インフィニット・ストラトス 世界への反抗 作:鉄血のブリュンヒルデ
「次はこれだぁ!」
俺達の目の前に黄金の光が落ちる。そこに立っていたのは、俺とベルトさんの絆とも呼べる姿を模した悪魔。
「蛮野、か?」
「っ!」
そして、剛の父親が成り果てた姿をしていた。
「やぁ剛。そしてドライブの泊 進ノ介!」
「今度は意思を持ってんのか」
「アイツは根っからの悪人だ。魂を縛る必要も無かったんだろ」
俺が櫂に説明していると、横から剛が前に出た。
「進兄さんは行ってよ。コイツは俺が倒す」
「何言ってんだ!一人じゃきついだろ!」
「この先そういう場面いくらでもあるでしょ。そういう時には、さっきみたいに割り切って任せていくしかないでしょ?なら、ここは俺一人に任せた方が良いって」
剛が言ってる事は正論だ。でも、認めたくない。
「任せようぜ。コイツがここまで言ってんだ。それ相応の覚悟があるんだろうぜ」
その時、左さんが帽子を押さえながら言った。
「お、分かってんじゃん。とにかく俺は一人で大丈夫だって。ていうか、俺アイツを一人で倒してんだぜ?まぁ、途中まではチェイスもいたけど」
剛がそう言ってマッハドライバーを取り出して腰に当てる。
〈マッハドライバー!〉
そんな声と共にベルトが剛の腰に巻きつき、剛はマッハドライバーにシグナルバイクを装填した。
〈シグナルバイク!〉
ドライバーから声が発せられた後に、軽快な音楽が鳴り響く。
「Let's 変身」
〈ライダー!マッハ!〉
ライディングパネルを下ろすと、声と共に先程よりも更に軽快な音楽が流れ、その体を装甲が包んだ。
「ほらほら、行った行った」
「………分かった。絶対に勝てよ」
「あったり前でしょ。俺はこんな奴には負けないぜ?」
「あぁ、任せた!」
俺達は走り出した。剛はきっと……いや、必ず勝つ!だから俺達はそれを信じて任せるだけだ。
「行かせるか!」
その時、蛮野……ゴルドドライブが手から光弾を放った。
「おっと、させないよ」
ブゥンッ!ブゥンッ!ブゥンッ!ブゥゥンッ!
〈ズーット!マッハ!〉
その時、そこに高速移動でマッハが割り込んでその光弾を弾き飛ばした。
「お前の相手は俺だっての。さて、景気付けにいっちょ行きますか!」
そう言ってから、剛はマフラーの靡かせながら言った。
「追跡!撲滅!いずれもマッハ!仮面ライダー、マッハァ!」
剛はそう言ってポーズをとった。その隙に俺達は戦闘区域を抜けた。
…………………………
「お久しぶりですね。火野君、後藤君」
「真木博士!」
「真木さん」
今度は、真木さんだ。どうやら俺達にとって因縁深い相手を繰り出しているようだ。
「私の体には、今九枚のメダルが揃っています。セルメダルの力しか使えないバースと変身すらできない君とでは、私を倒す事など不可能です」
「そんなの、やってみなければ分かりませんよ。それに、俺は変身出来ます。劣化版ですけど。まぁそれでも、貴方を足止めするくらいの力ならある!」
俺は擬似オーズドライバーを腰にあてると、ベルトが俺の腰に巻きついてそれを固定した。
「例え倒せなくとも、俺達が貴方を止める。泊、先に行け。必ず追いつく」
「先輩……分かりました。お願いします!」
後藤さんが進之介君に言うと、進之介君達は素直に従って走り出した。
「追わないんですね。彼らの事」
「彼らには彼らの終末があります。私が手を出すのは無粋と言う物です」
この人は変わっていない。記憶で作られた人格だから当然なんだけど。
「後藤さん、行きますよ」
「あぁ、分かっている」
後藤さんはバースドライバーを腰に巻き、セルメダルを一枚取り出した。俺もホルダーから三枚のセルメダルを取り出す。
カシャンッ、カシャンッ、カシャンッ。カチャッ。
「「変身!」」
〈タカ、ギン!トラ、ギン!バッタ、ギン!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!ギン!〉
ジージーカポンッ!
俺の周りには銀色のメダルが現れて、後藤さんの周りにはガチャガチャのカプセルのような物が現れた。そしてそれらは空中で止まると、俺達の体を包み込んだ。
「ほう。オーズドライバーの劣化コピーですか。流石は鴻上会長。彼の欲に底はありませんね」
真木さんは感心した様に言うと、マントを払いながらこっちに向き直った。
「それでは、いきますよ」
「来るぞ火野!」
「はい!」
俺達の戦いが今、ここに始まった。アンクに怒られない様に頑張らないとな。