節分のこの日最新話投稿させて貰います。
転校生4
「おは……よう」
「おはようございます。
春上さん(タラッ)」
佐天と初春は、気まずそうな感じで
春上の挨拶に答えた。
「珍しいね春上さん!一人で登校なんて枝先さんは一緒じゃないの?!
」
先ほどまでの自分の痴態から、気をそらさせようとして、必死に違う話題を振ろうとする佐天。
「そっ、そうですねぇ、珍しいですねぇ」
気まずいのは自分も同じ初春。
ちょっと話途中に噛んだりしながらも佐天に援護射撃をする。
「絆理ちゃんは今日は風邪でお休みなの」
二人の必死の願いが通じたようで、
春上は佐天の疑問に素直に答える。
「ええっ、枝先さん風邪なんですか?
」
初春が、心配そうに聞く。
「大丈夫なの枝先さん?」
「熱は37度8分ぐらいだけど、昨日お医者さんにも、行ったからゆっくり
安静にして寝てたら大丈夫なの」
春上は心配そうな二人に、冷静に答える。
そんな春上の落ち着いた様子に、大した事はないと二人は判断した。
「そっか。じゃあ学校終わったら後で
お見舞いに行こっか初春」
「そうですね。
それはいいと思いますが、春上さん
いいですか?」
「大歓迎なの、絆理ちゃんもきっと喜ぶよ。
待ってて絆理ちゃんに、メールするね」
そう言うと、春上は制服のポケットから出した、携帯電話で素早くメールを送る。
すると一分もしないうちに、メールの返事が返ってくる。
「絆理ちゃんOKなの」
春上がメールの返事の内容を佐天と初春に伝える。
「じゃあ決まりだね。
初春見舞品は果物かケーキ辺りでいい?」
佐天が早速見舞い品の相談をする
「枝先さんはどちらも好きですから
いいと思いますよ」
「絆理ちゃんは、ケーキならイチゴケーキ、果物ならバナナが好きだよ」
相談してる二人に、枝先の情報を春上は与える。
「バナナか……イチゴケーキかう〜ん初春
いい店探しといて」
「わかりました。
美味しい店探しますね」
初春は佐天に敬礼して答えると、早速
自前のパソコンで店を検索しだした。
初春は両手で、キーボードを物凄い速さで打ちだす。
その指の速さは、一流のハッカーでも
あり得ないと思うほどに、速すぎたが
佐天も、春上もその道にはあまり詳しくなかったので、ただ『早い流石初春』ぐらいにしか思わなかった。
それがいけなかった、初春の指の動きの速さに気がいってしまい春上も佐天も初春の指しかみていなかったのだ。
もし二人が初春の指ではなく、初春の
全体を見ていたら、気づけていたかもしれなかった。
初春の前方数メートルをゆっくり歩いている、一人の人物に。
初春はパソコンの画面に釘付け、佐天と春上は初春の指の動きだけを追っている。
必然
「え〜とこの店も捨てがたい、いや
この店もいいです……あぅ!」
こうなる。
初春は自分の前方をゆっくり歩いている、人物の背中に顔をぶつけてしまう。
ぶつかった反動で、初春は足を滑らせる。
(あっ)
初春は両手にパソコンを持っているので、とっさに手をつくことができない。
佐天と春上が事態に気づいて、初春に駆け寄ろうとするが、初春はパソコンを触りながらも、意外と早歩きだったので、距離が離れている。
かといって、大事なパソコンを手放す訳にもいかないので、初春は地面に尻餅をうつと頭の中で想像するが……
想像通りにはならなかった。
「痛てぇなぁ、女が飛び込んでくるのは、男冥利につきるがどうせなら背中じゃなくて胸元に飛び込んできて欲しいもんだぜ」
片目を瞑った、子供見たいな無邪気な笑みを浮かべた、マスクと眼鏡をかけた少年が初春の腰に手を回して支えて助けたのだった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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教えて頂けると助かります。
非才の身なので(-.-)