Fate/Dainsleif   作:英雄ならできたぞ?

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ダンまち×総統閣下に影響されて書いた。後悔はない。


第1話

「へぇ・・・聖杯大戦ねぇ」

 

薄暗い蝋燭一つついた部屋に、一人の男が手に持つ手紙を眺める。それは戦争への誘い。七騎の古今東西の英雄達が集い、殺し合う戦争を倍にし、七対七の合計十四騎による、過去類を見ない闘争。

 

普通の魔術師が見たら発狂もの。なにせ大量の神秘が放出されるのだから。

 

「いいねいいねぇ最高だァ。血が昂る、本能が刺激される」

 

この男も魔術師。だが普通の魔術師にあらず。時計塔から封印指定を受けながら、各方面のロードの位階をもつものたちに彼らが欲する研究資料を提出し、時計塔から封印指定を受けた魔術師を狩り、さらには高位の死徒さえも葬ってきた超武闘派。オマケに自らにかけられた封印指定を解かせている異様の経歴を持つ。

そして自らを邪竜、そして魔剣を自称する男。

 

「既に確認されてるだけでヴラド三世。それも知名度最高のルーマニアでの登場。ああ・・・本当に最高だぁ」

 

いままで亜種聖杯戦争には何回も参戦した。だが出てきた英霊は皆ステータスの劣化、自我がない人形(ボンクラ)ばかり。それではつまらない。だからこそ、この聖杯大戦に多大に期待する。

 

願わくば、己の麗しの英雄(ジークフリート)に出会えるように。

 

 

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「あの男が参戦か・・・どうしたものか」

 

ルーマニアにあるミレニア城塞にて、ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアは深く溜息をつく。彼は見た目は30代前半をしているが、その身はその三倍は生きる魔術師。盛大な外見詐称をしている。

 

ダーニックは60年前、日本の冬木で起きた聖杯戦争でナチスドイツを利用して聖杯を奪い、更にはナチスドイツすらも欺いて、この60年、自らの元で聖杯を隠し続けてきた。

そして聖杯が活性化し、更なる戦争が始まろうとした時、ダーニックは集めてきたユグドミレニアの者達と共に、時計塔より離反した。聖杯を掲げて。

 

ダーニックは一流の魔術師である。時計塔でも名の通った者であり、実力共に強い立場にいる。そんな彼が人生最大の博打とも呼べる聖杯大戦を行うのだ。計画は万全だと考えていた。既に令呪は一族の中でも実力のある者達へ渡っている。

たが、その安心はたった一人の参戦と共に容易く崩れそうになった。

 

「奴の実力は少なくとも三流、いや二流サーヴァントと同程度。最悪王に届くまではいかなくとも、こちら側もサーヴァントを切り捨てることを考慮しなければなるまい」

 

それだけ強力で凶悪なのだ。ダーニックは実際に知っている。どこかで行われた亜種聖杯戦争で、サーヴァントと契約せずに時計塔からの依頼で乱入し、たった一人で五騎のサーヴァントを同時に相手取り、ステータスが劣化してるとはいえほぼ無傷で葬っているという事実を。

 

バカげていると思う。だがこれが事実だから怖いのだ。彼の参戦は正しく波乱を呼ぶ。これが味方の陣営なら良かったが、今回は最悪なことに敵だ。

 

「今のうちに触媒を改めさせるか?いや、どうしたところでもう手遅れだ」

 

既に開戦は時間の問題。今更聖遺物を改めさせたところで期限内に届くはずもない。

 

「確かゴルドは菩提樹の葉を触媒としてサーヴァントを召喚しようとしてたか?それならば召喚されるサーヴァントは・・・」

 

かの有名な竜殺し。

悪龍を討伐し、その血を背中以外の全身に浴びた数少ない竜殺しの逸話を持つ英雄が召喚されると、ダーニックは踏んだ。

 

「確か東洋の言葉で名は体を表すという言葉があったはず。それが事実ならばゴルドには奮闘してもらわねばな」

 

全てはユグドミレニアの為に。

ダーニックは己の願いのために歩み続ける。たとえそれが、高貴な者の尊厳を踏みにじろうとも。

 

 

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英霊を召喚するにあたって最も重要なのは触媒である。例えば世界最古の蛇の抜け殻なら、英雄王が召喚される可能性が高く、円卓の破片ならばブリテンの円卓の騎士の誰かが召喚される可能性が高い。

数少ない聖遺物の中から、より強力で自らでも扱いきれる英霊を選別するのは簡単なことではない。触媒無しの縁召喚もあるが、それは必ずしも有利になれる訳では無い。

そして此度は十四騎の英霊による聖杯大戦。より自らの陣営を確実な勝利に導くためには、より強いサーヴァントが必要になる。

 

だからこそ、触媒無しで英霊を召喚しようとするこの男は異常なのだ。

 

「———満たせ、満たせ、満たせ」

 

軽快な口調で紡がれる詠唱。それは所々は詠唱破棄が行われている。それでマトモな英霊が召喚できるかと聞かれれば、答えは一様に分からないである。なにせ英霊召喚の儀式で詠唱破棄など前例がないのだから。

だが、それを咎めるものも、気を向けるものもここにはいない。

 

「———祖には我が麗しの英雄『———』」

 

そして詠唱改編。これは長い間考えていた訳ではなく、即興である。ただ自分が覚えている本来の詠唱を、自分寄りに訂正したのだ。これは彼の意識ではなく、無意識のうちに行われていた。

そして詠唱は完結する。

 

「おお・・・おお・・・いいじゃねぇかよ最高だなァ」

 

召喚されたのは灰色の髪の死んだ目をした長身の青年。その身体は鍛えているとはいえず、一般的なものである。だが男の目に映るステータスが、彼を一級品の英霊と認めている。

 

「我は・・・死だ。我は神に愛されしものを殺さねばならぬ。我が名はサリエリ。・・・いや、私は誰なのだ?」

 

名乗っておきながら自らの名を問う青年。狂化のステータスでもかかっているのかと思い、ステータスを確認するが狂化スキルは持っていない。

 

「クラスはエクストラクラスのアヴェンジャー。オイオイ、俺の運ってのは大分良いみたいじゃねぇかよ。これも日頃の行いがいいからなのかねぇ」

 

「お前が・・・私のマスターか?」

 

「おう。俺がお前のマスターだ。よろしく頼むぜ、アントニオ・サリエリ」

 

「・・・いいだろう。ところで」

 

アヴェンジャーは一通り部屋を見渡す。それは大雑把だが細かい所まで。そして見渡し終えると落胆したように目を細め、男へ向き直る。

 

「ピアノを用意してもらえるかね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス アヴェンジャー

 

真名 アントニオ・サリエリ

 

属性 混沌・悪

 

筋力 B

耐久 C

敏捷 A

魔力 C

幸運 B

宝具 C

 

スキル

復讐者 C

忘却補正 B

自己回復(魔力) C

無辜の怪物 EX

慟哭外装 A

燎原の火 B

 

宝具

至高の神よ、(ディオ・サンティシモ)我を憐れみたまえ(・ミゼルコディア・ディ・ミ)

ランク C

種別 対軍宝具

レンジ 1~20

最大補足 50人

 

???

ランク ?

種別 ?

レンジ ?

最大補足 ?




まずは短めに。アップ気分で。

そしてアップを終えたら進むのみ。
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