インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

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ウィザードリングの作り方

「よく来たな、櫂。それに織斑 一夏君」

 

輪島と呼ばれた男の人は、俺の名前を呼ぶ。

 

「え?どうして俺の名前を」

 

「そりゃ知ってるさ。有名人だからね」

 

「ハハハッ…」

 

有名人、ね。確かに俺は有名人だろう。なんたって世界で一番最初にISを動かした男なんだから。

 

「でも、どうして君まで来たんだい?」

 

「いや、櫂が尊敬する人って、どんな人なんだろうって気になって」

 

「なるほどね」

 

俺と輪島さんが話していると、隣にいた櫂が指輪を取り出した。

 

「輪島さん、これです」

 

「おぉ、これか。紫色の変身用のウィザードリングなんて、見た事ないな」

 

「変身用って事は、それ以外はあるんですか?」

 

「あぁ、プラモンスターだ」

 

プラモンスター?ここに来て、また知らない単語が出てきた。

 

「プラモンスターってのは、魔力で動く使い魔みたいな物だ。見てみるか?」

 

「おう」

 

「オッケー。ちょっと待っとけ」

 

櫂は指輪を取り出して、右手にはめた。

 

〈ガルーダ・プリーズ〉

 

櫂が魔法を発動させると、魔法陣からプラモデルのランナーの様な物が出て来て、そのパーツが勝手に外れて赤い鳥の様な物が出来上がった。

 

「ほら、行け」

 

その胸の当たりにさっき使った指輪をはめ込むと、赤い鳥は自由に動き回りだした。

 

「魔法発動時にリングの魔法石に生じた魔力の余力で動いてるんだよ。何も無けりゃ一日は普通に自立稼動できる」

 

「やべぇな。魔法の力ってすげぇな」

 

「なんなら、やってみるかい?」

 

「え?でも俺、魔力なんて無いですよ?」

 

「いや、魔法に興味があるなら指輪作ってみるかい?」

 

え?嘘だろ?そんな簡単に?

 

「いいんですか?そういうのって、限られた人しか出来ないんじゃ」

 

「いいや、やろうと思えば誰でも出来るぜ。俺だってたまにやる」

 

「え?そうなの?」

 

そういえば、無人機事件の後に櫂が魔法石を削っているのを見たな。

 

「でもいいんですか?そんな、知識もない様な奴にやらせて」

 

「知識も何も、俺だって大した知識は無いさ。初めてこれの効果を知ったのは、櫂の父親から聞いた時だったんだから」

 

驚いた。こういうのは修行とかそういうのが必要なのかと思っていた。

 

「まぁ実際、輪島さんのリングは質もいいから、腕の良い魔法使い程輪島さんのリングを愛用するんだよ」

 

「こらこら、あまり煽てるんじゃない」

 

「いや、事実ですよ」

 

本当に凄い人なんだな。改めて実感した。

 

「さてと、どうするかい?」

 

「やってみたいです!」

 

「そうかそうか。こっちだよ」

 

輪島さんは、店の奥に歩いて行く。俺と櫂もそれに続いて店の奥の工房の様な場所に入った。

 

「ほら、ここに座って」

 

「あ、はい!」

 

輪島さんに促されて、俺は作業台の前の椅子に腰掛けた。

 

それからは、凄く楽しい時間だった。

作業は楽しい、輪島さんの説明は丁寧だし、なんと言っても終わった時の達成感が凄かった。

 

「櫂、使ってみてくれ。今は君しかいないからな」

 

「ウィッス」

 

櫂は俺が作った指輪を受け取って右手にはめる。やばい。凄く緊張する!

 

「行くぜ」

 

〈フラワー・プリーズ〉

 

「ん?おぉ、すげぇ」

 

「ほぉ、凄いね」

 

魔法が発動したのか、何も無い空間から突然花びらが舞い落ちて来た。

 

「これ、俺が作ったんだ……」

 

「初めてでしっかり成功するなんて、凄いじゃないか!」

 

「あぁ、実戦用じゃねぇのが悔やまれるぜ」

 

なんだろう。凄く嬉しい。

 

「一夏くん。君さえ良ければ、またここに来ないか?」

 

「え?いいんですか?」

 

「あぁ、勿論だ。むしろ、正式に助手として雇いたいくらいだよ」

 

こんなに褒められたのは、いつぶりだろうか。

 

「ウィザーズでも中々いないぜ」

 

「なら、またここに来ても良いですか?」

 

「あぁ!なんなら、ここにある魔法石を二つ程あげよう。君なら、櫂の役に立つ指輪を作れそうだ」

 

「いいんですか?!お願いします!」

 

「これからは、本当に相棒になりそうだな」

 

「あぁ!」

 

これで、俺の初めての指輪作りは終わった。

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