと穴が空いていたのだ。近くには卵のようなオブジェクトと、これも明らかに死んでいる蜘蛛と蠍を足し合わせたような死骸が転がっていた。持ち上げてみると、それは地面から糸を引いており、ヌメヌメとしていた。
「なんで消えないんだ・・・?」
「落ち着け。捜索を続けるぞ。」
さらに奥に進むと、またもプレイヤーがいた。しかも、まだカーソルがある。ゆっくり顔を上げさせると、目を開いた。
「このプレイヤー生きてるわ!」
「なんだって!?」
「もう大丈夫よ。」
すると女は虚ろな目でこちらを見据えて
「殺して」
そう、懇願してきた。
「助けてあげる。もう大丈夫よ」
そう言った瞬間。
「あ、ああ、おおおおおあおおあおあおうおうあおぉぉ」
彼女が悶えだし、腹部をなにかが突き破ろうとしていた。
「下がれ!!」
そしてなにかが飛び出してきた。彼女の体から、腹部を突き破って出てきたモンスターはなにかがおかしかった。頭でっかちな腕のある蛇、とでも例えれば良いのだろうか。しかし顎は人のそれに近い。初めて見るそのモンスターの姿。初めて遭遇する異常事態。そもそも、このモンスターはプレイヤーから出てきたのだ。イレギュラー過ぎる。
「クソッ」
細剣ソードスキル リニアーを繰り出す。その一撃で、その謎のモンスターはライトエフェクトに包まれて死んだ。
彼らの行動は正しかった。
モンスターを倒すというのはこのゲームの醍醐味だ。
しかし
彼らが生存すると言う前提を省けばの話だ。
──眠りから──
──覚醒する──
サワサワサワ…
「なにかの気配がする・・・!!」
「どこからだ!?」
「わからない!」
なにかが擦れる音がする。
「いくつもの気配が重なってる!?」
彼らは
「どんどん近づいてきてないか!?」
「油断するな!!」
「どこにいるんだ!?」
ジワジワと
「何もいないぞ!!」
「こっちにもいないぞ?」
「でもなにかが動いてんだよ!分かるだろ!?」
近づいていた
「部屋中になにかいる・・・!!」
十分に距離がつまり
「うわぁぁぁあああ」 キシェェアアアアア
獲物に喰らいつく
「こっち来い!逃げるぞ!!」 ギシェエアアアア
異常だ!逃げねば!
「くっそぉ!!ぶっ殺してやる!!」 クフ-…クフ-…クフ-…
仲間の敵だから。
「壁から出てくる!!」 ク゚ェェエエエエ
わけがわからない
「早く撤退しろ!!」 シィィイイイイ
声が、断末魔が、叫びが、鳴き声が、
こだましていく
はい、流石に黒い壁と敵の正体が分かりましたよね。
そうですエイリアンです。この小説のタイトルが「SALAIOEN」の時点でお気づきの方も居たんじゃ無いでしょうか?「SAO」に「ALIEN」を混ぜたんです。そしたら偶然バスク語に「SALAIOEN」という単語があったので採用しました。
それと、あらすじやタグを割と足してるので気になる方はご確認ください。別に伏線とか物語に関わる事は無いんですけどね
ではまた次回もお楽しみに〜