インフィニット・ストラトス 世界への反抗   作:鉄血のブリュンヒルデ

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今回は少し長めになってます。


水着の良さが分からねぇ

「櫂。これとこれではどっちがいいと思う?」←ラウラ

 

「櫂さんこれはどうですの?」←セシリア

 

「櫂、これどうよ」←鈴

 

「櫂さん、これ可愛くないですか?」←晴香

 

これ、俺が決めなきゃいけねぇの?

 

…………………………

 

「一夏。その、これ、私に似合うと思うか?」←箒

 

「ねぇ一夏。これなんかどうかな?」←シャル

 

「一夏。今日は特別にお前に決めさせてやる」←千冬姉

 

えっと、どれも大して変わらない気が……。

 

…………………………

 

なんで俺達がこんな状況にあるか。それは、昨日の事だ。

 

 

…………………………

 

 

「そう言えば、まだ臨海学校について話していなかったな」

 

授業も終わる頃。千冬姉は思い出した様に振り返った。

 

「いや、朝礼で言えよ」

 

櫂がいつも通りに突っ込む。

 

「忘れていたんだ!仕方ないだろ!」

 

ちょっと赤くなりながら言ってる。怒り半分照れ半分って所か。

 

「と、とにかく、臨海学校についての説明だ。事前に連絡されていると思うが、来週水曜日から二泊三日で海岸沿いにある旅館に宿泊する。一日目は自由。二日目はISの運用実習。三日目にここに戻ってくる」

 

二泊三日か。荷物準備しなきゃな。

 

「織斑先生!海岸沿いで自由って事は、浜辺で遊べるんですか?!」

 

その時、一人の生徒が興奮気味に聞いた。

 

「あぁ、各自水着を持参して着用してもいいぞ」

 

「最っ高だな!」

 

「イェイ!イェーイ!」

 

女子が全員興奮して叫び出す。なんか天才物理学者っぽい事言ってるけど。しかし、その時。

 

「うるっせぇんだよ!」

 

櫂がキレ気味に叫んだ。

 

「寝たいんだから騒ぐなよ!」

 

「だから寝るなと言っているだろ!」

 

毎回思うけど、櫂ってなんでそんなに寝るんだよ。

 

「さて、まぁ、という訳だ。泳ぎたい者はしっかりと水着を用意しておく様に」

 

「「「「「はーーい!」」」」」

 

女子達は皆興奮冷めやらぬまま返事をした。

 

 

…………………………

 

 

とまぁ、そういう事です。

 

「死ね!いいから死ね!」

 

「お客様!店内で乱暴は!」

 

って、なんだ?鈴が櫂を追い回してる。手にはウィザーソードガンがある。

 

「いや、だからゴメンって」(笑)

 

櫂がめっちゃ笑いながら逃げてる。手には水着。それもそこそこバストサイズがある。あぁ、そういう。

 

〈コネクト・ナウ〉

 

俺は仕方ないからコネクトで鈴のウィザーソードガンを取り上げた。

 

「あっ!ちょっと何すんのよ一夏!」

 

「下手すると銃刀法違反だからな」

 

少しは自重して欲しいんだがな。勿論、櫂にも。

 

「か、櫂さん!その水着、私なら着用できますわ!」

 

「あっ、ちょ、おま」

 

やっべぇ、セシリアが火に油注いだ。ていうかぶち込んだ。

 

「………グスっ」

 

え?なんか、泣いてね?

 

「私だって、着れるもんなら着たいわよ!バカーー!」

 

あ、鈴が逃げた。

 

「櫂、お前最低だぞ」

 

「流石にこれはフォロー出来ませんよ」

 

「見損なったぞ!櫂!」

 

「そ、そうですわ!」

 

「いや、何セシリアもそっち側行ってんの?!」

 

まぁ、元凶は櫂だから仕方ないけどな。とりあえず俺だけでもフォローするか。

 

「いや、皆、別に櫂も悪気があった訳じゃ」

 

その時だった。

 

ドカアァァァァァン!

 

キャアァァァァ!

 

突如、爆発音と共に悲鳴が響き渡った。

 

「っ?!櫂!」

 

「あぁ、ファントムだ!行くぞ!シャルロットと晴香も来い!他は避難誘導だ!千冬はなんかあったら指揮頼む!」

 

「分かった!」

 

「分かりましたわ!」

 

「了解した!」

 

俺達はそれぞれ走りだした。俺と櫂とシャルは爆発と悲鳴が響いた方へ。千冬姉達は混乱に飲まれる人の中に。

 

「ちっ!タイミング悪ぃな!鈴がいねぇ時に!」

 

櫂は悪態をつきながらも右手をドライバーに翳した。

 

〈ドライバーオン・プリーズ〉

 

俺も右手の指輪を変えて翳した。

 

〈ドライバーオン・ナウ〉

 

俺達のドライバーが具現化するのと同時に、シャルの隣に走るシュマンの幻影が現れる。

 

〈シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!〉

 

「「「変身!」」」

 

〈フレイム・プリーズ〉

〈ヒー・ヒー・ヒーヒーヒー!〉

 

〈ダーク・ナウ〉

 

「ウウォオオ!」

 

変身音とシャルの雄叫びが木霊し、俺達の姿は変わる。

 

「さぁ、ショータイムだ!」

 

「行くぜ!」

 

「ハァ!」

 

俺達は爆発に、身を投じた。

 

「ハーハッハッハッ!壊れろ壊れろ!」

 

そこに居たのは、炎を纏った、鳥のような装飾のあるファントムだった。

 

「お前!やめろ!」

 

「あぁ?なんだ、魔法使いに半端野郎か」

 

「てめぇら、またゲートを絶望させる為に動いてんのか」

 

櫂が苛立たしげに聞く。多分シャルに対する「半端野郎」って言葉も原因だと思う。

 

「は?違ぇよ。俺はただ暴れたくなったから暴れてるだけだよ」

 

ファントムの答えに、俺達は怒りを顕にしそうになった。

 

「そう言えば、真ん中のお前はフォックスの野郎にレベル4まで出させたらしいな。俺はフェニックス。俺と戦えや」

 

「そうするに決まってんだろ」

 

〈シャバドゥビタッチヘーンシーン!〉

〈フレイム・ドラゴン〉

〈ボー・ボー・ボーボーボー!〉

 

櫂はスタイルをフレイムドラゴンに変えると、フェニックスに攻撃を仕掛けた。

 

「シャル、俺達も!」

 

「うん!」

 

「おっと!テメェらの相手はソイツらだ!」

 

その時、ファントムの手から無数の小さな魔法石が投げられた。それは地面に落ちた瞬間に形を変え始め、やがて人型となった。そしてその奥から別のファントムが現れた。

 

〈〈ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー!〉〉

〈〈コネクト・ナウ(プリーズ)〉〉

 

どうやら櫂も同じ様にコネクトを使ったらしく、同時に同じ声が響く。

 

「一夏さん!これを!」

 

その時、着いてきていた晴香が俺にリングを投げ渡してきた。

 

「それは輪島さんが作ったリングです!」

 

手の中にあるリングには、人が剣を構えている様な柄があった。

 

「とりあえず使ってみるか!」

 

〈キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!〉

〈スラッシュ・ナウ〉

 

声と共に、ウィザーソードガンの刃から光が発せられた。

 

「なるほど、斬撃強化って所か。シャルと晴香は援護を頼む!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

俺は強化されたウィザーソードガンでファントムに斬り掛かる。ファントムはそれを持っていた剣で受け止めると、手から魔法の火球を放った。

 

「うおっと!」

 

俺はそれをギリギリで躱してもう一度斬り掛かる。

 

ザァンッ!

 

「グアァ!」

 

その一撃で大幅にダメージを与えたらしく、その体から火花を散らしていた。

 

「オラ!オラ!」

 

俺は斬りながら考えていた。

 

(確か、レベルってあのフォックスっていうファントムの力の上限って話だよな?それが今の所ウィザードのフレイムドラゴンで4。その上があるとすれば、例え他のスタイルのドラゴンが完成したとしても、勝てるのか?)

 

俺の思考を邪魔する様に、ファントムが斬りかかってくる。

 

あぁ、邪魔だ。

 

〈キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!〉

〈ダーク!スラッシュストライク!〉

 

俺はウィザーソードガンに紫炎を纏わせ、ファントムを斬り裂いた。

 

「グオァァァ!」

 

ファントムは爆散し、それと同時にシャル達はグールを片付けたらしい。いつの間にか鈴も合流してるし。

そして櫂は一人で立ち尽くしていた。フェニックスを倒したのか?

 

「状況はだいたい聞いたわ。逃げるわよ」

 

「え?なんでだよ。勝ったんじゃないのか?」

 

「フェニックスは戦いの途中で消えた。とにかく今は変身解除して離れるぞ。警察が来る」

 

「なんかまずいのか?」

 

寧ろ俺達は奴らを追っ払ったんだから、栄誉賞でも貰える程じゃ?

 

「世間一般では、私達魔法使いは認知されていないんです。それがこんな現場で発見されれば、私達魔法使いは社会的に不利になります」

 

「そうなれば活動しづらくなるし、何より私達がIS学園に居られなくなるわ」

 

「そ、そうなのか。じゃあ、急がなきゃだな!」

 

俺は変身を解除した。それと同時に櫂とシャルも変身を解除した。

 

「多分あっちで織斑先生達が避難誘導している筈です。私達も合流しましょう」

 

「了解」

 

俺達はその後、千冬姉達と合流して避難誘導のお礼だと水着を一着ずつサービスで貰った。だが、櫂は要らないと断っていた。

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