けーさつかんとゆかり。   作:rantia92

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久し振り


ゆかりさんと かいもの !

最近の世界の技術進歩には目を見張るものがある。

つい最近まで空想上のものだった筈のものが

気付けば現代に無くてはならない物になっている、という事もある。

ちょうど俺の後ろをついてくるこの少女もそのひとつだろう。

街中を少し見回すだけでも、工事現場でロボットの操作し

建設している彼らも、もはや全てが人造人間だ。

きっと1982年の人間が見たら、映画ブレードランナーを彷彿とさせる事だろう。

この街では、レプリカントが人間社会に入り込み

ブレードランナーが解任させる、なんてことは無いのだが。

…とにかく、俺とこの少女は俺の知り合いが居るある服屋に到着した。

自動ドアが俺達を察知し、静かにドアが開く。

「いらっしゃ――おや、久し振りのご来店だね。」

ああ、久し振りだな…マキ

金髪のロングヘア、赤いロックスターのような服を着た少女に挨拶を返す。

余談だが、人造人間には10代の少年少女をモデルにしたものが多い。

ゆかりやこの少女も例外ではなく10代の

もっと言うなら10代後半の少女を元に造られている。

この店には仕事をしていた時から行っていたが、その姿は全く変わっていない。

人造人間は成長しないからだ。

特殊な薬物によって、大量生産される人造人間は強制的に成長を阻害され、10代で殆ど体の成長が止まってしまう。

だというのに、こんなにも楽しく生きているのは何故なのだろうか。

「その隣の子は?彼女かい?」

少し考え事をしていると、彼女がからかうように聞いてくる。

馬鹿言え、俺がそんなもん持てるガラかよ…

「…持ってもいいと思うんだけどなぁ」

ハッ、そうかい

「全然本気で考えてないだろ君…。」

当たり前だろう?

ジトっとした目でこちらを見つめられるが、関係ない。

…本題からずれた、今日は彼女の服を見てやって欲しいんだが。

「いいよー、彼女可愛いし何でも似合いそうじゃん?」

楽しそうでなによりだ。さて、ゆかり?

「はい?」

この人に服を仕立ててもらってくれ、金は出すから。

「分かりました、ご主人様。」

ああ、じゃあよろしく頼む

「待ちな」

そう言って立ち去ろうとしたところでマキに首根っこを掴まれる

「…君、そんな趣味を持ってたのかい?ご主人様って…」

若干引きつった顔で質問をしてくる

断じて違う、俺は止めさせようとしてるんだ

「えぇ…ホントに?」

マキのエメラルドグリーンの瞳がまるで不審者を見るような目付きがこちらを睨む。

勘弁してくれ…俺は無実だ…。

心の底から無実を訴えると

「そう、ならいいけど…」

と、相変わらず不審そうな目線を当てつけ着替えをさせに移動した。

さて、食事を買いに行こう

そう考えながら服屋を後にした

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