オーバーロード 新参プレイヤーの冒険譚   作:Esche

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原作書籍では(おそらく)省略されてしまったエピソードの導入部をプロット風にまとめています。

基本的にはオリ主視点の物語として描きたいので、ユンゲが不在の場合はどのような展開になったのかと妄想しつつ、冒険者の立場で参加する条件などを検討できれば……という備忘録になります。

拙い内容なので「もっと◯◯の方がオバロっぽい」みたいな感想をいただけると嬉しいです。


【検討中】竜王国の幼女王(仮題)

【序】ビーストマン視点

 

竜王国の東部に侵攻したビーストマンの軍勢は、防衛の要であった三都市を陥落させると、更なる獲物を求めて行軍を続けていた。

先頭を進むのは白獅子の戦士。侵攻部隊の指揮を任された歴戦の猛者であり、部下からの信頼も厚い。

 

副官「隊長、既に充分な量の獲物を確保できているのではないですか?」

白獅子「その通りだが、大陸中央の情勢が不穏なのだ。不測の事態に備えるため、今回の遠征は新兵の調練を兼ねている。若者に狩りの作法を教えるのは年長者の務めであろう? そして、厄介な魔法詠唱者たち(陽光聖典=アインズが壊滅済)の妨害を受けておらず、まだ部隊には余力がある」

 

経験豊富な隊長(白獅子)に率いられた部隊は、小高い丘の上に築かれた人間の砦へと接近する。

砦の上部に掲げられた二つの旗。

 →竜王国の旗と見慣れない(魔導国の)旗。

相手方の様子を窺うが、弓の射程距離まで軍勢を寄せても反応なし。

 

白獅子「この砦は若者たちに任せてみるか」

副官「所詮は人間の守る砦、すぐにでも陥落できるでしょう」

 

他の戦士よりも多くの成果を挙げたい、と意気込む若手部隊に攻撃を指示する。

 →奇襲策を用いないビーストマンの流儀。

  既に接近は知られているので、正面突破による

  一気攻勢で“戦士の矜持”を示す。

瞬く間に門扉を打ち破り、若手部隊は砦に傾れ込んでいく――が、人間たちの悲鳴は聞こえてこない。

それどころか、何の音も聞こえなくなってしまう。

 

副官「何が起きているのでしょうか?」

白獅子「……分からん。いや、あれは何だ!?」

 

訝しむ白狼と副官が意見を交わしていると、不意に砦から現れる異形の化け物。

 →魂喰らい〈ソウルイーター〉の登場。

 

白獅子「まさか、伝承に聞く“沈黙都市の惨劇”か!」

 

 

【①】アインズ様視点

 

シズに続いて馬車を降りるアインズ。

ローブル聖王国での長い活動を終えて、シズとともに帰還したアインズは、待ち伏せのアルベドから熱烈に出迎えられる。

 

アインズ様「こ、こうして顔を合わせるのは久しぶりだな。アルベドよ」

 

聖王国編での成果を確認。

・懸念していたナザリック避難訓練の実施。

・聖王国での傀儡政権の擁立準備。

・アベリオン丘陵の掌握。

 →広大な領土と資源、多数の種族を支配。

・望外の成果として、シズとネイアの交流。

 

アルベド「あのような扇動者(ネイア)を見出されたアインズ様のご慧眼には、デミウルゴスも一層と感服しておりました」

アインズ様(ん? 何のことだ?)

 

ルーン武器の宣伝が不発だったことを除けば、上々だったと安堵するアインズ。

 →ユンゲの働きで帝国が大量購入の予定あり。

留守中の部下たちの献身を労いつつ、アインズは疲弊した聖王国の支援策をデミウルゴスに一任する。

また、属国化した帝国のジルクニフからは、ヤルダバオト討伐を記念に早速と戦勝祝いが届く。

 

アインズ様「さて、何か変わりはあったか?」

アルベド「はっ、新たな動きとして竜王国より救援を要請する親書が届いております」

アインズ様「ほぅ、確か……カッツェ平野から更に南東の国家だったな。生者を憎むはずのアンデッドの王に救いを求める、か」

 

幽霊船をモモンの姿で捜索した後、カッツェ平野の探索は他の冒険者に任せていたことを思い出す。

アインズは竜王国から届いた親書を受け取り、セバスに貸していたモノクルで解読。

 

しんあいなる魔道王陛下さま

 わたしたちのくには、ビーストマンにおそわれてたいへんです。なにとぞ、くるしんでいるたみをおたすけください。よろしくおねがいします。

 

アインズ様「なんだコレ? 翻訳の故障か?」

アルベド「竜王国を治める女王は、まだ幼いそうです。こちらが正式な親書となります」

 

改めて渡された正式な親書。堅苦しい文言が並び、今度は内容を理解するのが難しい。

 

アインズ様「……後ほど確認するとしよう。概要を教えてくれ」

アルベド「はっ、かしこまりました」

 

・スレイン法国からの支援が途絶。

・防衛線である東の三都市が既に陥落。

・ビーストマンの侵攻は未だ継続中。

 →国内のアダマンタイト級冒険者を中心に抗戦。

・危機的な状況に、魔導国の軍事的支援を請う。

 

アインズ様「冒険者の動員に言及しているのは緊急性を示すためか? 暗に“漆黒”の派遣を要請しているのか?」

 

突然の要請を訝り、アインズは事前に収集していた竜王国の情報をアルベドとともに整理していく。

・カッツェ平野や山海などで地理的に孤立。

・長年、ビーストマンの襲撃に悩まされている。

・建国したのは“七彩の竜王”。

・現在は竜王の血を継承する幼い女王が即位。

・女王は“黒鱗の竜王”の異名を持つ。

 「ブラックスケイル・ドラゴンロード」

 

※ツアーと接触前、“始原の魔法”に言及あるか?

 

※容姿についても描写されず。

 “黒鱗”、“幼女と美女の形態変化”

 黒髪褐色肌のイメージ→とら○るのネメ○ス?

 

アインズ様「ふむ、現時点では竜王についての知識が不足しているな。アゼルリシア山脈のフロスト・ドラゴンは問題なかったが……、へジンマールを呼び出してみるか」

 

※へジンマールに知識があるのかも不明。

 →父親からの伝聞。古き時代の支配者。

  八欲王との戦いで多くが死亡したくらい?

 

アインズ様「ビーストマンの戦力はどれほどだ?」

アルベド「推定ながら平均で二十レベル程度。突出した実力者は確認されておりません」

アインズ様「ナザリックの脅威にはならないが、竜王国の要請を受けた場合のメリットを検討すべきか」

 

・代価としての報酬を要求。

・情報の少ないスレイン法国への足掛かり。

・訓練中の冒険者に実践の機会。

 →軍事に加担させない約束に反するか?

・アンデッドの有用性を広める機会。

 →聖王国では、アインズが“個の力”を誇示。

  竜王国では、魔導国の“数の力”を喧伝?

・ルーン武器の販促も兼ねられるか。

 

※原作15巻では、魔導国からアンデッドを購入する描写があるので、部隊を編成して救援した流れか?

 

アインズ様「いずれにせよ、要請を受けよう」

アルベド「かしこまりました。ところでアインズ様、凱旋式はいかがなさいますか?」

アインズ様「えっ、凱旋式?」

アルベド「はい、聖王国の救世主となられたアインズ様の功績を讃えなければいけません!」

アインズ様「いや、必要ないのでは?」

アルベド「いえ、一国の王でありながら危険を顧みず、たった御一人で救援に向かわれたのです。正に“英雄”と謳われるのに相応しい――」

 

アインズ様(いや、どんなマッチポンプだよ! ていうか、何のために聖王国の式典から逃げてきたと思って……今度は絶対に一人ではやらないぞ!)

 

アンデッド部隊の派遣を決定。

 →冒険者チームの派遣は要検討。

  理由付けできないとユンゲの参加は難しそう。

 

 

【②】ドラウディロン視点

 

ドラウディロンは前線付近の街を慰問するが、民の疲労は明らかであり、兵士たちの士気も低い。

 

ドラウ「皆の奮戦、誠に感謝する」

ロリコン「はっ! 陛下の御為とあらば、身命を賭してビーストマンを撃退いたします」

 

御前に跪いた冒険者チーム“クリスタル・ティア”。

リーダー“閃烈”のセラブレイトは鼻息が荒く、ねっちょりした視線と良く通る鈴のような声音。

ドラウディロンは辟易するが、セラブレイトの働きがなければ、とっくに戦線は崩壊している。

 

ドラウ「……うむ、頼りにしておるぞ」

ロリコン「はっ! ご安心ください、陛下」

 

ようやくと謁見を終えて、ドラウディロンが執務室に戻ると、更なる被害の報告が積み上がっている。

 

ドラウ「やはり“始原の魔法”を使うしかないのか」

 

“真にして、偽りの竜王”。不完全な力の代償は国民の命であり、国を守るために犠牲を強いるのでは本末転倒になってしまう。

どうにもならない状況でドラウディロンにできるのは神頼みくらいだが、法国の六大神には見捨てられたらしいと自嘲する。

 →不意に飛び込んでくる近衛(伝令)。

 

伝令「失礼いたします、陛下。先ほど魔導国からの急使が参り、我らの支援要請を受諾するとの報せがありました」

ドラウ「何だと、それは誠か!? 急ぎ、王都に戻らなければ――」

 

ドラウディロンは慌てるものの、既に使者は王都を発ち、間もなく宰相とともに到着するらしい。

素早く身支度を整えて城門付近で待機。

 →女王が使者を出迎えるのは謙り過ぎだが、

  竜王国の窮状から、なりふり構う余裕はない。

やがて、同行した青い顔の宰相とアンデッドの勇壮な騎兵部隊が現れる。

 

宰相「陛下、魔導国より使者のデス・キャバリエ殿をお連れしました」

騎兵「個体名を持たぬ故、種族名にて失礼いたす」

ドラウ「よくぞ、参られた。竜王国の女王、ドラウディロンである。早速で申し訳ないが、こちらからの要請を受け入れていただけるのは誠だろうか?」

騎兵「至高なる創造主、魔導王アインズ・ウール・ゴウンの御名において、貴国の要請は受諾された」

ドラウ「ありがたい。しかし、情勢は苦しく、援軍が到着するまで持ち堪えられるか……」

騎兵「ご心配なされぬよう。今、このときより、貴殿らの安寧は“魔導国の旗下”に保証される」

 

使者の言葉を訝るドラウディロンの目前で空間が揺らぎ、不意打ちの“ゲート”が開かれる。

禍々しいオーラを纏いながら、アインズが登場。

 

アインズ様「お初にお目にかかる、ドラウディロン女王陛下。先ずは突然の来訪を詫びよう。しかし、あまり時間の猶予はあるまい?」

 

アインズの圧倒的な存在感を前にしたドラウディロンは、長年の統治で身につけた交渉術が役に立たないことを悟る。

怖しいアンデッドの姿に慈悲は求められないと直感し、子どもの振りで同情を誘った手紙を後悔。

 →せめてもの挽回策として、最敬礼の対応。

 

ドラウ「聖王国での武名は聞き及んでおります。魔導王陛下が自らご助力いただけるのですか?」

アインズ様「いや、残念ながらヤルダバオトとの死闘で、私の魔力は消耗している。……その代わりに、我が魔導国の精鋭部隊を貸与しよう」

 

消耗の言葉とは裏腹に、アインズには余裕がある。

 →圧倒的な支配者に相応しい風格。

不意に霧が立ち込めると奥から巨大な幽霊船が出現し、続々とアンデッドが下船してくる。

整然と隊列を組んでいく精強無比なアンデッドの集団に、ドラウディロンは本能的な恐怖を覚える。

 

アインズ様「支援の詳細は後ほど詰めるとして、先に我が軍勢の実力をご覧に入れましょう」

 

 

【③】アインズ様視点

 

アンデッドの部隊を竜王国に派遣したアインズ。

自ら率先して訪れたのは、アルベドが企図する凱旋式から逃げるための現実逃避であり、竜王国への支援を自身の功績にするつもりはない。

 →他に指揮官役を据えて活躍させたい。

 

※指揮官役は原作での出番が少ない(削られた?)

 キャラクターの中から選びたい。

 アンデッドの部隊だけでは忌避されそうなので、

 人間らしい外見が適任となるか。

 →以下は、候補の無理矢理な選出理由。

 

 

ユリ・アルファ

・人間形態なプレアデスの中で影が薄い。

 →出番は番外編くらい。オバマスでも不遇。

・現状の仕事は孤児院の運営くらい?

・現地勢との交流に支障がなく、人間を助ける任務

 でも積極的に取り組んでくれそう。

・指揮官役に向かない脳筋思考。

 →思惑通りに進まないドタバタ展開はあり。

・某二次創作のイメージに引っ張られているかも。

・ユンゲとの関係性を重視する場合の選択肢は、

 ルプスレギナの起用が望ましいか。

 

※メイド悪魔の存在は竜王国に伝わっているのか?

 指揮官役に抜擢すると人材不足に映る危惧あり。

 

 

アウラとマーレ

・聖王国編までの出番は限定的。

・能力面での不安が一切ない。

・支援を打ち切った法国への当てつけには最適。

 →竜王国におけるエルフの境遇は不明。

・ドラウディロンを“幼女”と認識している場合、

 情操教育の目的で選ばれる可能性はありそう。

・ユンゲたちとの面識あり。

 →補佐役として滑り込ませることはできるか?

 

 

エルダーリッチ

・現地勢にも知られた存在で、無難な指揮官役。

・アインズ様が召喚すれば、意思疎通は容易。

 →アンデッドを複数部隊に分けて運用する場合、

  副官ポジションには起用されそう。

・凱旋式を任せるには説得力なし。

 

 

アインザック

・魔導国の人間から選ぶのなら、最も適任か。

・大闘技場への参加を交渉するために連れ出された

 以降、原作での描写なし。

 →竜王国に滞在している理由付けにできないか?

・冒険者の参加を促すための流れにも最適。

 →事前の説得が必須のため、パンドラ案件か。

・セラブレイトを本筋に絡ませるのなら、冒険者が

 参加する展開は描きやすそう。

 

 

冒険者

・適役は“漆黒”のモモンとナーベ。

 →世情安定のため、他国には派遣できない建前。

・真の目的である「凱旋式の回避」ができない。

 →代理に“翠の旋風”を起用するのはやや強引か?

・竜王国の救援は“未知の冒険”を目指す足掛かり。

 

ユンゲ「アンデッドでも飲食可能になるアイテムの発見かぁ……頼むから、どこかにあってくれよ」

 

※アンデッド部隊とは別口で参加し、ビーストマン

 の撃退と竜王国民の救護を分業する展開もあり。

 

 

 

アインズは指揮官役を呼び寄せて、ドラウディロンとの顔合わせを進める。

 

アインズ様「部隊の指揮は◯◯。女王陛下に於かれましては、大船(幽霊船)に乗ったつもりで――」

 

友好的な振る舞いに接しても、疑念は晴れない。

脳裡を過ぎる「悪魔との取引」という言葉に胃痛を堪えながら、ドラウディロンは精一杯の微笑みを浮かべてみせた。

 

 

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