俺こと、斎藤 蓮(さいとう れん)は色々あって憑依転生することになった。だが、思ってたのと違った。
ーここから大体あってるあらすじー 
俺は数々の魔王を(ゲームで)倒してきた男、斎藤 蓮(さいとう れん)。少し油断した俺は刺客(タンス)にやられてしまった。そして、目が覚めると女性が目の前にいた!その女性いわく、魔王がいる世界に転生してくれと頼まれた。そうして、転生した俺に待ち構えていた驚くべきこととは……!

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ふと、思い付いた作品。続くかは分からない。続くとしても、考えてない。


いくら何でも予想外な転生ライフ

主人公「俺の思ってたのと違うじゃねぇかァァァァァ!!」

俺の名前は、斎藤 蓮(さいとう れん)。別に覚えてもらう必要はない。俺が何故急に叫んだか。どうしてこうなったか。少し振り返ってみよう……。

 

* * * * *

 

斎藤「……よく、こういうことがあると『ここはどこだ』とか言うよなぁ」

俺は目を開けると、白黒の部屋?にいた。別に俺の部屋のことでもないし、この場所も知らない。そもそも部屋なのかも分からない。俺はタンスの角に人差し指をぶつけた痛みで気絶したはず、そのまま死んだのか……うわっ、恥ずかしッ!!俺の推測としては、よくライトノベルにある転生をするときに移動される場所なのだろうか。

 

???「こんにちわ。私は貴方たちで言うところの女神です。今から貴方、斎藤 蓮さんにはt「転生してもらうんでしょ。分かるんだよ」台詞をとらないで下さい!」

何処からか現れた自分を女神という人が言おうとしたことを遮ると、怒られてしまった。

 

斎藤「いや、こういう展開はもう見飽きてるんだよ、ライトノベルでよくあるからな。それで俺は何処に転生するんだ」

この人からは普通の人とは違う雰囲気を感じる。まるで、普通じゃないような。取り敢えずはこの人を女神と信じることにした。

 

女神「最近の若い人はそういうのが好きなんですか? まぁ説明が省けたのでいいです。今、貴方が言ったようにこれから転生してもらいます」

転生か。ライトノベルだけだと思ってたな。

 

斎藤「……あっ、そうだ。特典は何かあるのか?」

特典があれば転生しても世界がヌルゲーになるかもしれないが、知ったこっちゃねぇ。まぁ、どんな世界に行くかは知らないが。

 

女神「いいえ、ないですね」

そう聞いた俺はこう即答した。

 

斎藤「あっ、転生は却下で。今から地獄に落としてください」

 

女神「え!? ちょっと待って下さいよ! 転生してくれないと私、上司に怒られちゃいます! それに、なんで地獄に落ちようとするんですか!!」

女神さんが慌てて転生してくれと言ってきた。

 

斎藤「天国より、地獄の方が面白そうだからな」

そもそも、特典があるのが普通だと思ったが普通じゃないのか?

 

女神「……兎に角、転生してください」

 

斎藤「分かった。そうえば、どんな世界に行くんだ?」

 

女神「貴方たちの世界で言う、ゲームのようなところですね。ほら、魔王を倒して世界を救うような」

 

斎藤「オレ、テンセイ、キャッカ」

 

女神「だからなんで断るんですか!!」

また、断ることにした。

 

斎藤「特典が無いから、どう考えても街から一歩出たら死ぬじゃねぇか!! 誰がそんなところに転生するか!」

 

女神「お願いです……」

女神さんはそう言いながら、上目遣いをしてきた。グッ!?……しょうがない。

 

斎藤「分かった、転生するよ」

 

女神「やった! あっ、少し訂正しますが貴方がするのは『憑依転生』です」

憑依転生?……あぁ、あれか。転生したら、元からいるキャラに憑依しました。っていう……。

 

斎藤「憑依転生か。分かった」

 

女神「はい」

女神さんがそう言うと、俺の足元に魔方陣?が現れた。徐々にその魔方陣?ひかり始めて、俺はそれが眩しく感じて目を閉じ始めた。

 

斎藤「では、頑張ってきて下さいね」

女神さんのその言葉を聞いた瞬間、俺は白黒の部屋?から消えた。

 

* * * * *

 

斎藤「よし、ここが異世界か」

俺が目を開けると、中世ヨーロッパのようなライトノベルでよく舞台になるような場所にいた。勿論、街を歩いてる人もシスターのような人物だったり、獣耳が生えている者もいた。おぉ!凄いなここ!!そうだ、今の俺の服装はどうだろ。折角異世界に来たのに、変な服だと浮いちまうからな。

 

斎藤「……え?」

俺は服装を確認しようとした俺だが驚愕した。別に全裸でも、ジャージ姿だから浮いてしまうだとかそういうのではない。透けているのだ。『何が』ときかれると、『俺自信』が。そう困惑していると……。

 

女神『聞こえますか?』

急にさっきの女神さんの声が聞こえた。テレパシーというやつか?

 

斎藤「あぁ。聞こえるぞ」

どう返せば返事が返せるか分からなかった俺は、取り敢えず声に出した。

 

女神『あぁ、よかった。聞こえたってことは無事に憑依転生できたんですね』

いや、無事じゃないんだが。

 

斎藤「いや、体が透けてるんだが。失敗してるだろこれ」

 

女神『? ちゃんと成功してますよ』

 

斎藤「いやいや、失敗だろ。これじゃあ幽霊だぞ、幽霊」

 

女神『あぁ。貴方たちの知識と私たちの知識では少しズレがあるのを忘れてました』

ズレ?俺は嫌な予感がしながらも恐る恐る女神さんに聞いてみた。

 

斎藤「その、ズレっていうのは?」

 

女神『貴方たちが思ってる憑依転生は【転生して、元からいるキャラに憑依】で、本来としては【転生して、幽霊になって憑依出来るようになる】です』

 

斎藤「…………」

 

女神『……あっ、私はまだ仕事があるのでこれで。異世界生活を楽しんで下さいね』

俺が放心状態になってると、女神さんの声が聞こえなくなった。そうして、どのくらいの時間が流れたであろう。やっと正気に戻った俺はこう言った。

 

斎藤「俺の思ってたのと違うじゃねぇかァァァァァ!!」

俺の異世界ライフは大変なことになりそうだ。




神様転生、転生には手をつけたことはありましたが、憑依は作ったことがないので作ってみました。

斎藤 蓮(さいとう れん)

男、男子高校生、ニート。以上。



女神

某水の女神とは一切関係ない。少し抜けてるところがある。


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