インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

16 / 85
いや、お気に入り登録してくれる人と評価してくれる人が増えた事がたまらなく嬉しいです!ありがとうございます!


兎の訪問

「で?何しに来たんだ?兎」

 

「もー、いい加減束って呼んでよ!」

 

えっと、どういう状況だ?

 

「呼び合う程の仲じゃねぇだろ」

 

「酷い!最後の希望とか言ってたくせに!」

 

「しゃーねーだろ。決まり文句なんだから」

 

「き、決まり文句?!」

 

あ、セシリアが反応した。

 

「あ、あんな台詞大勢に言ってますの?!」

 

「おう」

 

「〜〜〜〜っ!」

 

うわ、顔真っ赤だ。なんであれで気付かないんだ?

 

「まぁそれは置いといて」

 

「「置いとかないで(下さい)!」」

 

「話進まねぇから」

 

「じゃあ私がする!カーくんが言うと余計な事も言いかねないし!」

 

「へいへい」

 

櫂がやれやれと言わんばかりに手を上げて後ろに下がると、束さんは少し怒りながら前に出る。そして表情を一変させて、ニッコリと笑う。

 

「さてと!それじゃあここからは束さんが説明するね」

 

「待て!そもそもなんでお前がここにいる!」

 

「ん?あ、忘れてた。カーくんに渡すものがあったんだった」

 

「なんだよ。新しい指輪か?」

 

「それは説明終わってからね」

 

束さんが勿体ぶる様に言うと、櫂は溜息をつきながら壁に寄りかかって先を促す。

 

「それじゃあ説明しようか。その後私の魔力を完全消滅させた後に、白い魔法使いが現れたの」

 

「白い魔法使いだと?!」

 

「おいおい千冬さんよ。どうした?」

 

千冬姉が過剰に反応する。

 

「あの魔法使いは、お前じゃないのか?」

 

「どういう事だよ。まさかあんた、白い魔法使いと会ったことあんのか?」

 

「………第二回モンド・グロッソ、だね?」

 

「あぁ。そうだ」

 

「千冬姉!その話は!」

 

俺はつい大きな声を出してしまった。

 

「いや、一夏。その話を、私達は聞くべきだわ」

 

「白い魔法使いは、私達魔法使い集団”ウィザーズ”の創設者でもあり、最初の魔法使い。そして……」

 

「俺の親父だ」

 

櫂の、父さん?で、でも確か

 

「櫂の父さんって」

 

「死んだってのは半分嘘だよ。あの人は俺達を放ったらかして旅をしてた。その中で見つけた魔法に夢中になって、俺達家族を巻き込んで実験を始めた」

 

「実験?ど、どういう事なんですの?」

 

「親父は、俺達を使って魔法の力を制御する為の実験を繰り返した。俺が魔法を使えるのは絶望しなかったからだけど、ウィザードになれるのは、多分その実験のせいで体内の魔力が強くなったからだろうな」

 

嘘だろ?そんな事って、あるかよ。なんで、そんなに苦しい筈なのに苦しがらないんだ?

 

俺には、櫂が分からなくなっていた。

 

「そんなこんなで、白い魔法使いはカーくんのお父さんという事になってたんだけどね。あの日に現れたのは、違ったの」

 

「なんで、そんな事が分かるんだ?」

 

「さっき半分って言ったろ?確かに一夏達に説明した頃は生きてた。けど、サバトが起こる三年前に、母さんが親父を殺した」

 

「え?!」

 

嘘だろ?あの温厚な人が人殺しなんて……

 

「だからその時、私とカーくんは白い魔法使いに何者か聞いたの。でもその後、白い魔法使いは何個かの魔法石を置いてどっか行っちゃって」

 

「魔法石?」

 

「俺の指輪を作る時の材料だよ。魔法石を削ったりして型にはめ込む事で完成するんだ。まぁ、作れるのは魔法使いの中でも少数なんだけどな」

 

なんて言うか、こうやって聞くとやっぱり俺達からは遠すぎる世界なんだな。

 

あれ?そう言えば

 

「なぁ。敗北するISの話は今聞けたけど、魔法使いの方はどうだったんだ?」

 

「それなら、俺じゃなくて鈴の方が適任だな」

 

「え?鈴が?」

 

「確かにそうね」

 

鈴はそう言いながら前に出る。そしてその鈴を、束さんは心配そうに見つめる。

 

「いいの?これは、カーくんと君の二度目の絶望の原因だよ?」

 

「大丈夫ですよ、束さん。私は、もうとっくに乗り越えてます。櫂はいいの?ここにいて」

 

「この話した時点で思い出しちまってるから変わらねぇよ」

 

「そう。それなら話しても問題ないわね」

 

鈴は、少し遠い目をしながら、語り出した。




なんかこの終わり方が三回連続してる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。