インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

43 / 85
Pride

「俺は、お前をぜってぇ許さねぇ!」

 

「この戦いが終わったら、しっかり謝ってもらうよ!」

 

「どうしてだ………どうして分かってくれないんだ!」

 

一夏とシャルロットの言葉に、ボーデヴィッヒが困惑する。

 

「ボーデヴィッヒ。お前は本当に何もしていないんだな?」

 

「あぁ、していない。一夏やシャルロットの言っている事も、全く分からないんだ!」

 

「なら、私はお前を信じる。現場を見た訳では無いが、お前の目は、嘘を言っていない」

 

私は、本来なら恐らく一夏達につくのが正解なんだろう。だが、今回はどうしてもコイツと組まねばならないと感じたんだ。一人で震えていたコイツに、昔の自分を重ねて見たから、放っておけなかった。

 

「箒。お前はソイツにつくのか?」

 

「あぁ、そうだ」

 

「ラウラは鈴とセシリアを傷付けたんだよ?!」

 

「かも知れない。でも、コイツは知らないと言っている」

 

好きな男の言葉も、もはや私には響かない。これは私が決めた事だ。

 

「皆で寄って集って一人を責める。それはお前が最も嫌うものでは無かったか?一夏」

 

「そ、それは……」

 

「私はお前に教えられたそれを貫く。例え、お前達が敵でもな」

 

私の言葉を聞いたボーデヴィッヒの顔に、光が射した様に感じた。

 

「ありがとう……」

 

「気にするな。これは私の自己満足だ」

 

とにかく、専用機を持たない私はどれだけやれるか分からない。だから、できる限り食らいつく。私に出来るのはそれだけだ。

 

〈試合、開始!〉

 

アナウンスと共に、私は最大スピードで突っ込んだ。狙うは一夏。

 

「させないよ!」

 

「クッ!」

 

だがそれをシャルロットに阻まれる。私は一旦シャルロットにターゲットを絞り、なるべく1on1になる様にした。

 

「箒は何を考えてラウラについてるの?!」

 

「簡単な話だ!アイツが嘘をついていないと、私の心が言っている!」

 

「そんなあやふやな!」

 

「それでも!私は、私を信じる!」

 

私の剣が、ラファールリヴァイブの装甲を掠める。

 

「私の正義を信じる!」

 

捉えた。とうとうシャルロットに防御せざるを得ない程に至った。

 

「そして!私を信じてくれた、ボーデヴィッヒを信じる!」

 

そのまま押し切ろうとする。だが、その時。

 

「箒!」

 

「っ?!」

 

横から、一夏が突撃して来た。私はシャルロットと間合いを取りつつ、一夏の突撃を防御しながら離れた。

 

「お前は見てないからそんな事が言えるんだ!鈴もセシリアも、すっげぇ傷付いてんだぞ!」

 

「知っている!それでも、私はアイツを信じると決めたんだ!」

 

私と一夏は距離をとり、互いに剣を構えた。

 

「お前がそこまで言うなら、俺も全力でお前に挑む!零落白夜!」

 

一夏が叫ぶと、雪片弐型から青い光が放たれる。

 

「心火を燃やしてぶっ倒す!」

 

「私は、私を信じる!命、燃やすぞ!」

 

私達は、剣を構えながら互いに全速力でぶつかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。