可憐なる博徒 レイリ   作:tres

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2話 ♯4「優勢から劣勢」

「では、1戦目のデッキとなる10枚お選び下さいませ。制限時間は5分でございます」

 

青葉は机のデジタルタイマーをセットした。

 

 

 

(一見マシュマロンが強そうだけど、それを警戒して中々攻撃をしてこない可能性もありそう)

 

(それに貫通効果を持つカードが2つある。下手をすればサンドバッグ…)

 

(…何にしてもブレイカーはいるよね)

 

 

 

「5分経過致しました。お選びにならなかった10枚のカードをお預かり致します」

 

「それでは公平を期すために私がシャッフルをさせて頂きましょう」

 

彼女は青葉の気遣いに安堵する。

 

 

 

(ほお…この爺さん、相当の手練れか?)

 

村田は青葉のシャッフルを見て感心している。

 

「シャッフルが完了致しました。デッキを然るべき位置にセットを」

 

「先攻、後攻を決めます。お二方、私がコイントスを行いますので表か裏どちらかの宣言を」

 

「裏や」

 

「わたしは表で」

 

コインが弾かれ宙に舞う。

 

「コイントスの結果は…表ですな。赤スリーブの方、先攻か後攻の選択を」

 

「先攻で」

 

「お二方、デッキの上から裏側のまま3枚場に。最初の手札となります」

 

「準備が整いました。赤スリーブの方先攻で1回戦、デュエルスタート!」

 

デュエルが始まった。彼女にとっては再び人生を左右しかねない重大なデュエルだ。

 

 

 

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

「モンスターをセット」

 

「もう1枚セット。ターンエンド」

 

(まずはこれで…)

 

 

 

彼女手札2枚

モンスターセット1枚

魔法罠セット1枚

 

村田手札3枚、場0枚

 

 

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

(ちょっと面倒やな)

 

「【異次元の女戦士】召喚」

 

「どうぞ」

 

「異次元の女戦士で攻撃や」

 

「はい」【マイン・ゴーレム】裏側守備→表側守備。村田のLP2000-400=1600

 

「異次元の女戦士の効果発動するで」

 

「はい」【異次元の女戦士】と【マイン・ゴーレム】除外

 

「カードセット。ターンエンドや」

 

 

 

彼女手札2枚

モンスター0枚

魔法罠セット1枚

 

村田手札2枚

モンスター0枚

魔法罠セット1枚

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

(伏せカードが1枚…)

 

「【アマゾネスの剣士】召喚」

 

「おう」

 

「【ビッグバン・シュート】を発動して装備します」

 

「おう」【アマゾネスの剣士】ATK1500→1900

 

(攻撃、通れば勝ちだけど…)

 

「バトル、【アマゾネスの剣士】で攻撃します」

 

「おう」村田のLP1600-1900=-300

 

「…えっ」

 

(通った、ってことは勝ったの…?)

 

「デュエル終了でございます。LP2000対-100で赤スリーブの方の勝利で1回戦決着でございます」

 

呆気なく、あっさりと彼女は1回戦の勝利を手にした。

 

「ではお二方、デッキから破棄するカードを5枚お選び下さい。制限時間は5分です」

 

 

 

(まだ実感は無い…でも勝ったのは事実。あと1勝)

 

(何を選ぶ?守備重視?…いや、大金がかかってる。できることなら連勝で決めたい)

 

(でも、慌てることもないかな。とにかく連敗だけは絶対に避けなきゃだめだから…)

 

(ここは、こうかな…)

 

 

 

(さっきのは引きがあかんかった)

 

(まあ、でも想定内や)

 

(ワイに勝てるなんて思うたら大間違いやで!)

 

 

 

「5分経過致しました。破棄した5枚のカードを回収致します」

 

「続いて1戦目開始時にお選びにならなかった10枚のカードをお返し致します。そちらより5枚お選び下さいませ。制限時間は5分です」

 

 

 

(もう選ぶカードは決まっとる)

 

(見とけ、ワイの恐ろしさ教えたるわ!)

 

 

 

「5分経過致しました。お選びにならなかった5枚のカードをお預かり致します」

 

お互い準備はできている。過程は1回戦の時と同じだ。

 

「準備が整いました。黒スリーブの方先攻で2回戦、デュエルスタート!」

 

 

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

「モンスターセット、カードセット、ターンエンド」

 

 

 

村田手札2枚

モンスターセット1枚

魔法罠セット1枚

 

彼女手札3枚、場0枚

 

 

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

彼女手札【魔導師の力】【人喰い虫】【マシュマロン】【アマゾネスの剣士】

 

「モンスターセット、カードセット…」

 

(まさか、ね…)

 

「ターンエンド」

 

 

 

村田手札2枚

モンスターセット1枚

魔法罠セット1枚

 

彼女手札2枚【人喰い虫】【アマゾネスの剣士】

モンスターセット1枚【マシュマロン】

魔法罠セット1枚【魔導師の力】

 

 

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

(ほお、そっちか)

 

「ターンエンドや」

 

 

 

村田手札3枚

モンスターセット1枚

魔法罠セット1枚

 

彼女手札2枚【人喰い虫】【アマゾネスの剣士】

モンスターセット1枚【マシュマロン】

魔法罠セット1枚【魔導師の力】

 

 

 

(何もせずにエンド…?)

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」ドローカード【万能地雷グレイモヤ】

 

(今は守備を固めよう)

 

「モンスターセット、カードセット」

 

「ターンエンド」

 

 

 

村田手札3枚

モンスターセット1枚

魔法罠セット1枚

 

彼女手札1枚【アマゾネスの剣士】

モンスターセット2枚【マシュマロン】【人喰い虫】

魔法罠セット2枚【魔導師の力】【万能地雷グレイモヤ】

 

 

 

(守備固めても無駄や)

 

「ドロー、スタンバイ、メイン」

 

(よっしゃ来た!)

 

「反転召喚、【イグザリオン・ユニバース】」

 

「はい」

 

「【魔導戦士 ブレイカー】召喚」

 

「はい」

 

(ブレイカー、まずいかも…)

 

「ブレイカーの効果発動や。ワイから見て右のカード破壊」

 

(う…グレイモヤ当てられた)

 

「はい…」【万能地雷グレイモヤ】破壊

 

「【太陽の書】発動。ワイから見て右のカード表にせえや」

 

(!…こっちは確か)

 

「…」【マシュマロン】裏側表示→表側攻撃表示

 

彼女は口を閉じフィールドを見続ける。

 

「ハハッ、遠慮無く行くでえ」

 

「カードセット、ブレイカーに【ビッグバン・シュート】装備、さらにブレイカーに【魔導師の力】装備!」【魔導戦士 ブレイカー】ATK1600→3500

 

(攻撃力3500…!?)

 

「【イグザリオン・ユニバース】で【マシュマロン】に攻撃」彼女のLP2000-1500=500

 

「【魔導戦士 ブレイカー】で【マシュマロン】に攻撃や!」彼女のLP500-3200=-2700

 

「…っ!」

 

「デュエル終了でございます。LP2000対-2700で黒スリーブの方の勝利で2回戦決着でございます」

 

「ではお二方、デッキから破棄するカードを5枚お選び下さい。制限時間は5分です」

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