インフィニット・ストラトス 世界への反抗 作:鉄血のブリュンヒルデ
つまらぬ作品ですがこれからもお付き合い下さい!
「あの日俺は、魔力の高まりを感じて太平洋に浮かぶ謎の施設に向かった。そこにはファントムと白いISがいた」
櫂はゆっくりと語り出した。
「白いIS?」
「おう。白騎士」
「白騎士?!白騎士って、あの白騎士ですの?!」
「っ?!どういう事だ!」
櫂の言葉にセシリアは盛大に驚き、千冬姉はなんか凄い動揺してる。
「おぉ?どうした
櫂は少しニヤリとしながら千冬姉をからかう。なんだ?一体千冬姉は白騎士の何に反応したんだ?
「まぁ、とりあえず続きだ。その施設は所々もう修復不可能な程に破壊され、白騎士もボロボロだった」
「あの白騎士すらもボロボロ……末恐ろしいですわね。ファントム」
「まぁ動きもぎこちなかったしな。多分戦うのは初めてだったんだろ」
「初めて?じゃあ白騎士事件はどうなるんだ?」
俺は櫂の言葉に疑問を抱いた。白騎士とは、ISの性能を世界に知らしめた機体で、日本に降り注いだミサイル全てを破壊した後に攻撃を仕掛けて来た軍を死傷者を出さずに無力化した。そんな機体が戦い慣れしていないなんておかしい。
「一夏。別に白騎士のパイロットは一人とは限らないぜ?」
「え?」
「ここの量産型だって誰か一人が独占してるわけじゃねぇ。使う度にリセットしてる。つまり、それをすればここにいる専用機持ちの専用機だって少し訓練すれば誰でも使える」
「要するに、その時は白騎士事件の時とは違う人が乗ってたって事か?」
「そそ」
正直、全然飲み込めない。
「ファントムの体は全くと言っていい程の無傷だった。そして、俺が到着すると同時にファントムはISをぶっ飛ばした。その時にISが強制解除されて、パイロットが誰か分かった」
「それが、姉さんだったんだな」
箒は分かっていたかの様に、そう聞いた。
「あぁ。そこで俺は兎……もとい束と出会った。それから俺はファントムを何とか追っ払って「ちょ、ちょっと待て!」ん?」
「追っ払ってって、倒してないのか?!」
「おう、全然勝てなかった。むしろ助かってラッキーってくらいだし」
場は唖然とした。まさか櫂でも倒せない様な奴がいるだなんて、想像もしていなかった。少なくとも俺たちの前では一回も苦戦すること無く勝利していた。だからこそ、俺達はその時の事を想像出来なかった。
「そんで、その時に束を絶望から救ってやったんだよ。まぁ、大分ギリギリだったけどな」
「なんでギリギリだったんだ?」
「そもそも戦ってる最中で絶望してたし。自分の作った物が手も足も出ない。その現実が絶望の鍵だったらしい」
「つまり、ファントムはそれを分かっていて姉さんを襲ったと」
「おう。そしてその時に「カーくん。それ以上はダメだよ」……いや、なんでいるんだよ」
箒の質問に応えようとした櫂に、窓の方から聞こえた声が制止した。え?でもそっちには誰も……って?!
「お、お前!なんでここに!」
「ったく、来るなら連絡ぐらいしろよ”兎”」
「え、えぇ?!まさかこの人が?!」
「もすもすひねもすー♪皆のアイドル、束さんだよー♪」
そこに立っていたのは、 世界最高の頭脳の持ち主。篠ノ之 束。箒の姉さんだった。