とある野望の凶刃(凍結)   作:翔馬

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難産でした。ちょっと長いですが良かったら見ていって下さい。



決闘(2)

 

「おい!、いったい何があったんだ?」

 

頭から血を流して、座り込んでいる佐天を見た学は再度、初春に理由を聞く。

 

「……」

 

だがよほどショックな事があったのだろう。

初春は何かぶつぶつ言って、体を震わしているだけで学に返答しな、いやできなかったが正解か。

 

「大変なの」

 

学の後を追ってきた春上が、目を大きく見開いて佐天を見る。

 

佐天は目を瞑って(つぶ)首がうな垂れており、ピクリとも動かない失神してるのは明らかだ。

 

 

「春上だったな、悪いが救急車呼んでくれ」

 

学はそう言うと、佐天の元に行く。

 

「不味いな、意識がない」

 

佐天の頭の血を拭いた、学は険しい顔をする。

 

 

「もしもしなの、救急車をお願いします。

場所は第7学区の」

 

 

学に言われた通り春上は、早速救急に電話をかける。

 

それを横目にしながら、学は次に佐天を地面に寝かせる為に、中腰になると、着てる、ウィンドブレイカーを脱いで毛布がわりにして佐天をその上に寝かす。

 

そこまでやった学は、少しは落ち着いただろうと、初春にもう一度話しかけようと

 

 

「フン!!、無能力者の分際で突っかかって来るからだ」

 

したが、その時別の方向から声が聞こえてくる。

 

 

ひどく怒っているような感じのその声を、学は聞き取ると声の主を見上げた。

 

怒り口調で、そう言ったのは学に

喧嘩腰だった長田健児だった。

 

 

2

 

 

「佐天が突っかかってきた?

どういう事だ」

 

学は、鋭い眼光で長田を睨み付けながら、問いただす。

 

静かな声音だが、その声には有無を言わさぬ威圧感が込められていた。

 

「……そっそれは、佐天が」

 

学の威圧に気圧され、長田が口ごもる。

 

「佐天が……何だ!!」

 

 

口ごもる長田に、容赦せずに学が詰め寄る。

佐天のひどい有り様を見た事で、

学は完全に冷静さを欠いていた。

 

「佐天が……佐天が悪いんだ!!」

 

 

あいつが突っかかってきたりしなければ

 

長田はそう小声で言うと、佐天との間に何があったのか語りだす。

 

 

3

 

 

 

まとめるとこうだ。

 

佐天があまりにも学を庇うので、二人は恋仲と長田が邪推した。

それに対し佐天は否定する。

長田は恋仲ではないが、狙っているのか、強かな女だなぁと佐天をからかう。

これに今度は初春が、長田さんひどいですと反論。

反論した初春に長田が、ノー天気お花畑女が、風紀委員成ったのはまぐれかと茶化した。

 

「長田、あたしの友達を馬鹿にするんじゃないわよ」

 

と佐天が手を振り上げながら迫る。

 

すると長田は近づくなと、能力を使って吹っ飛ばしたら、電柱に佐天がぶつかったと言う事だ。

 

学はあくまで俺は悪くないと、主張しながら、言い訳する長田の言葉を黙って聞いた。

 

そして聞き終わった後、大きな息を1つ地面に向けて吐く。

 

フゥーと。

 

それから吐き終わると同時に、ダッシュ。

 

一直線に、長田目掛けて走って距離を詰める

 

「なっ、何だ?」

 

猛進してくる学を見た長田は、後ずさって距離を取ろうとするが

 

ガッと学が走りながら、伸ばした右腕が、長田の頭を鷲掴みする方が早い。

 

 

「言いたいことはそれだけか?」

 

学は掴んだ頭を自分の方に引き寄せると同時に、膝を曲げて飛び上がる。

 

すなわち飛び膝蹴り。

 

引き寄せた長田の顔と学の膝が激突し、バットでどつかれたような

強烈な衝撃が長田の脳を揺らし、おまけに引き寄せながら、学は頭頂から後頭部に掴む場所を変えていたので、衝撃が抜けずにダメージが倍加する。

 

この学の痛烈な一撃を喰らった、長田は前のめりになって、地面に膝を突く

両手を地面につけて、倒れるのだけは何とか防ぐ。

 

「立てクソ野郎!……女に口で罵られた程度で、能力で攻撃なんざしやがって」

 

地面に四つんばいになってる、長田を

まるで害虫でも見るような、冷徹な瞳で見据えながら、学は吠える。

 

更に吐き捨てるような、ぶっきらぼうな口調で、続ける。

 

 

「高位能力者の力は拳銃ぶっぱなすのと変わらねぇー。

長田って言ったなぁ。てめぇは腹が立ったからって殺しあいするのか?

その腐った性根叩き直してやる」

 

 

四つんばいの状態から、立ち上がった

健児は指をポキポキと鳴らしながら、

怒気を発する学を、憎しみのこもった目で見た。

 

そんな学を、心配そうな目で春上は見ていたが、学の目には長田健児しか

写っていなかった。

 

 

 

 

 

 




最後まで読んで頂きありがとうございました。

ところでウィザードバリスターズ弁魔士セシル
メッチャ面白い、続きが気になって仕方ない。
失礼、執筆しながら見てたのでつい。(-.-)
それではこれにて失礼します。
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