インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

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再会

「櫂、頭大丈夫か?」

 

「言い方がひでぇな、おい。まぁ、ちょっとジンジンするくらい」

 

「お、おい」

 

あれから一時間目の全校集会を終えての休み時間。朝の千冬姉からのたいばt………。指導のダメージを語り合っていると、少し緊張したような声が俺達に目掛けて投げかけられる。

 

「ん?お前箒か?」

 

「なぬ?!あの暴力装置二号か?!」

 

「な?!誰が暴力装置だ!」

 

櫂の茶化しに、箒は普通にキレた。まぁ、今のはキレるか。

 

「あー、すまん。つい癖で」

 

「全く。お前は全く変わらないな」

 

「一々変わるのも面倒だし」

 

「なんじゃそりゃ」

 

「うっせぇ」

 

櫂の言葉に突っ込むと、櫂は笑いながら反発する。それに釣られて俺と箒も笑う。

 

キーンコーンカーンコーン

 

「むっ、予鈴か。また後でな」

 

「おう」

 

「んじゃな」

 

俺達は箒に一時の別れを告げると、次の授業の準備を始めた。しかし、この時はまだ知らなかった。この後、あんな揉め事が起こるなんて。

 

 

…………………………

 

 

二時間目が終わり、もう一度箒と話そうと思って席を立とうとすると、一人の女子生徒がそれを阻んだ。

 

「ちょっとよろしくって?」

 

「よろしくない。行くぞ一夏」

 

「え?お、おう」

 

女子生徒を無視して箒の方に向かう櫂。流石に酷いとは思うが、こちらにもやることがある。仕方なくそのまま無視をしようとすると。

 

「ちょっと待ちなさい!男風情が、私を無視するんですの?!」

 

「馬鹿かお前は」

 

「なんですって?!」

 

「あぁ、すまん。疑問系は失礼だったか。馬鹿だお前は」

 

「貴方!私を侮辱していますの?!」

 

「え?逆に今のでしてないと思ったのか?」

 

出た。櫂お得意の挑発。こいつは人を怒らせる事に関しては並ぶ者はいない。

 

「あ、もしかして難聴なのか?」

 

「違いますわ!」

 

「なら聞こえてた筈だよな?俺は朝、関わるなと言ったんだが」

 

「そんなの関係ありませんわ。そもそも、私がわざわざ貴方のような人に話しかけて差し上げてるのに、なんの感謝もありませんの?」

 

「ねぇな。お前に話しかけられるなら、”指輪”でも磨いてた方が有意義だ」

 

「貴方、いい加減に!」

 

キーンコーンカーンコーン

 

言い争いがヒートアップしそうなタイミングで、予鈴が鳴る。

 

「また来ますわ!」

 

「二度と来るな」

 

そう言って彼女は………そういえば名前聞いてなかった。

 

「あー、だるいわ」

 

櫂はそう言って机に顔を伏せた。あれ?そういえば次の授業の担当って………

 

「寝るな馬鹿者!」

 

ガツッ!

 

「いったぁ?!」

 

やっぱり、千冬姉だった。

 

 

…………………………

 

 

「そういえば、クラス代表を決めていなかったな。自薦、他薦は問わない。誰かいるか?」

 

三時間目の授業の時、千冬姉が唐突に言った。なんだろう。嫌な予感が…

 

「「織斑君を推薦します!」」

 

「「なら私は竜川君!」」

 

予感的中!

 

「他にいないか?いないならこの二人の中から選ぶが」

 

ま、まずい!このままじゃ!

 

「いや、俺達やるなんて言って「納得いきませんわ!」え?」

 

「そのような物珍しさだけで決めたような選出は認められませんわ!男がクラス代表など恥晒しもいいところです!

このわたくしに一年もそんな屈辱に耐えろというのですか!?

わたくしが我慢してまでこんな文化の後退した極東の島国にきたのは学びのため!決してサーカスのためではありませんわ!」

 

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。不味い料理で何回世界チャンピオンだよ!」

 

やばい。つい言ってしまった。

 

「わたくしの祖国を侮辱しますの?!」

 

だが、頭で分かっていても口は止まらない。

 

「先にしたのはそっちだろ!」

 

「黙りなさい!ISにも乗れない猿の癖に!」

 

しかしその時。

 

「うるせぇよ!」

 

クラス代表の話が始まってから顔を伏せていた櫂が机から起きた。

 

「人が寝てるときに騒いでんじゃねぇよ!」

 

「そもそも寝るな馬鹿者!」

 

本気なのかボケなのか分からない発言に、千冬姉はキレる。

 

「ったくよ。えっと………お前」

 

「なんですの?!」

 

「あんまり調子乗るなよ」

 

櫂はさっきまでの声とは違い、いつもは出さないような低い声で彼女に言葉を投げる。

 

「なんですって?!」

 

「別に俺は自分の国がどう言われようが知った事じゃない。だがな」

 

櫂はそこで一拍置き、睨みながら口を開いた。

 

「俺のダチを馬鹿にしてんじゃねぇよ」

 

そうだ。櫂はこういう奴だった。いつもは無気力だし、自分に対しての悪口なんて気にもしない。だが、友達の事は放っておけない。こいつはそういう奴だ。

 

「け、決闘ですわ!」

 

「はぁ?嫌だよ。勝負見えてるもん」

 

「フンッ。今更逃げるんですの?」

 

「は?馬鹿か?こんなヌルゲー楽勝って言ってんだよ」

 

「な?!貴方「そこまでだ!」織斑先生?!」

 

櫂が挑発に重なる挑発を仕掛け、それに掛かった彼女が激高しそうになった所で千冬姉が待ったをかけた。そして俺達はここで初めて知る事になる。

 

「とりあえず、話は纏まったな。決闘は来週の放課後、第三アリーナで行う。参加するメンバーは織斑 一夏。竜川 櫂。セシリア・オルコットの三名だ」

 

彼女の名前を。

 

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