彼女手札2枚
モンスター2枚 【魔導戦士 ブレイカー】守備表示 【イグザリオン・ユニバース】裏側守備
魔法罠0枚
村田手札0枚
モンスターセット1枚
魔法罠セット1枚
(あの裏側守備はイグザリオン・ユニバースか…あの端のモンスターはほんまなんやねん。あいつの左手全然動かんやんけ)
「ドロー、スタンバイ、メイン」
(イグザリオンは後々厄介になりそうやが、ここは動かん方がええな)
「カードセット、ターンエンドや」
彼女手札2枚
モンスター2枚 【魔導戦士 ブレイカー】攻撃表示 【イグザリオン・ユニバース】裏側守備
魔法罠0枚
村田手札0枚
モンスターセット1枚
魔法罠セット2枚
(…大丈夫、きっといける、落ち着いて…)
「ドロー」
(お?【手札抹殺】かいな)
「…スタンバイ、メイン」
「カードをセット」
(せやせや、使えんやろそれは。デッキあと2枚しか無いねんから)
彼女の額から一滴の汗が垂れ、頬を伝う
(…どうか、わたしの読みが当たっていますように)
彼女は左手に重なっている状態の手札をゆっくりと広げていく
(お!?ついに召喚するんか?)
そしてそのカードの正体が彼に露わになった。
(あん?【髑髏顔 天道虫】?なんやそんなカード気にしとったんかワイは)
「モンスターをセット」
(あと1ターン…)
「ブレイカーを攻撃表示にします」【魔導戦士 ブレイカー】守備表示→攻撃表示
「バトル、ブレイカーで裏側守備モンスターに攻撃します」
「おう」【人喰い虫】破壊
「じゃあ効果で真ん中のモンスター破壊するわ」
「…はい」【イグザリオン・ユニバース】破壊
「ターンエンド」
彼女手札1枚
モンスター2枚 【魔導戦士 ブレイカー】攻撃表示 【髑髏顔 天道虫】裏側守備
魔法罠セット1枚
村田手札0枚
モンスター0枚
魔法罠セット2枚
(おし、ここであいつを引いたら勝ちや)
「ドロー」
(よっしゃ!きたで!)
「スタンバイ、メイン」
「【アマゾネスの剣士】召喚や」
「ほんで【鎖付きブーメラン】発動や!アマゾネスの剣士に装備するで!」【アマゾネスの剣士】ATK1500→2000
(!…)
村田はニヤニヤと笑っている
「なあ、お前アホやなあ。ワイが提案したレートで受けとけば金も失わずに済んだのになあ」
「…」
彼女は下を向き黙って聞いている。
「ワイはな、エスパーやねん。お前のカード全部わかんねん」
「そんなはずはありません…のぞいてたんですか?」
「ハハ、さあどうやろな」
「…イカサマ」
「そりゃ人聞き悪いなあ。例えイカサマやとしても気付かないほうが悪いねんで」
「…そう、ですね」
「ものわかりええ子は好きやで。んじゃ終わらせるわな」
「アマゾネスの剣士でブレイカーに攻撃や!」
彼女は震える手でセットカードをめくり始める。
「ハハハ、それ手札抹殺やろ」
「…やっぱり『見てなかった』んですね」
「ああ?」
「罠発動!」
「!…はあ!?」
「【鎖付きブーメラン】やて!?」
「装備する効果のみ発動してブレイカーに装備します」【魔導戦士 ブレイカー】ATK1600→2100
【アマゾネスの剣士】破壊。効果発動。彼女のLP200-100=100
(何でや…!?確かに手札抹殺やったはず!)
「ターンエンドですか?」
「手札抹殺はどこいったんや!?」
「…ターンエンドですか?」
わめく村田とは対照的に彼女は冷静な態度でもう1度問う。
「黒スリーブの方。ターンエンドでよろしいでしょうか?」
審判としてデュエルを進行するため、青葉も村田に問う。
もう村田には打つ手が無い。
「…くそっ!エンドや!」
彼女手札1枚
モンスター2枚 【魔導戦士 ブレイカー】攻撃表示 【髑髏顔 天道虫】裏側守備
魔法罠1枚 【鎖付きブーメラン】
村田手札0枚
モンスター0枚
魔法罠セット1枚
「ドロー、スタンバイ、メイン」ドローカード【魔導師の力】
「【魔導師の力】発動。ブレイカーに装備します」【魔導戦士 ブレイカー】ATK2100→3100
「【髑髏顔 天道虫】反転召喚」
「バトル、天道虫で攻撃します」村田のLP1500-500=1000
「ブレイカーで攻撃します」村田のLP1000-3100=-2100
一瞬の静寂に場が包まれた後
「わたしの、勝ちです…!」
彼女は震える声で勝利宣言をした。目元から溢れる滴を指で拭う。
「デュエル終了でございます。LP100対-2100で赤スリーブの方の勝利で3回戦決着でございます」
周囲から歓声があがる。前回よりも居合わせた人が多い分、歓声も大きい。
「同時にマッチ戦も決着でございます。2勝1敗でマッチ勝者は…赤スリーブの方でございます!」
「くそ!何でや!お前何をしたんや!?」
「………」
彼女は無反応だ。
「無視かワレ!?」
村田はテーブルを思いっきりバンッと叩く
その音に彼女はびくっとし、村田の顔を見る。
「…何かをしたとしても、同じことです」
「ああ!?」
「…気付かない方が悪いんでしょう?」
「ぐ…てめえ!」
「まあまあ社長、ここは抑えて」
黒川が村田を宥めにかかる。
「黒川!話が違うやんけ!」
「いえ、話した通りですよ。ただこの結果は私にとっても想定外でしたが」
「くそっ、今日は最悪や!」
「社長、気持ちはお察ししますがどうか気を取り直してください。特別に近々また女の子紹介しますんで」
「…ほんまか?次は頼むで!?」
「任せといてください」
黒川の一言で村田の怒りが治まった。
「それでは清算致します。レートは600の7500、マッチ30000ですな」
青葉は慣れた手付きで入力していく。
「1回戦、赤スリーブの方+201万」
「2回戦、黒スリーブの方+357万」
「3回戦、赤スリーブの方+207万」
「そしてマッチ勝者である赤スリーブの方に+300万」
「しめて351万、赤スリーブの方の勝ちですな。赤スリーブの方、おめでとうございます。これにて勝負は終了でございます。不肖、私青葉が審判兼進行役を務めさせていただきました」
青葉は一礼するとカウンターに戻っていった。