インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

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戦いの後

「んっ、んん…………あれ、ここ何処だ?」

 

知らない天井だ。割と本気で。そして俺はどうやらベッドに寝ている様だ。

 

「起きたか、一夏」

 

「櫂?」

 

ゆっくりと起き上がると、横から櫂の声がした。そこには、宝石のような物をヤスリで削る櫂の姿があった。

 

「ちなみに、ここは医務室だ。ったく、無茶しやがって」

 

「っ?!そう言えばあのファントムはどうなったんだ!」

 

「俺がここに居る。それで察しろ」

 

「あぁ、倒したのか。良かった」

 

櫂の言葉に、俺は安堵した。

 

「良くねぇよ。無茶すんな阿呆か」

 

「何でそこで罵倒?!」

 

俺結構頑張ったぞ?!それで阿呆とか酷くね?!

 

「傷付くのは、俺一人で十分なんだよ」

 

「はぁ?!お前まだそんな事言ってんのかよ!」

 

全く、こいつはこういう所は変わらない。いい加減自分を大切に出来ないのかよ!

 

「あのな?力ある者は最前線で戦うもんなの。そしてファントムは、俺以外倒せないんだよ」

 

「なんでそう言いきれるんだよ!」

 

「見たからだよ。圧倒的力の前に倒れる、魔法使いとIS乗りを」

 

「…………え?」

 

プシュウッ

 

空気を押し潰す様な音と共に、医務室の扉が開いた。そこには千冬姉と、箒が立っていた。

 

「竜川。その話、私達にも聞かせろ」

 

「櫂。頼む」

 

そう言いながら二人は歩いて室内に入ってくる。

 

「…………はぁ。おめぇらは一度言うと引かねぇからな。仕方ねぇ」

 

「待って下さい!」

 

その時、医務室の扉から声がした。そしてそこには鈴と中島さんが立っていた。

 

「櫂さんを苦しめないで下さい!」

 

中島さんの言葉に、箒が疑問を唱える。

 

「苦しめる?何を言っている?」

 

「櫂のその記憶は、本来封印すべき物なのよ」

 

「どうしてだ?」

 

「……………その方が、櫂が「やめろ」…櫂。いいの?私はあんたが死ねばプラマイゼロだけど、こいつら納得すんの?」

 

「さぁな。でも聞かれたんだから答えるだけだ」

 

「櫂さん!どうしてですか!」

 

「ゴメンな晴香。俺、自分の命なんてどうでもいいんだよ。ただ、死ねないだけで」

 

もう、我慢の限界だ。俺はベッドから起きて櫂の胸ぐらを掴もうとした。だが、それよりも早く別の手が櫂を掴んだ。

 

「ふざけるな!命がどうでもいいだと?貴様は、それを貴様の母親の前で言えるのか!最愛の者を亡くしながらも、お前を育てた母親に!」

 

「言いたくても、言えねぇよ」

 

「なに?」

 

「母さんは消えた。二年前にな」

 

え?あの少し厳しくて優しかった人が、櫂を置いて消えた?

 

「二年、前?」

 

それに二年前って、丁度サバトって言う儀式があった時だよな?ま、まさか?

 

「そして、今は何処にいるのかもさっぱりだ」

 

「……………お前が自分の命を大切にしないのなら、聞いてもいいよな」

 

その時、今まで口を閉ざしていた箒が突然そんな事を言った。

 

「あぁ、いいぜ」

 

「お、おい箒!お前!」

 

「篠ノ之さん!貴方は櫂さんの幼馴染なんでしょ?!何でそんな事を!」

 

「お前達の方こそ、肝心な事を忘れているぞ」

 

「え?どういう事だよ箒」

 

「こいつが大事に出来ないなら、私達で大事にすればいい。私達は、親友だからな」

 

正直、箒の言葉に圧倒された。どうして俺達はその事に気付けなかったんだ?そんな、当たり前の事に。

 

「それで、話してもいいのか?」

 

櫂は俺達の心情なんて知らずに、そんな風に言う。

 

「あぁ、頼む」

 

「分かった。これは、だいたい一年前くらいの事だ」

 

箒の返事と共に、櫂はゆっくりと語り出した。




なんか、変な感じになった………
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