「ごきげんよう、エリさん」
「ごきげんよう」
認めない、何故こんなお嬢様学校に私が通わなければならない!!
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「何故でしょうか?私がサンダースに通う事で、霧島グループの基礎地盤を更に固める事が出来ます。またあそこの校長の娘が現在1年生で在学中です。2年生で隊長になる可能性があり、それに取り入れることでアメリカとのパイプを太くする事も可能です」
「可能か?」
「可能な限り善処するつもりです。もしも無理でも、それなりの結果は持ち帰る予定です」
「お前の考えは分かった。しかしエリ・・・お前には聖グロリアーナ女学院に入学してもらう」
「なっ!!意味が分かりません!!」
「エリ、お前には欠点がある。それを改善するための聖グロリアーナ女学院への入学だ」
「欠点・・・」
「そうだ。今後グループの拡大や政治戦略にはお前の欠点は大きな障害になる」
「それは?」
「それは・・・「言葉遣いだ」」
「・・・」
「言葉使い、礼儀作法が足りなさ過ぎる!!このままでは世界大会のように我がグループに損害が出る」
世界大会
その時俺は選手団の副隊長に選抜された。とある国とわが国とは昔から因縁の関係だった。相手は他の国の作戦や戦車を使用してきた。はっきり言うならコピー的な戦車道だった。しかしこちらはそんな作戦には一切ひるまず相手を叩き潰した。そして会見で
「コピーするのは結構。でもそれを有効に活用できるかはその人間の技量次第。過去に我が国が負けた時の対戦国の作戦をそのまま運用したみたいですけど・・・馬鹿ですねwあの時とは天候、使用車両、隊員の錬度が違う。あと自国の車両もあの時の対戦国と全然違うのに勝てるはず無いでしょwそれなのにそのまま運用するとか。普通少しはアレンジするでしょwもう少しお頭を整備して世界大会に望んでもらいたいですねw」
確かにこの会見後グループの株価が下落したが、直ぐに上昇した。これは対戦国では私の会見が翻訳され連日報道された。その影響で一時的に下落した。上昇したのは他国が対戦国へ私が言ったことは正論である。ゆえに次回は改善して大会に望め。メソメソ言うな。と抗議したからだ。
「世界大会の件は反省しています。しかし過程が悪くても結果、グループの評価は上がったはずでは?戦車の受注量も増量したはずでは?」
「確かに」
「そして私は強豪高からのスカウトもあります。特にサンダースの条件は破格の条件です」
「しかし」
「再度御検討してたほうが良いと思いますが?」
しかし
「ダメです」
「?」
「ダメです。エリ!あなたは聖グロリアーナ女学院に入学し、淑女を学びなさい」
親父と話し、後一歩で考え方を変えることが出来そうだったが、母親の一声で今までの話が終わってしまった。
「淑女を学び、グループに貢献できるパイプを作れと?」
「そうよ。私達は彼方に礼儀作法をあなたはパイプ作り・・・それを両方実施できるのは聖グロリアーナ女学院よ」
「・・・」
なるほど。そちらの意見は俺の礼儀作法か。しかし・・・ん~~~。仕方ない。
「分かりました」
「では、そのように手続きしておきます」
「エリ?」
「何?お父様」
「エリはグループに貢献するために高校に行くのか?」
「それ以外に何かありますか?」
「分かった。高校に入学するにあたり、「霧島」の名は伏せてもらう。名を伏せた状態でパイプ作りを行ってもらう」
「なっ!!それでは3年間で結果が出せません」
「霧島の名前がなければ何も出来ないのであればパイプなど不要だ!自力でパイプを作って来い!」
「・・・わかりました」
という理由で私は「霧島エリ」から「水樹エリ」となり聖グロリアーナ女学院に入学した。しかし俺にとって地獄なのは・・・
「水樹さん?」
「はい」
「少しリボンが・・・それにスカートが右に傾いて・・・」
「はい。気をつけます」
ウザイ。兎に角服装に関してメッチャクチャうるさい。今は新入生の指導のため3年生が指導を行っている。確か名前がフレーバー。何でも聖グロの戦車道においての幹部クラスには紅茶の名前が与えられ、それを名乗るのが伝統らしい。まぁ俺はまだマシだ。
他の1年への指導は、時たま泣き声が聞こえる。良かった、事前に礼儀作法を習っておいて。
寮でもフレーバーの指導がある。食事中には音を立てない。廊下は静かに早く歩く・・・常にフレーバーの目があるため、全然休めない。俺の楽園は何処にある??
入学し2週間が経過した。数人が学園を去るという事があったが、俺には関係ない。最近はフレーバーさんの指導がなくなった。どうやら他の1年生の指導が遅れており、その応援に行ったみたいだ。という事で少しは休めるようになり、寮生活を満喫しています。
そんなある日
「先生?」
「何?」
「先生はよく屋上に花を運んでいると思いますがどうしてでしょうか?」
「屋上に花を置く理由はわかりますか?」
「自殺防止?でしょうか」
「そうよ。少し屋上にいきましょうか」
「ここの指導って厳しいでしょ?」
「少し厳しいと思います」
「その指導が何年か前苛めになったときがあってね。それでここから3人ほど自殺した子がいたの」
「だから自殺防止に花を」
「そう」
「でもどうして先生が?」
「私の友達だったの。当時の私はそこそこ出来が良くてね。苛め対象から外れたけど、友達は・・・」
「友達への・・・償い?」
「あの時私が先生に報告しておけばあの子達は死ぬことはなかった・・・だから一番仲が良かった友達の夢「教師」になってここに帰ってきたの」
「そうですか」
「あなたは中々優秀みたいね。もしあの頃にあなたのように優秀であれば・・・」
「優秀と友を救うことは全然違います」
「そうね・・・」
「もしも、先生の許可があれば、私もここの花を取り変えてもいいですか?」
「どうして?」
「もしかすると、そういう考えの子とここで会えるかもしれません。1年生同士なら、自殺防止できるかもしれません」
「そうね。でもここは基本的に施錠されてるわよ?」
「知識があれば鍵を壊すことは可能です」
「わかりました。校長の許可が下りたら後日スペアを渡すわ」
「はい。これからも先生は友達ののために教師という道を進むのですか?」
「いいえ。これからは友のような人たちを減らすために、教師続けるつもりよ」
「わかりました」
「彼方は?」
「今探しているところです」
「彼方ならどんな道でも大丈夫だと思うわ」
まったくこれだから新任教師は扱いやす。ちょっと同情してやれば簡単に過去を話す。それに対して同意してやればあとは見ての通りだ。
これで俺のサボリ場所が出来、尚且つ校長までこの話が行くことで、校長ならびに教師、上級生の俺への評価が上がる。一石二鳥とはこのことだ。
今後優等生という立場を思う存分使わせてもらうぞ。