インフィニット・ストラトス 世界への反抗 作:鉄血のブリュンヒルデ
「てめぇが指輪の魔法使いか!」
「てめぇらの呼び名は知らねぇよ。でもまぁ、間違ってねぇな。けど呼ぶならせめてもうちょいカッコいいのにしろよ」
櫂は、ファントムにも軽口を言えるんだ。やっぱり凄い。
「そいつは悪かったな。なんせそんな見た目だからカッコいい名前なんて浮かばなくてよ」
「ハッ!ほざけ。てめぇらに言われたかねぇよ」
どうしよう。一夏は気絶してるし、私の甲龍も限界。戦えるのは、櫂一人………
「鈴、一夏を連れて逃げろ」
「はぁ?!私だって戦えるわよ!」
分かってる。私が役に立たない事なんて。でも、じっと見ているどころか、逃げるなんてしたくない!でも…
「鈴、頼む」
「………分かった」
この目には、抗えない。こんなに強い目で言われたら、従うしかないじゃん……
「でも、死なないでね」
「それ言われて俺が負けた時、あったっけか?」
「無いわよ。だから言ってんのよ」
「鈴!早くこっちに!」
非常口の扉を開いて、晴香が私を呼んでる。私は一夏を担いで歩き出す。
「逃がすかよ!」
「させるかよ!」
〈ディフェンド、プリーズ〉
ファントムが飛ばした火球は、櫂の作り出した炎の壁に阻まれて爆発する。
〈コネクト、プリーズ〉
「クソが。まず最初にてめぇを殺してやるよ!」
「やれるもんならな。さぁ、ショータイムだ!」
二人は叫ぶのと同時に走り出した。
「おらっ!」
「はぁ!」
ガキンッ!ギギギギギギギギッ!
「クッ!しゃらぁ!」
「よっと、たぁ!」
ファントムの攻撃を、櫂は余裕を持って躱しながらカウンターを使いじわじわとダメージを与えていく。私や普通の魔法使いではあんな事普通出来ない。
「クソが!何で俺が魔法使いごときに一回も当てられねぇんだよ!」
「経験がちげぇんだよ」
櫂はそう言いながら、青いウィザードリングを取り出して左手にはめた。
「お前にはこれだ」
〈シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!〉
櫂がウィザードライバーのハンドオーサーを操作すると、ウィザードライバーは変身をする為の状態へと移行する。そして櫂は、水の属性のウィザードに変身する為の”ウォーターウィザードリング”のゴーグルの様なパーツを下に降ろす。
〈ウォーター・プリーズ〉
〈スイー・スイー・スイー・スイー!〉
櫂の姿は赤いルビーの様な色から青いサファイアの様な色に変わる。
「さぁ、セカンドステージだ」
櫂はウィザーソードガンを構えて、静かに佇みながらそう言った。その言葉にファントムは苛立ったのか、剣を構えて突っ込んできた。