今回は地の文ばかりで読みづらいかと思いますがよろしくお願いします
阿鼻叫喚、魑魅魍魎、百鬼夜行、それらを足し合わせたかのような有様だった。
みんな呆然としていた。余りにも多くのことが起こりすぎて処理が追いついていないのだろう。仲間たちからのSOS。突然の悲劇。特に後者は予想外な結果と、新たな謎のみを残していた。
みんな呆然としていた。だから気が付かなかったのだ。既に我々は、奴らに囲まれていることに。ここが奴らの巣の中だと言うことに。
捜索隊の一人が悲鳴をあげた。我々は襲撃されたのだ。
なにに?
全身が黒い、頭の長い尻尾の生えた人型モンスターに。我々は既に囲まれていた。間抜けな話だが、奴らは最初から主街区にいたのだ。この黒い壁に擬態していたのだ。なるほど、確かにこれは「壁から出てくる」ように見える。暗い迷宮区ではなおのことだろう。しかし、そんな事に関心をしている場合では無かった。
彼ら捜索隊のほとんどが一歩も動けずにいたのだ。
何故か?
簡単だ。奴らのカーソルは、一部はオレンジ。しかし多くは緑だったのだ。つまりは非犯罪者プレイヤー。丁寧にネームタグもある。そして更に驚く。そのプレイヤー達の名前は全て、まだ死亡の確認されていないプレイヤー達の物だったのだ。
「総員撤退!!転移門にて74層の主街区に避難しろ!!足止めは私が引き受ける!!」
ヒースクリフが指示を出す。それと同時に奴らが襲いかかってきた。いくら何でもこの数の足止めは無理だ。そう判断し、俺も足止めに加わる。
「ヒースクリフ団長さんよ!!あんたもっと冷静なやつだと思っていたよ!!」
「・・・長年攻略してきたこの世界に愛着が湧いてしまったのかもしれない!」
「そうかい!!俺も同じだ!!」
黒いモンスターを、ギリギリHPを残して手足を切って無力化する。どうやらああなるとHPやステータスは全員一定値になる様だ。しかし5体目を無力化する際に、気づく。奴らはダメージを受けると、受けた場所から体液を出すのだ。それに触れると大幅にダメージを食らう。既に俺のHPがイエローゾーンに差し掛かろうとしていた。
「キリト君!スイッチ!!」
後ろから声がした。アスナも足止めに参加してくれたのだ。アスナだけじゃ無い。エギル達筋骨隆々おニーサンも一緒だ。
「あとどのくらいで全員の転送終わる!?」
「5分もあれば終わりそう!」
終わりが見えてきた。そう思った次の瞬間
パリン…
ヒースクリフの剣と盾が消失した。耐久値が限界を迎えたのだ。しかしわからない。なぜこんなに早く・・・!!
まさかと思い自分の装備の耐久値を見る。
「やっぱり・・・!」
既にレッドゾーンに入っていた。
「アスナ!!少し時間をくれ!そいつらの体液はプレイヤーだけじゃなくて装備もダメージを受けてる!!急いで装備を入れ替えるからまってろ!!」
メニューウィンドウを開き、別の剣と防具を装備する。
「アスナ!!スイッチ!」
「了解!」
向こうでは既にエギル達がヒースクリフのフォローに入っていたのでこっちはアスナと2人で連携を取っていく。幸い装備品の耐久値は一度しまって数分経てば回復する。そうして時間稼ぎをしていると最後に風林火山のメンバーが転移して、俺達は時間稼ぎを終えた、
かに思われたがコイツらの猛攻は続く。全然転移門に行けない。
「アスナ!!転移門の操作を!!出来次第俺達も走ってそっち行く!!」
「で、でも!」
「早くしろ!!」
やり切れない顔で睨まれたが今はどうでもいい。一刻も早くここから逃げたかった。恐らく他の奴らもそうだ。転移門はアスナに任せて再び時間稼ぎだ。
「みんな!設定出来たよ!!」
その声を聞き全員が最高速度で転移門前に集結する。
そして光に包まれ、目を開けた先で待っていたのは
風林火山のメンバー達のみであった。
重ね重ね更新遅れてごめんなさい!!
今日からGWが終わり、忙しくなりますが出来るだけ毎日更新をしていきたいと思っているのでよろしくお願いします。