インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

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charlotte

「なぁ、シャルル」

 

「ん?どうしたの?一夏」

 

俺は、前を歩くシャルルに話しかける。それに答えてシャルルは立ち止まった。

 

「俺、ずっと疑問に思ってたんだ。お前のこと」

 

「え?どういうことかな?」

 

シャルルは少し焦り見せながらも、ほとんど今までと変わらない笑顔で聞き返す。これは多分、櫂が身近に居たから分かる様になったんだと思う。

 

「シャルルっていう名前は本名じゃなくて、男ってのも嘘なんだろ?」

 

櫂はよく嘘をつく。それはただ単に俺達を騙す為じゃなくて俺達に心配を掛けたくないからだ。それを今まで聞いてきたから、この答えに辿り着いた。

 

「何を言ってるの?僕は男だよ?」

 

多分、相当鍛えたんだろう。ポーカーフェイスは完璧だ。でも、それでも今の俺には分かる。シャルルの表情が、僅かに震えている。以前櫂に教わったことがある。人は心から笑う時、表情が左右対称になるって。多分普通そんなの見分けるのは肉眼では不可能だ。でも、俺には何故かそれが分かった。

 

「嘘つかなくていいよ。よく分からないけど、事情があるんだろ?話してくれよ!俺と櫂なら相談に乗ってやれるか「何が分かるの?!」、え?」

 

「僕の覚悟や宿命も知らないくせに!」

 

しまった。これは俺のミスだ。

 

「君には分からないよ!僕は君たちとは違うんだ!」

 

深入りしすぎた。どうして気が付けなかったんだ!兎に角今は落ち着かせなきゃ!

 

「確かに何も知らないよ!でも、だからはにして欲しいんだ!」

 

「………じゃあ、僕が醜い化け物でも?」

 

「え?」

 

醜い化け物?その言葉、聞いた事が、ある気が

 

「僕はね、もう人間じゃないんだよ」

 

そう言ったシャルルの姿に、もう一つ、異形の姿が幻影の様に浮かび上がった。

 

「僕の本当の名前は、シャルロット・デュノア。そしてこれが」

 

幻影は、シャルルの………シャルロットに重なった。そしてその姿は、まさしく化け物の様だった。

 

「ヴェアァァァァァァァァ!」

 

「うっ?!」

 

異形の叫び声に俺は、後ずさりした。

 

(どういう事だ?シャルロットが、ファントム?いや、でもそんな感じの雰囲気は感じなかったぞ!)

 

「一夏!屈め!」

 

「おう!」

 

バンバンバンバンバン!

 

俺はその声に瞬時に理解した。俺が屈むと、異形の体から火花が散る。

 

「一夏、無事か?」

 

「あぁ、俺は無事だ。でも」

 

「シャルロットの事か?」

 

俺が説明しようとしたが、櫂が先に言った。

 

「櫂、知ってたのか?」

 

「調べたんだよ。それで、アイツはどこだ?」

 

そこまでは分からなかったんだな。正直、教えるべきか迷った。でも教えなければ櫂はシャルロットを殺してしまう。そうなった後で知ったら、櫂はきっと傷付く。

 

「あれだよ」

 

「あー、マジかよ」

 

櫂はどこか嫌そうな顔をした。

 

「アイツら、まだそんな事してんのかよ」

 

次は、どこか恨む様な表情。きっと、何か因縁があるんだろう。でも、それは今気にする事じゃない。

 

「どうするんだ?相手がシャルロットじゃあ、殺せないだろ」

 

「かといってアンダーワールドにも潜れない。しかも魔力的に俺一人じゃ勝てない」

 

「どうすんだよ、それ」

 

珍しく櫂が弱音を吐く。かと思ったらその表情は全く諦めていなかった。

 

「これをお前が使うんだ」

 

「え?」

 

そう言ってウィザードライバーを取り出し………え?!

 

「ちょっと待て!どういう事だよ!俺には魔力が無いんだぞ?!」

 

「いや、ある」

 

「え?って、うお?!」

 

「あっぶね!」

 

流石に俺達の会話を待ってくれないよな。とにかく、櫂から受け取ったこの黒いウィザードライバーを腰に当てる。確か魔力を持たない者には反応しないって

 

<ドライバーオン・ナウ>

 

「使えた?!なんで?!」

 

「フレイム使え!」

 

「お、おう!」

 

櫂に答えながら、俺は何となく持ち歩いていたフレイムウィザードリングを取り出した。

 

「ていうかお前どうするんだよ!」

 

櫂はフレイムと一番相性がいいらしい。そして今回、魔力的に一人では勝てないと言った。なら本来俺が他のリングを使った方がまだ少しでもマシなんじゃ。

 

「俺には、これがある」

 

そう言って櫂が取り出したのは、以前のファントム襲撃のときに手に入れた、ダークウィザードリングだった。でもあれは、今輪島さんが持っているんじゃないのか?

 

「なんかよ、力が欲しいって思ったら、手の中にあったんだ。多分、こいつを使えば俺とお前でも何とかなる」

 

「………大丈夫なんだな?」

 

「最悪の場合はお前が俺を倒せ」

 

「それは出来ない相談だ」

 

俺の言葉を聞いた櫂は、小さく笑って異形となったシャルロットを見た。

 

「お前なら、そう言うと思ったぜ」

 

<ドライバーオン・プリーズ>

 

「さぁ、行くぜ。足引っ張るなよ」

 

「それが初心者に言う言葉かよ」

 

俺達に会話は要らない。ただ笑って、目の前で苦しむシャルロットを助けるだけだ。俺達は同時にウィザードライバーを操作して変身待機状態にする。

 

<<シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!>>

 

二つのドライバーの声が、メロディーを生み出す。俺達はリングのパーツを降ろしてベルトへと翳した。

 

<ダーク・プリーズ>

 

<ボルケーノ・ナウ>

<ヒー・ヒー・ヒーヒーヒー!>

 

俺は、変身するんだ。憧れた姿に。そして俺の姿はそのままウィザードのフレイムスタイルに。櫂はダークスタイルへと変身した。

 

<コネクト・プリーズ>

 

<コネクト・ナウ>

 

俺は櫂の真似をして、ウィザーソードガンを取り出した。

 

「このフォームは長くて十分くらいしか戦えねぇ。さっさと決着つけるぞ」

 

「おう!」

 

櫂は左手を横へ。そして俺はウィザーソードガンを構えて言った。

 

「「さぁ、ショータイムだ(!)」」




今回は若干長めになりましたが、結構駆け足で書いたので誤字脱字や変な文脈になりましたが、何かあれば感想欄にて教えて頂ければ嬉しいです。

追記:一夏の変身するウィザードはベースカラーが黒から白に、装飾のシルバーメタリックの部分はブルーメタリックです。
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