仮面ライダー電王LYRICAL StrikerS Vol.1 Spring Party 作:(MINA)
AM11:00からなので、朝の空いている時間に投稿をしたいと思います。
早いものでもう一か月以上経過しているんですね。
デンライナーとゼロライナーは現在、『時の空間』を用いて第97管理外世界 地球へと向かっていた。
本来ならば本局へと向かって、転送ポートの使用手続きなどを行わなければならないのだが使用していないので全てが省かれることになった。
この事は、八神はやてがカリム・グラシアに既に話を通しているので下手につつかれることはない。
「そういえばヴァイス陸曹のヘリはどうなったんですか?」
デンライナーの中に馴染み始めたスバル・ナカジマがカウンター席でくつろいでいる高町なのはに訊ねた。
「実はね。ヴァイス君とアルトがヘリを改造してて間に合わなかったんだ……。二人とも急に派遣任務で使用するなんて思ってなかったらしくてね……」
「改造ですか!?」
ヘリコプターが使えない動機にスバルは驚きの声を上げる。
「デンライナーやデンバードみたいな万能機にするとかって言ってたんだけどね……」
なのはは苦笑しながら言う。
「あのヘリが陸地を走ったりするんですか?」
ヘリコプターにタイヤがついて陸地を走る姿をスバルは想像していた。
「海の上も走ったりできるようにするんだって、叫んでたしね」
なのはは、ヘリコプターが海上を走っている姿を想像していた。
どちらもシュールなものであり、二人は顔を見合わせて笑うしかなかった。
「地球って昔フェイトさんが住んでいたところなんですよね?」
食堂席に座っているキャロ・ル・ルシエにとって地球の第一印象は『保護者がかつて生活していたところ』だ。
「うん。そうだよ」
フェイト・T・ハラオウンが頷く。
「私とはやて隊長はそこの生まれなんだよ」
スバルと談話していたなのはが補足した。
「俺達がこいつ等と会ったのも、海鳴だもんな」
モモタロスも付け足していた。
「そういえば僕達に初めて会った時、なのはちゃんとユーノはジュエルシードの影響で生まれた何かって誤解してたもんねぇ」
ウラタロスが室内で遊べる釣りの玩具に電池を入れながら、昔の事のように思い出していた。
「イマジンの存在を知らないんだもの。仕方ないわよ」
当時のなのはの行動は、仕方ない事だとコハナは弁護する。
「思い出さないで下さいよぉ。恥ずかしいじゃないですかぁ!」
隊長の威厳もなく、なのはは両腕を拳にしてぶんぶんと上下に振り回して抗議する。
「僕達にしてみれば数か月ぶりの海鳴市か……。あれから変わった所とかってある?」
カウンター席に座っている野上良太郎が訊ねる。
「私達もミッドに住んでからは数えるくらいしか戻ってないからね……。正直なところ良太郎の力にはなれそうにないよ」
「着いてから全部わかるって事だね」
席から立ち上がって良太郎は慣れた感じでカウンターの中に入って冷蔵庫の中身を物色しながら必要な物を取り出していく。
「良太郎。私も手伝おうか?」
コハナが申し出てくる。
「頼むよ」
「任せて」
デンライナーの食堂車両の勝手を知っている二人はテキパキと動きながらデンライナーに乗車している人数分のコーヒーを淹れていく。
「なあ良太郎。オッサンとナオミがいねぇけどどうしたんだよ?」
良太郎が淹れてくれたコーヒー(ナオミスペシャル)を飲みながら、モモタロスが訊ねる。
「オーナーは古い知り合いがいるから会いに行くって言ってたよ。ナオミさんはターミナルで長期休暇だって」
「ナオミちゃんもワーカホリックになりかけてたしね。丁度いいんじゃない?」
ウラタロスはナオミの判断を素直に称賛する。
「俺はオーナーの知り合いの方が気になるなぁ。なんやかんやでオーナーの事、俺等はよう知らんからなぁ」
「会いに行った人も同じ顔だったりして~」
キンタロスはオーナーの不在理由に興味を示し、リュウタロスはオーナーの知り合いは皆、オーナーと同じ顔だと思っていた。
リュウタロスの想像にチームデンライナーは全員噴出したのは言うまでもない事だった。
「本気かよ!?侑斗!」
ゼロライナー内では全員がババ抜きをしていたが、桜井侑斗が打ち明けた内容にヴィータが声を上げた。
「騒ぐなヴィータ。響く」
侑斗の手札を引いているシグナムがヴィータを注意する。
「シグナム!よくそんな呑気に構えてられるな!!」
今度はシグナムに食って掛かっていた。
「ヴィータちゃん。まずは落ち着いて。ね?」
シグナムの手札を引きながら、シャマルが宥める。
「シャマルまで!!」
シャマルに矛先を向けようとする。
「ヴィータ。シャマルの言う通りやで」
リインと手札を見合っている八神はやてがそれを制した。
「はやて……」
さすがにこの場での最高権力者を敵に回すわけにはいかないのでヴィータはまた座る。
「ヴィータ」
デネブがすかさず鎮静剤のようにデネブキャンディーを渡す。
「……なあ。侑斗、おデブ。本当に行くのかよ?」
「俺も侑斗がどういった理由で会いに行くのかは聞かされてない。でもきっと八神達の事を考えての事だと思うんだ」
同行するデネブは侑斗の目的を想像で打ち明ける。
「どうなん?侑斗さん。私は行ってもええと言うたけど目的は聞いてへんのよ」
「どうなんですか?ユウトさん」
はやてとリインが侑斗に詰め寄る。
「ま、お前等もただの一般局員ってわけじゃねぇから打ち明けるけど、俺がグレアムに会うのはある事を教えてもらいにいくためだ」
「ある事?」
はやてが返す。
「お前等にとって『敵』となる可能性のある奴を、だよ」
侑斗が口にした『敵』というのが自分達の内か外かを理解できないほど彼女達は鈍くはなかった。
*
『時の空間』を抜けてデンライナー、ゼロライナーが海鳴市の空へと線路を敷設しながら姿を現した。
*
デンライナーの中の雰囲気は緊張とは程遠くまったりとした空気が流れていた。
「少し前に故郷の話をしたのに何だか不思議な感じですね」
エリオはコーヒーが苦手なので、コーラを片手にしみじみと語っていた。
「本当♪」
その意見にコーヒーが嫌いなスバルがコーラを片手に同意した。
キャロがタッチパネルモニターを展開させて操作していく。
「第97管理外世界、地球……」
「文化レベルB、魔法文化なし、次元移動手段なし……。魔法文化ないの?」
詳しい内容をティアナが読み上げていく。
「ないよ」
答えたのはスバルだ。
「ウチのお父さんも魔力ゼロだし」
「スバルさん。お母さん似なんですよね」
キャロが父親が魔力ゼロと知ると、消去法で母親の遺伝が強いと推測した。
「うん!」
スバルは元気よく頷く。
「いやでも何でそんな所から、なのはさんや八神部隊長といったオーバーSランクの魔導師が……」
ティアナは真剣に考え始める。
魔法文化がないところに『化け物』と呼称されてしまうほどの高い魔力を持った者達が誕生するのは、ある意味で自然の理に反するからだ。
「突然変異……もしくは偶然の産物によるもの、かな……」
なのはが自身の事をそのように語った。
それが彼女自身の本音だからだ。
「あ、すみません」
なのはの耳に入り、ティアナは謝罪する。
「私もはやて隊長も魔法と出会ったのは偶然だしね」
しみじみとなのはは語る。
「魔法文化はないけど、ミッドチルダにはない出来事も色々あったみたいだよ」
飲み物を渡し終えた後、良太郎はある資料を読みながら言った。
「何を読んでるの?」
コーヒーカップをカウンターに置いてフェイトが良太郎が読んでいる資料に興味を向ける。
「八神さんとすずかちゃんが趣味で研究していた事の資料のコピーだよ」
「へえ、ちょっと見せて」
「あ、私も見る♪」
良太郎が興味を持ったフェイトとなのはに資料を渡す。
資料を受け取ってしばらくしてから二人の表情がみるみる変わっていった。
「こ、こんな事って……」
「信じられないよ……。私が生まれる前にこんな出来事が立て続けにあったなんて……」
フェイトはただ起こった事実に驚愕しているだけだが、なのはは顔を青ざめていた。
「やっぱり知らなかったんだ」
はやてが何故、なのは達に見せなかったのかは頷けることだ。
これらの資料は、内容が起こってから数十年が経過してからのものなので信憑性は微妙だ。
(八神さんとすずかちゃんは二人で調べてたんだ。明るみになればなるほど怖かっただろうに……)
良太郎は二人の胆力に敬意を表した。
フェイトが手にしている資料をもう一度手元に戻す。
「ゴルゴムにクライシス帝国。日本を世界征服の手始めとして何度も襲撃した組織なんだって。そのために犠牲になった人達も数多いしね」
ページを捲りながら、良太郎は続ける。
いつしかデンライナーの中は明るい雰囲気ではなく、しんと静まっており一つの講義のようになっていた。
「『太陽の王子は大いなる闇を切り裂く』の著者である佐原茂さんもクライシス帝国に家族を殺された被害者なんだ」
スバルが挙手した。
「はい。スバルちゃん」
「ゴルゴムやクライシス帝国もイマジンの集まりなんですか?」
「いや、ゴルゴムもクライシス帝国もイマジンとは違うタイプの怪人が先兵として送り込まれてるね」
次にティアナが挙手をした。
「怪人が先兵というのは、それよりも上がいるって事ですよね?」
「うん。二つとも怪人よりも立場が上の連中がいるみたいなんだ。しかも強いって話らしいしね」
ページを捲りながら、良太郎は続ける。
「怪人より強いって……」
「どのくらい強いんだろ……」
エリオとキャロが不安に満ちた表情をしているパタパタと翼を羽ばたかせているフリードリヒが主を気遣うように鳴いていた。
「でもよ、良太郎。ゴロゴムやプライスレスはとっくに倒されてるんだろ?」
「うん。今でも存在してたら地球は地獄になっているさ」
「それって私やはやてちゃんは存在しているかどうかも分からなくなっているって事ですよね?」
起こってほしくない事実を、なのはは口に出した。
「そうだね。そういう風になってもおかしくなかったのかもしれないね……」
良太郎はありえたかもしれない出来事に真摯に応じた。
「はい。リインちゃんのお洋服♪」
「ありがとうですぅ。シャマル」
ゼロライナーの二両目内部からの声が漏れた。
男性陣に入る侑斗とデネブは二両目後部のデッキにいた。
理由はリインが着替えをするためである。
その事に異議はなかったので、一人と一体は即座に外に出ていた。
「そういえばお前と二人でここにいるのは久しぶりだな」
「そう言われればそうかも」
デネブは侑斗に指摘されたことを思い出しながらも、バスケットの中に入っているデネブキャンディー(棒付き)を渡して、自分も舐めていた。
「寝袋を使う事もなくなった」
八神家で寝泊まりしている以上、野宿することもないので愛用している道具は使っていない。
「ベッドで寝ているしな」
ゼロノスとなってからは、ベッドで眠ることなど皆無に等しいので一般人がごく当たり前に得られる事でも感謝の気持ちを持ってしまう。
「二人とも、もう入ってもええでぇ」
はやてが顔を出して、二人の背中に声をかけた。
「おう」
「了解」
片手にデネブキャンディーを持ったまま二両目内部へと入る。
そこには、はやてとヴォルケンリッターとあと一人見覚えがあるが初見の少女がいた。
「リインか?」
「そうですよぉ♪」
「大きくなってる!?」
侑斗が確認するように訊ねると、通常に比べると明らかに巨大化しているリインは笑顔で頷きデネブは驚いていた。
「海鳴にはリインサイズや人型でフワフワ浮いてる奴なんていねーしなぁ」
「いたらマスコミの餌食になるのは確定だな」
ヴィータの一言に侑斗が更に付け加える。
「ミッドにもいないと思いますよ。念のために言いますけど」
更にシャマルが付け加えるがあまり説得力のあるものではなかった。
「目測で言えばモンディアルやルシエくらいか……」
「そうですねぇ。大体そのくらいになりますね」
侑斗がリインの大きさを目測して結果を告げると、リインは首を縦に振る。
「普段からその大きさでいればモモタロスにからかわれずに済むのに……」
デネブの一言に笑顔だったリインの表情は少し曇る。
「このサイズだと燃費と魔力効率がコンパクトサイズに比べるとよくないんです」
「でも小さいサイズだとモモタロスにハエ呼ばわりされ続けると思う」
デネブは自身の体験で語っている。
何度自分の名を『デネブ』と言っても、『おデブ』で通してしまうのだから。
「それも困るんですよねぇ」
腕を組んで真剣にリインは自身の事を考え始めていた。
「八神部隊長。そろそろ」
タッチパネルモニターを展開していたシグナムが、はやてに告げる。
「そか」
はやてもタッチパネルモニターを展開する。
「なのは隊長、フェイト隊長、野上さん。私と副隊長たちはちょっと寄るところがあるから」
『うん』
『先に現地入りしとくね』
『わかった』
三人が三様に返事を返した。
*
デンライナーは一軒のコテージがある湖畔の陸地で停車し、乗車している全員が降りるとまた空中に線路を敷設と撤去を繰り返しながら空の一部が歪んで生じている穴へと戻っていった。
懐かしさに耽っている者もいれば、未知の場所に期待と不安と好奇が入り混じっていたりする者達もいた。
そして、自らの内に滾っている感情の赴くままに動こうとしている者達もいた。
「よし!番号!一!」
「二」
「三や」
「よーん♪」
モモタロスの点呼にウラタロス、キンタロス、リュウタロスが番号を口に出す。
「オメェ等。俺達が今から行く場所はわかってんだろうなぁ?」
「愚問でしょ」
「俺等に抜かりはあらへんで」
「早くいこうよー。僕待ちきれない!」
モモタロスの確認に三体は『何をいまさら?』という表情で返してきた。
四体のイマジンが真剣な表情をしているので、フォワード陣は息をのんでいた。
気を抜けばそれだけで彼等の放っている『気迫』に中てられそうだからだ。
「アンタ達。そんな真面目な表情で何言ってるのよ……」
ツッコミを入れる気もないのかコハナは呆れた表情で四体を見ていた。
「バカヤロォ。オメェだって本心では行きてぇんだろうがよ?」
「ま……否定はしないけど、アンタ達みたいにテンションは高くならないわよ」
モモタロス達ほど表には出さないが、コハナとて彼等の赴く場所に向かうのは確定事項だった。
「つーわけで良太郎。後は頼んだぜ。行くぞテメェ等ぁ!」
モモタロスはしゅたっと軽く手を挙げて良太郎に告げると、他の三体と共に走り出した。
「あの、野上さん」
ティアナが良太郎の横に立つ。
「いいんですか。その……モモタロスさん達を地球で自由にしてても……」
ミッドチルダではイマジンは『恐怖の対象』か『歩く天災』扱いだ。
それはモモタロス達も例外ではない。
管理局の法律が行き届いていない地球でもそのようにカテゴライズされているのではないのかとティアナは懸念しているのだ。
「モモタロス達にしてみれば地球の方がミッドチルダよりもずっと勝手がいいと思うよ。ここには温かく迎え入れてくれる人達がいるしね」
良太郎はティアナとは対照的に何の問題にもならないという表情で言う。
「「「え?」」」
スバル、エリオ、キャロは彼の言った一言に首を傾げていた。
「あの、それってモモタロスさん達の事を知っている上での事ですか?」
フリードリヒを頭上に乗せているキャロが訊ねてきた。
「もちろん。モモタロス達を温かく迎え入れてくれている人達は魔法や電王の事も知ってるよ」
『仮面ライダー』ではなく『電王』と言ったのは彼に照れが入っているからだ。
「なのはちゃん。ここって具体的にはどこなの?」
「湖畔のコテージがありますけど……」
「現地の住人の方がお持ちの別荘なんです。捜査員待機所としての使用を快く受けてくれてるですよ」
コハナ、ティアナの疑問になのはの代わりにリインが答えた。
サイズに感覚を慣れさせようとしているのか、手足を細かく動かしていた。
「現地の方、ですか……」
「まさか……」
エリオがわからないのも当然だと良太郎は思いながら、ある人物の顔を思い浮かべていた。
彼の中で機動六課にコテージを一軒貸してくれる豪胆な人物は一人だけだった。
草木が生い茂っている場に不似合いな音が聞こえてきた。
「自動車だ」
「ここにもあるんだ……」
スバルは目に映るものの名称を、ティアナは自分が思っている以上にこの世界の技術は高いという感想を凝縮した言葉を述べた。
自動車が停車し、ドアが開く。
「こっちに来る際に何だか懐かしい連中と通り過ぎたからもしやと思ったけど、やっぱりアンタ達だったのね。なのは、フェイト」
自動車から降りたのは一人の金髪女性だ。
フェイトとは対照的に、ロングではなくショートヘアーだった。
勝気な瞳が印象的ではあるが、全体から醸し出しているのは育ちの良さから表れる気品の様なものがあった。
アリサ・バニングス。
女性の名前であり、コテージを機動六課に貸してくれている大元である。
「全くお仕事の内容上、いきなりで来るのは仕方ないけどこっちの身にもなってよね。色々と準備があるんだし」
「にゃはは……」
「ごめんね」
アリサのぼやきに、なのはは笑ってお茶を濁しフェイトは素直に謝罪した。
彼女は現役の大学生である。
世間一般な『遊んで単位を取って就活して卒論書いたら終わり』という典型的な大学生ではない。
成績は優秀、社交的でありどこか仕切り屋気質ではあるがそこに嫌みがないのは相変わらずのようだ。
「お久しぶりです。良太郎さん。ハナも元気?」
幼馴染と一通りのやり取りを終えると、アリサは良太郎とコハナに視線を向けた。
「あ、こちらこそ久しぶり」
「背伸びたわねぇ」
良太郎が普通に挨拶をかわすのに対し、コハナはかつて近い身長の人物を見上げなければならない現実を突きつけられていた。
「ハナはあんまり変わんないわね」
「言い返せない……」
アリサがコハナの頭を撫でながら言う。
その光景が『モモタロスがヴィータやアリサをからかう』という構図に良太郎にはダブって見えた。
「アリサさん。お久しぶりですぅ」
リインが嬉しそうに駆け寄る。
「リインも元気そうでよかったわ」
アリサはリインの頭を撫でている。
コハナと違って喜色の表情を浮かべてくれるのが撫でた側としては気分がいい。
フェイトが置いてけぼりになっているフォワード陣を見る。
「みんな。紹介するね。こちらは、私となのはとはやての友達で……」
「アリサ・バニングスです。よろしく」
よろしくお願いします。
四人はアリサに頭を下げた。
「リイン。はやて達はどうしたの?」
他の八神家の者達はここにいない事にアリサは疑問を持った。
「ゼロライナーで別のところに行ってます。ユウトさんとおデブさんはそのままさらに別のところに行くんですよ」
「すずかのところかしら……」
はやての海鳴市での人間関係図を頭の中で浮かべながら、一番優先的に会いに行く人物の名を口に出した。
*
「た、助けてくれぇぇぇぇぇ!!」
海鳴市のビルの壁に、白い糸で体を巻かれて逆さ吊りになっているサラリーマンが助けを求めていた。
また海鳴市の公園の街灯にも一人のOLが白い糸で体をグルグル巻きにされて逆さ吊りになっていた。
*
機動六課と仮面ライダー達の派遣任務はどうやら一筋縄ではいかないらしい。
次回予告
ザフィーラ 「仮面ライダー電王LYRICAL StS!!」
海鳴に到着した面々。
そして行動に移りだす。
その中で暗躍する怪人の姿が。
第二十七話 「機動六課 海鳴へ③ ~恐怖の白い糸~」